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若年性アルツハイマーってどんな病気?原因などを女医がお答えします!

美人百花デジタル / 2021年10月20日 19時45分

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ドラマの題材として取り上げられたこともある“若年性アルツハイマー”。耳にしたことはあるけれど、どのような症状が起きるのか知らない人が多いのではないでしょうか。そこで、「メッドセルクリニック大阪」院長の安宅鈴香先生に若年性アルツハイマーについて詳しく話を伺いました。

 

若年性アルツハイマーの主な症状を教えてください

65歳未満の人が発症する認知症を総じて「若年性認知症」と言います。認知症の中にはいくつか種類があり、その認知症の中でもアルツハイマー型認知症がもっとも多くみられます。多くが40歳後半から60歳代前半で発症します。主な症状は物忘れですが、初期にはごく軽い物忘れ症状でも徐々に仕事や生活に支障をきたすようになります。年齢の若さから認知症を疑わなかったり、病院で診察を受けても、うつ病や更年期障害などと間違われることもあり、診断までに時間がかかってしまうケースが多く見られます。

若年性アルツハイマーに気付くサインを教えてください

初期の物忘れは、とても軽く、健康な人が疲れていたり睡眠不足だったりする時にみられるような、軽い物忘れが多く、なかなか気づきません。仕事でのうっかりミスなどが毎日毎回起こるようにになるとこれは病気のサイン。しかし、本人は「物忘れ」ではなく、「集中していなかったから、忙しかったから」などと違うことにすり替えてしまうことが多いです。なので、物忘れを他者にきづかれないように話を合わせたり、うまく取りなしたり、ごまかしたりするので、周囲は気づかないことが多いようです。さらに症状が進むと、ミスが増えてきます。そこで、周囲はおかしいことに気づいてきます。仕事の内容が複雑であればあるほど、周囲は気づくのが早いのですが、記憶力に頼らない、単純作業や肉体労働などが仕事であった場合はどうしてもミスが見られにくいので診断が遅れることが多いです。また、料理や買い物などをする機会が多い女性のほうが発見が早いです。なぜなら、料理の手順、献立、買い物などは毎日同じ作業ではないので、目に見える変化があるためです。初期では物忘れ以外に頭痛やめまい、不眠、不安がみられ、自発性の低下、抑うつ状態にもなります。仕事でのストレス、うつ病と間違えやすく、精神科に受診することも多いのが特徴です。発症すると自己中心的になったり、前より頑固になったり、他人への配慮がなくなります。

若年性アルツハイマーの原因として考えられることがあれば教えてください

アルツハイマー型認知症の根本的な原因は若年性に限らずまだ明らかには分かっていません。脳にアミロイドβ蛋白やタウタンパクという異常なたんぱく質がたくさんたまり、それに伴い脳細胞が壊れて、神経伝達物質が減少し、脳の全体が萎縮(縮む)して引き起こされると考えられていますが、これも決まった説ではありません。なぜ異常なたんぱく質が蓄積してしまうのかははっきりわかっていません。60代以上で年齢が高くなるほど多くみられるようになりますが、40~50代など若い世代で発症する若年性アルツハイマー病も存在します。若い世代の発症の場合、近親者にアルツハイマー病がみられるなど、遺伝的な要素が一部関係しているとされますが、高齢発症の場合は遺伝との関連性は薄いとされています。

若年性アルツハイマーの治療法を教えてください

アルツハイマー型認知症が起こる原因が分かっていないため、現時点では根本的な治療薬はありませんが、対症療法としての薬は何種類かでています。低下した脳の働きを改善するといわれるアリセプト、レミニール、リバスタッチ、脳細胞の損傷を防ぐとされるメマリーの4種類が抗認知症薬として保険診療では使用されています。これらは、アルツハイマー型認知症の進行をおくらせるとされています。イライラや妄想が強い場合には、抑肝散(よくかんさん)という漢方薬が効果的なこともあります。薬物療法と同時に、介護保険を申請してデイサービスやデイケアへ通所し、脳や身体への刺激を与えることも大切です。

その他、なにかアドバイスがあれば教えてください

アルツハイマー病の治療は保険診療でできる範囲は限られています。プレセデン博士のリコード法などの治療を実際に受ける場合には保険診療ではなく、自由診療で統合医療をしているクリニックに通院する必要があります。まずは若年性アルツハイマー型認知症であるという診断を、認知症専門の病院でうけること。その次には標準的な投薬治療や介護保険サービスをうけること。その上で経済的、時間的、人的な余裕があれば、自由診療で抗炎症、解毒、栄養療法を受けることをおすすめします。

教えてくれたのは

「メッドセルクリニック大阪」院長 安宅鈴香先生

1973年生まれ、男児2人を子育て中。1997年3月琉球大学医学部卒業卒後は20年ほど主に大阪市立大学病院で精神科、内科、神経内科の臨床と研究に従事。一般病院でも女性更年期外来や認知症外来、老人医療などを行う。2019年12月より大阪梅田のハービスプラザ4階のメッドセルクリニック大阪院長就任。クリニックでは美しく、健やかに、実り多いエイジング(productive aging)をサポートするために、統合医療(西洋医学と東洋医学の融合)、幹細胞による再生医療、美容医療を中心とした医療を行っている。

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