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つら〜い便秘の症状を改善させたい!医師に改善方法を聞きました

美人百花デジタル / 2021年7月24日 20時10分

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お腹が痛くなったり、張ったりして、つらい便秘。日々、悩まされている女性は多いのではないでしょうか? 今回は便秘の症状を改善する方法を「メッドセルクリニック大阪」院長の安宅鈴香先生に伺いました。

 

便秘に効果的な食材を教えてください

まずはお水を十分にとること。次に食事です。便秘の方におすすめの食材は、野菜、果物、海藻です。これらに含まれる食物繊維は腸内細菌のエサになり、善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれます。水溶性の食物繊維、オクラや山芋、もずくなどの、ねばねば類は便を柔らかくします。

逆に不溶性の食物繊維は吸収されないので、便のかさをふやし、水を吸収して膨らむ場合もありまますが、水を飲む量が少ないと、かえって野菜のかすがお腹に積もってしまい、便秘がひどくなることもあります。肉、卵、チーズをたっぷりたべて便秘を改善するというユニークな方法も提唱されています。この食事では一時的に便秘は改善されても、腸内環境は改善しないことと、身体の血液が酸性に傾いてしまうので、短期的に便秘の改善になったとしても、長期的にはおすすめできません。

発酵食品もおすすめです。特に味噌やしょうゆ、こうじ、漬物、キムチなど。ヨーグルトは乳製品が苦手な方は無理にとらなくてもいいと思います。野菜ばかりではなく、肉や魚も、そして炭水化物もバランス良くとってください。身体にいい油、オリーブオイルや亜麻仁油、エゴマ油などの植物性の油を多めにとることも、便の滑りをよくするのにおすすめです。

油は太ると敬遠している女性が多いと思いますが、肉の脂や、サラダ油などを控えて、オメガ3などのいい油をとることは、逆に細胞の合成や代謝を高めるので、太りにくい身体を作ると思います。

食以外で便秘に効果的な習慣を教えてください

便秘の改善には正しい生活習慣が大切です。

(1)朝一番に冷たいお水を飲む
朝おきたらすぐに冷たい水を飲むと腸が動き出します。なるべく朝ご飯を食べて、朝にトイレに行く習慣をつけること。
(2)お腹が空いている時間を作ること。
腸に食べ物が入って来ない時間を作ることで、腸の動きがよくなります。夜寝る直前の食事をしないこと。
(3)質の良い睡眠
自律神経を整え、腸の動きをよくする副交感神経を優位にするためには、しっかりと質の良い睡眠が大切です。
(4)座りっぱなしをやめること
悪い姿勢、長時間の猫背では腸も下に下がってしまい、骨盤の周りの筋力が低下して、便を押し出す力が弱くなってしまいます。
(5)お風呂
入浴、とくに半身浴でぬるめの湯船にゆったりつかることで、副交感神経が優位になり、腸の動きや血流がよくなります。女性は冷え性の人が多いので腸を温める入浴習慣がおすすめです。
(6)もみやストレッチ
腸は機械的な刺激を与えると動き出します。自分で簡単にできる“のの字マッサージ”やお腹をひねったり、スクワットをしたりなど腸に刺激を与える運動をしましょう。
(7)ファスティング
ファスティングも腸内環境を整え、便秘を改善するのでおすすめです。1回のファスティングで長年の便秘が改善する方も多いです。どの素材でファスティングするかも重要ですが、これも自分に合う方法がいいと思います。

治療方法を教えてください

便秘で病院に行くと、必ず便秘薬を処方されます。私もクリニックではひどい便秘の方にはまずは漢方や「酸化マグネシウム」などの下剤を使います。特に「酸化マグネシウム」は便が硬くて出にくい方には最初に出して、まずは便を柔らかくしてお腹の便を出せるようにしてから、乳酸菌のサプリメントで腸内環境を整えてもらっています。

酸化マグネシウムは刺激剤ではないので、使っているうちに腸自身の便を出す力がなくなるという心配はありません。そんなにひどくない便秘ですと、乳酸菌製剤だけでも便秘が改善したりします。逆に刺激性の下剤の「センナ」「ラキソベロン」「プルゼニド」などは腸を刺激して無理に動かすので、長期間使用すると、逆に腸の動きが悪くなり、腸が伸びきってしまい、自分で便を出す力がなくなってしまいます。使うときは短期間にとどめることが大切です。便秘がひどい場合はこれらの飲み薬だけではなく、座薬や浣腸を使うこともあります。

教えてくれたのは

「メッドセルクリニック大阪」院長 安宅鈴香先生

1973年生まれ、男児2人を子育て中。1997年3月琉球大学医学部卒業卒後は20年ほど主に大阪市立大学病院で精神科、内科、神経内科の臨床と研究に従事。一般病院でも女性更年期外来や認知症外来、老人医療などを行う。2019年12月より大阪梅田のハービスプラザ4階のメッドセルクリニック大阪院長就任。クリニックでは美しく、健やかに、実り多いエイジング(productive aging)をサポートするために、統合医療(西洋医学と東洋医学の融合)、幹細胞による再生医療、美容医療を中心とした医療を行っている。

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