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「暑くてよく眠れない!」夏の不眠対策を薬剤師が解説

美人百花デジタル / 2021年8月23日 21時25分

「暑くてよく眠れない!」夏の不眠対策を薬剤師が解説

毎日夜も蒸し暑くて、熟睡できずに疲れが取れない人もいるのではないでしょうか? 美肌や健康のためにも質の良い睡眠は大切です。今回は、薬剤師の道川佳苗さんに夏の不眠対策について教えてもらいました。

 

夏に不眠を起こしやすい原因とは

不眠にはいろいろとタイプがあり、寝付きが悪い「入眠障害」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早く目が覚めて寝付けない「早朝覚醒」、眠りが浅く熟睡感がない「熟眠障害」などがあります。

夏に不眠を起こしやすいのは、第一に暑さで寝苦しいことが原因です。また、クーラーの使用による冷えにより血行が悪くなると、足だけが熱くて眠れないなどの不快な症状を感じることもあります。その他にも、ストレス、生活リズムの乱れによる自律神経の乱れ、悩み事なども不眠に関係します。

「心(しん)」の弱りが不眠を引き起こす!?

漢方の考えでは、全身に栄養や潤いを与える血(けつ)が不足すると睡眠の質が落ち、熟睡できない不眠状態を引き起こします。血を全身に送るポンプのような役割をしているのが心臓で、漢方でも五臓の「心(しん)」が全身に血を送り、精神の活動を統括する役割をしています。

夏と関わりが深いのも「心(しん)」の特徴で、暑さによって影響を受けます。夏の暑さで、「心(しん)」の機能が弱ってしまうと、全身に血が行き渡らずに不足するため、疲れているのに熟睡できない、よく夢を見るなどの症状が出やすくなります。

夏にぐっすり眠るためには?

「心(しん)」をいたわる生活を送ることで、全身に血が行き渡るようになり、質の良い睡眠につながります。

・おすすめの食材

苦味のある食材は心に良いと言われ、疲れやストレスによって発生した余分な熱を冷まし、不眠の改善に有効です。ゴーヤ、ごぼう、アロエ、れんこん、小豆、紅茶などがおすすめです。
その他にも、不足した血を補う食材を摂ることも有効です。ほうれん草、ナツメ、イカ、タコ、マグロ、豚肉、黒ごまなどを意識して摂りましょう。

・おすすめの生活習慣

血の巡りを良くするために適度に汗をかくことが大切です。クーラーの使用で体が意外と冷えていることがあるので、涼しい時間帯に軽くウォーキングしたり、湯船に浸かり汗をかく習慣を持ちましょう。

また、寝る前3〜4時間以内は緑茶、コーヒー、ココアなどに含まれるカフェインの摂取を控え、寝る前にはリラックスした時間を設けると心の緊張を緩めることができて熟睡につながります。

・おすすめの漢方薬

酸棗仁湯(さんそうにんとう):心身が疲れているのによく眠れない症状に用いられます。血液を補い精神を安定させる生薬や、血行を促進する生薬、体の芯にこもった熱を冷ます生薬などが含まれています。

暑くてよく眠れない、寝ても疲れが取れない人は睡眠の質が低下しているかもしれません。夏に起こりやすい体の変化に合った生活習慣を送ることで、睡眠の質を改善することが期待できますよ。

漢方薬は体のバランスを整えるのに役立ち、一人ひとりに合う漢方薬が異なります。気になる人はぜひお近くの漢方薬局やオンライン薬局で相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

漢方薬・生薬認定薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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