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女性に多い「貧血」!医師が教える対処法や予防策とは?

美人百花デジタル / 2021年8月19日 20時15分

女性に多い「貧血」!医師が教える対処法や予防策とは?

ふとした瞬間にふらっと倒れそうになった経験のある女性は多いのではないでしょうか。

突然、貧血が起きてしまった場合どのような行動をとれば正解なのか、対処法を知っていると安心ですよね。

今回は「麻布モンテアール レディースクリニック」院長の山中智哉先生に話しを聞きました。

女性の貧血の特徴を教えてください。

立ちくらみや、めまいがしたりした時など、「貧血っぽいな」と思うことがあるかと思います。この貧血は、一般的に「脳貧血」という言葉で表されることもあり、脳に十分な酸素が送られないことによって起きる症状です。医学的には「起立性低血圧」と呼ばれ、座っていて急に立ち上がると、頭や上半身の血圧が下がってしまうような状態をいいます。若い女性に比較的起こりやすい症状で、電車の中などで急に気持ちが悪くなったり、目の前が真っ暗になって倒れてしまったというような経験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。体の調子を整える自律神経がまだ発達していない若い女性だけでなく、寝不足や疲労、ストレス、太陽光などによる体温の上昇、混雑している周囲の環境、元々血圧が低いことなども原因となります。

貧血が起こった時の正しい対処法を教えてください。

少しでも症状を感じた時は、まずはしゃがむことが大切です。血液は心臓から送られますので、頭を心臓の高さに近づけることで、脳の循環を改善させることができます。もし倒れてしまったら、あるいは倒れてしまった方を見た時は、足の下に物をいれるなどして、足を高く保つことが効果的です。症状が改善したように感じても、すぐに立ち上がって動き始めると、また症状がでてしまうことがあります。いったん椅子に座るなどし、水分を摂って、循環をより改善させてから動くようにしてください。

危険な貧血の症状を教えてください。

貧血には、脳貧血以外に、「血液中の赤血球が不足している貧血」があります。女性の場合、生理の出血が繰り返される中で、鉄分が不足した「鉄欠乏性貧血」を起こしていることがあります。軽い鉄欠乏性貧血であれば、多くの場合、日常生活には問題ありませんが、万が一の交通事故などが起きた時、出血に対する予備能力が不足している状態は大変危険なことです。また脳貧血の症状を繰り返し起こす場合に、時に脳腫瘍など脳の病気や、耳の平衡感覚に関わる器官の病気の可能性もあります。はっきりとして原因が分からない場合には放置せず、一度詳しく検査をした方が安心です。

貧血を予防する方法があれば教えてください。

脳貧血の発症には、その人によって原因となるトリガーがあることが多いです。睡眠不足や過度の飲酒を避けること、混雑した電車に乗らないなど、生活習慣や環境を変えることが予防につながります。鉄欠乏性貧血の予防には、少なくとも年に1回は健康診断などで貧血がないかを確認することが大切です。また食事やサプリメントで、鉄分の摂取に努めることがその予防となります。

教えてくれたのは

「麻布モンテアール レディースクリニック」院長 山中智哉先生

1998年、山梨医科大学(現山梨大学)医学部卒業。2002年、同大学大学院卒業。産婦人科医として20年以上のキャリアがあり、現在は体外受精を中心とした不妊治療とともに、婦人科診療や妊婦健診など女性医療を総合的にサポートしている。

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