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俳優・神尾楓珠さんインタビュー「この仕事に欲も執着も期待もない。生きていればいいやって思ってる(笑)」

美人百花デジタル / 2022年7月16日 22時45分

俳優・神尾楓珠さんインタビュー「この仕事に欲も執着も期待もない。生きていればいいやって思ってる(笑)」

レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は、「国宝級イケメン」の呼び声どおり、圧倒されるほどの美形っぷりを放つ俳優・神尾楓珠さん。でもビジュアルインパクト以上に興味深いのは達観した人間力。話せば話すほど引き込まれる神尾さんの魅力をひもときます!

掲載:美人百花2021年6月号「#いま彼を知りたい」

目立つのが嫌いで子供の頃はずっと兄の後ろに隠れていた

――何げない日常の景色も神尾さんがそこにいるだけで非日常に変わる。もし、街中で〝生〞神尾楓珠に遭遇したら、彼が俳優でなかったとしても絶対に2度見、3度見してしまう。それほどそのビジュアルは美しく、ちょっと異次元。イケメンの中でも「国宝級」という言葉がこれほどしっくりくる人はなかなかいない。

 

「そればっかり言われるのはちょっと反発があるんですけど、見出しにしやすいからしょうがないのかな(笑)。実際、僕はキラキラしたザ・イケメンって感じではまったくない。目立つのも苦手だから、小さい頃とかも他の親御さんから『可愛いね』って言われるのが嫌で、注目されないようお兄ちゃんの後ろにずっと隠れているような子だったんですよ」

 

――そんな神尾少年がみずから華やかな芸能界へ飛び込んだのはなぜだろう。

 

「高1のとき、ずっとやっていたサッカーをやめて、やることがなくなってしまったから。それを埋めるものを探していて、でも人とかぶらないものがいいなと思って事務所のオーディションを受けたんです。ただ当初はテレビに1回出てみたいって、それだけの軽い動機。高校を卒業したらやめるつもりだったんですけど、やめ忘れたというか(笑)。19歳のときに出た『恋のツキ』っていうドラマの、とあるシーンが全然うまくできなくて。最終的に時間がなくて成功しないまま終わっちゃって、そのときやっぱり自分にこの仕事は無理だって限界を感じたんですね。で、『ドラマが終わったらやめよう』って開き直ってやっていたら、逆に力が抜けていい感じになり、周りからも褒めてもらえて。そこから〝仕事〞って意識が芽生え、お芝居の楽しさがわかってきたんです」

――でも、「自分は俳優に向いていない」と自ら言い切る神尾さん。芝居への取り組み方も独特だ。

 

「僕はこの世界に入る前は俳優が何をするかもちゃんとわかっていなくて、仕事を始めてから『演技するんだ?』みたいな、それぐらいの感覚だったんです(笑)。でも不安はなかった。もっと勉強しなきゃって焦った時期もあったけど、10代の頃に『ガツガツしてないのがいいね』って言われて、じゃあ、このまま自分らしくいればいいやって。だから演技レッスンもほとんど受けていないし、『これを観るといいよ』って薦められた映画とか、多分1個も観てない。先輩にアドバイスされても自分に合わないやり方なら、とりあえず頭の隅に置いておくだけにします(笑)。それがいいのか悪いのかはわからないけど、『人は人、自分は自分』と思っていて、現場では自分に合っていることと合っていないことを判別しながら自己流でやっていく感じ。お芝居のことはわからないけど、自分のことはわかっていますからね」

 

――字面だけ見ると自分を通す強めの発言に聞こえるけれど、神尾さんの口調や表情に前のめりなニュアンスは一切ない。むしろ控えめで淡々とした印象。でも、その奥に何ごとにも動じない意志と達観を感じるのも確か。

 

「欲がないだけです。こういうことをやりたいとか欲求もなくて、とりあえず生きてればいいやって思ってる。究極ですけど(笑)。でも、こういう性格になったのは俳優を始めてからです。サッカーをやっていた頃は試合で交代させられると、人目も関係なくベンチで号泣するぐらい悔しがっていました。だから限界を感じてやめたときは本当に苦しかった。そのときの苦しさを二度と味わいたくないから、これからはただ楽しもうって思ったんです。この仕事に対しても有名になりたいとかお金が欲しいとか欲はなくて、執着や期待もない。理不尽なことがあっても『こんなもんか』って思って落ち込まないから続いているんだと思います。でも演じること自体はすごく楽しい。やりたい役もやりたくない役も特にないし、感情を表に出すのが苦手だからそもそも俳優に向いていないと思うけど、作品が1個終わるごとに『やっぱ楽しいじゃん』ってなって、またやりたくなる。だから、やめどきがわからなくなっちゃうんでしょうね(笑)」

 

Profile

神尾楓珠(かみおふうじゅ)

1999年1月21日生まれ。東京都出身。2015年俳優デビュー。「アンナチュラル」、「3年A組―今から皆さんは、人質です―」など人気ドラマで注目される。主演作「20歳のソウル」が公開中。

 

ジャケット¥71,500、シャツ¥33,000、パンツ¥28,600/以上ポール・スミス(ポール・スミスリミテッド シューズ/スタイリスト私物

撮影/女鹿成二 スタイリング/寒河江健 ヘアメイク/菅井彩佳 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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