俳優・佐野勇斗さんインタビュー「最近は甘えるのも悪くないかなって。甘え、甘えられるみたいな両方できる人がいいですね」

美人百花デジタル / 2022年8月15日 21時0分

レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。俳優・佐野勇斗さんのインタビュー後半をお届けします。

お芝居の「楽しさ」を聞かれてもわかんないほど苦しい

――今回、佐野さんにハートをつかまれた理由は髪型もある。撮影中のドラマ「テッパチ!」で陸上自衛官候補生の役を演じているため、見慣れたマッシュボブから一転、キリリとした短髪に。そのギャップに「凛々しい!」「素敵!」と、思わず心が沸いてしまった。

「短髪は九割五分ぐらいの方がいいって言ってくださるんですが、僕自身は前の髪型の方が好き。長髪だと言葉がストレートでも見た目の柔らかさで中和されるけど、短髪だとそのまんま男!って感じで、キツくなっちゃうじゃないですか。それこそインスタライブでも、普通に話しているだけなのに『妹が怖いと泣いています』って言われたりもして(笑)。見た目も中身もただの怖いヤツになっちゃうんですよ」

――いや、まったく怖くないです。むしろ佐野さんが演じている、優しくて真面目な馬場良成役のイメージどおり。

「僕も自分で言うのもなんだけど、根が真面目なので馬場には近いものを感じます。あと主人公で破天荒キャラの宙(町田啓太)と、うまくやっていける器用なとこも自分と似ているのでぴったりかなと。ただ、役作りのために10kg以上増量したり、トランペットの練習をするのは大変。なんか僕、『真犯人フラグ』でも減量をしたし、ほかにもバスケやったりバンドやったり百人一首やったり、肉体的にハードな役が多いんです。何でだろ?」

出典: 美人百花.com

――やればできるコだからです(笑)。今作も、陸上自衛隊の訓練シーンなど厳しい撮影が続いているけれど「現場に行くのが楽しみ」とか。

「キャストもスタッフも仲がよくて、居心地がいいんですよね。特に町田さんとは気が合うというか。僕より8歳上だけど、いじられ上手だから突っ込みタイプの僕と相性がいい。僕が『それ、おじさんじゃないですか!』とかいじっても、笑ってくれる懐の深さがあるんですよ。あと(佐藤)寛太くんとも仲がいいし、賑やかな楽しい現場ですよ。でも、お芝居そのものは今もずっと苦しい。よく『演じる楽しさは?』って聞かれるけど、楽しさがわかんないぐらい大変ですし、難しいし、悔しいって気持ちが大きいんです」

出典: 美人百花.com

――芝居をしていて唯一、ホッとするのは見てくれた人が「よかった」と言ってくれたとき。そんなギリギリの緊張が続いているせいか、休みの日は「狂ったように寝ている」そう。

「18時間ぐらい寝ちゃいます。しかも、オフ前日の夜更かしが好きで、朝9時ぐらいまで起きている。配信を観たりいろいろやっているうちに朝になっちゃうんだけど、眠いのを超えた先に行くのが好きなんです(笑)」

――ちなみに、動物バラエティー番組で保護犬と同居生活を送った縁もあり、犬を飼うことも考えたが、「留守が多いから可哀想」と断念。でも昔から犬好きで「自分を動物に例えるならゴールデンレトリバー」と言うほど。犬種でいうとこが、ちょっとマニアック(笑)。

「周りからもレトリバーっぽいって言われるんです。でかくて人懐っこいとこが似てるんですかね?　でも実は僕、すごい人見知りなんです。そのせいか、めちゃめちゃ空気を読む力があるかもって思っていて。『ここはいけるな』『これ以上いっちゃダメだな』って線引きができる。プライベートでも仲がいい人は少ないけど、それが寂しいとも思わないんですよね。そもそも寂しいって感情を持ったことがなくて、ずっとひとりでいても全然平気。何でかなって自分でも考えたけど、親の育て方かなと。愛情を注いで育ててもらったから、ひとりでも心が満たされているのかもしれないです」