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俳優・間宮祥太朗さんインタビュー「素敵だなと思うのは、自分が納得のいく過ごし方をしている人」

美人百花デジタル / 2022年7月30日 20時0分

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レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は、ここ数年主演作が増え、大人女子にもファンが急増中の間宮祥太朗さんが登場。インパクトのある存在感とは裏腹にパーソナルな部分は意外と謎。興味津々で探ったらパーフェクトなビジュアル同様、いや、それ以上にイケメンな素顔が見えてきました!

人生単位で考えたとき、役者で売れることがすべてじゃない

ーー正統派二枚目。でも、心の中では絶対面白いことを考えていそうな人。真顔になるとキュッと眉間にシワを寄せる癖も精悍でセクシーだけど、よく見るとなんとも言えない愛嬌を醸し出してくる。間宮さんにはそんな、イケメンの枠に収まらないイメージを持っていたけれど、改めて間近で見る二枚目っぷりはまさに壮観。絵に描いたように端正で美しくて、思わず「ご自分の顔はお好きですか?」と聞くと「嫌いじゃないですよ」と笑顔で一蹴。そのサバけた表情にはやはりタダモノじゃない感があり〝二枚目の向こう側〞をさらに探りたくなる。

 

「派手な顔だから、熱く語るヤンキーの役とかはバキッと似合うよねって言われることもあるけど、それが役者としてストロングポイントかっていうと、そうでもなくて。派手なぶん、やりすぎると大げさになってしまうときがあるので、そこは自分のさじ加減。ブレンドしながらやっている感じで、ビジュアルも役者それぞれが持っている癖のようなものだと思うんです。だからコンプレックスを感じたり、こういう顔に生まれたかったって考えたことはないけど、それって自信のあるなしとは別の話というか。最近、エッセイ本を出してファンの方との対面イベントをやったんですけど、その時『自己肯定感を持ちたい』って声がすごく多くて。でも、僕は自己肯定感を持っていなかったことがないんです。だって、最後のとこで自分を信じられるのは自分だけなので、否定してもしょうがない。肯定するしかないじゃないですか。だから過大評価も過小評価もする必要はなくて『これが自分だね』って常々思っています」

 

ーー俳優デビューは2008年。「映画で主演をやりたい」と思ったことがこの世界を目指したきっかけで、叶ったのは2016年。足掛け14年かかっているが、その間、どんな想いで過ごしていたのだろう。

 

「順調でもなかったけど、焦ったり落ち込んだことも特になかったです。仕事がなかったらなかったで楽しく生活していたし、あったらあったでうれしいなって感じ。20代前半は周りの同年代が売れる中で少しヒマなときもあったけど、この仕事は波もペースもありますから『そういうときもあるさ』って思っていました。あと、人生単位で考えたとき、役者で売れることがすべてじゃないなと。死ぬまでにどう過ごすかって大きなテーマはあるけど、俳優をやることも趣味で何かすることも、人生の要素のひとつ。この先もどうなるかわからないし、どれかひとつにとらわれる必要はないなって思っちゃうんですよね」

 

ーーここ数年は主演作が増え責任も増しているが、心持ちは変わらない。

 

「座長であろうがなかろうが僕はあまり関係ないかも。作品によって雰囲気が違うので、ポジションにかかわらず現場やチームの空気感を見て、自分の在り方が変わるんですよね。でもそれも意識的に考えてやっているわけじゃない。自然とそうなるっていう、それだけの話です(笑)」

ーー間宮さんにとって「それだけの話」でも、こちらは全然「それだけ」で片付けられない。どうしたらそんなに堂々として「自然とそうなれる」のか。間宮さんにとっての〝美人〞に話が及ぶと、そのヒントが見えてきた。

 

「僕が素敵だなと思うのは、自分が納得のいく過ごし方をしている人。例えば食器とか服とか家具とか身の回りのもの全部を自分の意思で決めている人って、それぞれに愛着を持っているし、それを選んだことに納得していると思うんですよ。さらに年を重ねるごとにそういった愛するモノや愛する人、愛する時間を増やしていけたら、生き方として美しいんじゃないかなと。自分がどうしようもなく好きで選んだものなら、他人に何を言われようと『自分はこれがいい』って思えますからね。それこそ自己肯定感も上がるんじゃないですか?」

 

ーー〝二枚目の向こう側〞に広がっていたのは、自分を肯定してきた人だけが得られる心の自由。ちなみに間宮さんにとって愛着のあるモノは(撮影中は外していたけど)「いつも小指にはめている馬蹄形の指輪」。そして愛する時間は「自然の中にいるとき」。それを聞いて、間宮さんが大海原を悠々と渡っていく姿がふと浮かんだ。乗っている船が小さくても、水平線の先を見据える顔は満ち足りている。そんな壮大な絵面がこの人にはよく似合う。

 

ジャケット¥58,300/メゾン オルタナティブ、シャツ¥26,400/キクス ドキュメント.(ともにHEMT PR) パンツ¥26,400/ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン 新宿) シューズ¥38,500/パントフォラ・ドーロ(アドナスト ミュージアム)

 

Profile

間宮祥太朗(まみやしょうたろう)

1993年6月11日生まれ。2008年俳優デビュー。主演を務めた「全員死刑」の他、「翔んで埼玉」「東京リベンジャーズ」など話題の映画に数々出演。現在は主演映画「破戒」が公開中。

 

Information

「破戒」

©全国水平社創立100周年記念映画製作委員会

島崎藤村の不朽の名作「破戒」を60年ぶりに映画化。舞台は明治時代。主人公・丑松は小学校教師として生徒に慕われながらも被差別部落出身であることを隠していた、いつ出自が露見するかおびえ、心を寄せる志保にも想いが告げられない苦悩の日々。そんな丑松が選んだ道とは?

出演:間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬/竹中直人 他

配給:東映ビデオ

丸の内TOEI他、全国にて公開中

 

掲載:美人百花2022年7月号「#いま彼を知りたい」

撮影/女鹿成二 スタイリング/津野真吾(impiger) ヘアメイク/三宅茜 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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