「デリケートゾーンが黒ずんでいるかも…」原因と対策を医師に聞きました
美人百花デジタル / 2021年8月17日 20時15分
見えないけど気になるデリケートゾーンの黒ずみ。トラブルが起きやすい場所なので、丁寧なケアが必要になります。そこで今回は、「田場医院」院長の田場史子先生に話を伺いました。
デリケートゾーンの黒ずみが気になります。日常生活で取り入れられるケアを教えてください。
デリケートゾーンは蒸れやすく、汚れやすい場所。毎日のケアはとても大切です。刺激に弱い場所なのでしっかりと泡立てた泡で優しく洗うようにしましょう。入浴後のタオルドライも優しく行うようにしてください。乾燥が気になる場合は市販のデリケートゾーン専用の保湿剤を使うのもおすすめです。デリケートゾーンが気になるときは、日頃からお肌に優しいコットンやシルク素材の下着を身に着けるのもよいでしょう。レースを使っていないものやクロッチ部分がゆったりとデザインしてあるものにすることもひとつ。1点気をつけていただきたいのは、ガードルや分厚いストッキングの着用は控えましょう。生理中はこまめにナプキンをとりかえ、お肌が蒸れないようにしましょう。また、お肌にあったナプキンを選んだり、タンポンの使用に切り替えるのも一つです。トイレットペーパーでデリケートゾーンを拭き取る取る際には優しく行うようにしましょう。
デリケートゾーンの黒ずみの原因を教えてください。
お肌の色味を決めているのはメラニン、ヘモグロビン、カロチノイドなどが知られています。黒みの元はメラニン、赤みの元はヘモグロビン、黄色みの元はカロチノイド。そのバランスでお肌が黒ずんで見えたり色白に見えたりします。黒みを決定する中心的役割を果たしているメラニンですが、デリケートゾーンは黒ずみのもとになるメラニンを作り出すメラノサイトの量が多い場所。そのため、デリケートゾーンはもともと黒みが強いのですが、様々な原因でメラニン産生が少しでも促されると黒ずみが増しやすいと言われています。メラニンの産生が促される原因は大きく2つに分けられ、1つ目はホルモンバランス。思春期や妊娠中に一過性にデリケートゾーンが黒ずむのはホルモンバランスによるものが大きいとされています。2つ目の原因は外からの刺激。デリケートゾーンの場合、おりものや汗、ナプキンなど外からの刺激によって炎症が引き起こされやすい場所です。炎症はメラノサイトを活性化させ、メラニンの産生を促してしまうことがあるため、黒ずみの原因となることがあります。
黒ずみが悪化する習慣ってありますか?
(1)無理な洗浄
黒ずみの原因はデリケートゾーンの洗浄不足だと思ってごしごしとこすって洗ってしまう方がいらっしゃいますが、これは間違い。こすり洗いはお肌を痛めて炎症を引き起こし、黒ずみが悪化してしまいます。
(2)タイトな下着、お肌に合わない下着の着用
デリケートゾーンに摩擦が生じたり肌が蒸れる原因になります。摩擦や過剰な蒸れは炎症を引き起こします。
(3)お肌に合わないナプキン
デリケートゾーンがこすれたり、かぶれたりすることで炎症が起こります。
ナプキンもこまめに交換するのがいいでしょう。
(4)トイレットペーパーの摩擦
トイレットペーパーでデリケートゾーンをごしごしこすることも炎症を引き起こす場合があります。
(5)無理なアンダーヘアの処理
処理中の痛みや刺激感はお肌を痛めているサイン。黒ずみの原因になることも。
その他、アドバイスがあれば教えてください。
デリケートゾーンはお肌のトラブルが起こりやすい場所。かゆみがでたりおりものの量が増えたり、いつもと違う症状が出た時には早めにクリニックを受診するようにしましょう。炎症の原因がカンジダなどの真菌によるものの診断された時には専用の薬を使う必要があります。また、炎症が強い場合にはステロイドなどの塗り薬を使うこともあります。早めのケアが繊細なデリケートゾーンを健康に保ってくれます。
教えてくれたのは
「田場医院」院長・田場史子先生
形成外科専門医。1982年生まれ。高知大学医学部医学科2007年卒。淀川キリスト教病院での研修後、神戸大学大学院医学研究科形成外科学へ入局。2018年田場医院に形成外科・皮膚科・美容皮膚科を開設。ホームページはこちら
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“風呂キャンセル界隈”に皮膚科医が警鐘、「カビ菌の増殖」「垢が黒いウロコ化」皮膚疾患に陥る恐れも
ORICON NEWS / 2024年7月25日 8時30分
-
40・50代がすべき簡単デリケートゾーンケア3つ
つやプラ / 2024年7月24日 12時0分
-
夏場に気になる、ひじ・ひざの黒ずみ、悪化するNG習慣は?
ウェザーニュース / 2024年7月17日 5時10分
-
肌に良い「こすらない」摩擦レス美容の意外な盲点 ゴシゴシ洗顔NGだけでなく要注意なのは…
東洋経済オンライン / 2024年7月10日 9時0分
-
黒ずんで汚い『ひじ』。露出が増える夏こそ、黒ずみケアを行いたい!
PR TIMES / 2024年7月6日 11時15分
ランキング
-
1スーパーの大胆な節電方法が話題 猛暑の中、飲料の冷蔵ショーケースを丸ごとオフに… ネットでは賛否の声
よろず~ニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
2水道水はそのまま飲めない…令和の子育て世代、煮沸して飲む人増加 その背景には「水道管の劣化に対する不安も」
まいどなニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
3パリ五輪〝初老ジャパン〟活躍でわく疑問「40歳って初老なの?」 皆がイメージする年齢は...
Jタウンネット / 2024年7月30日 21時0分
-
4母が包丁を持ち出して…貧困の女子高生が“夜の仕事”を踏みとどまれたわけ|漫画『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』
女子SPA! / 2024年7月31日 8時47分
-
5自動車シートの老舗「RECARO」破産!? SNSは「マジかよ」の声多数 もう製品の入手は無理なのか?
乗りものニュース / 2024年7月31日 9時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください