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俳優・菅田将暉さんインタビュー「世の中は『カッコいい』を好きすぎる気がする」

美人百花デジタル / 2022年9月10日 20時50分

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どんなに言葉を並べても語り尽くせない。そんな無力感を感じるほど、圧倒的な存在感。唯一無二の〝ゾーン〟を走り続ける俳優・菅田将暉さんは今何を思うのか。その背中を追いかけてみました。

俳優業はカッコつけずダサいことをやるのが仕事

――カッコいいか、カッコよくないかで語る次元じゃない。存在そのものがもはや「カッコいい」の単位。ファッションでも髪型でも、より〝菅田っぽい〟こと、そして菅田パーセンテージが高いほど、カッコいい指数が上がっていく。菅田さんはそんな新たな基準=単位を作った人だと思う。

 

「たまにそういうことを言っていただきますし、ありがたいですけど、世の中は『カッコいい』を好きすぎる気がします。僕らはカッコつけることが仕事じゃない。俳優業って基本的にダサいことをやる仕事で、映画に出てくる登場人物でカッコいい人なんてほとんどいないじゃないですか。じゃあ、僕の中でカッコいいものってなんだ、ひかれるものはなんだってなると、やっぱり人間力。感情と肉体が近い人はカッコいいと思います」

――〝菅田将暉崇拝〟に距離を置いているのは、菅田さん自身「そんなに満たされてない」と感じているから。

 

「小さい話ですけど、もっと身長が欲しかったとか、眉毛はもう少し薄い方がいいなとか、鼻はわし鼻がよかったとか、『こうなりたい』ってものが僕はいっぱいある。マインド的にも倫理に対するロック感が足りないっていうか。(間宮)祥太朗とか(仲野)太賀とかは、接しているとめちゃめちゃロック。家で遊んでいるとすぐ全裸になれるような(笑)、男が笑える男感があってカッコいいなって思うんですよ。僕もできないことはないけど、やろうと思ってやるのと地でやるのは違う。どっかでリミッターをかけちゃうんですよね」

 

――音楽活動など数々のクリエイションワークも実は受け身で始めたこと。菅田さんはめちゃくちゃ巻き込まれ上手なのだ。

 

「俳優業もそうですけど、自分から始めたことってほとんどなくて。気づいたら周りに面白い人たちがいっぱいいて、面白そうだなて付いていくうちに『あれ、ここはどこだっけ?』ってなってることが多い(笑)。運がいいだけなのかもしれないけど。ただ、今はちょっとお休み中。僕の中で休むっていうのはお芝居をしないことで、休みつつ、ここからのスタンスを作っていこうって日々を送っています。そしたら体調が良くて、結局、忙しく動き回ってる。時間があると人と会ったり、やろうと思っていた物作りをしたり、プライベートはプライベートでやることがいっぱいあって。僕、いまリア充です(笑)」

 

デニム¥20,800/add(C)vintage その他/スタイリスト私物

 

Profile

菅田将暉(すだまさき)

1993年2月21日生まれ。2009年俳優デビュー。今年は主演ドラマ「ミステリと言う勿れ」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が話題に。アーティスト活動もこなし、今年6月には新曲「惑う糸」を配信リリース。

 

Information

「百花」

©2022「百花」製作委員会

母・百合子と、息子の泉過去のある「事件」をきっかけに互いの 心の溝を埋められないまま過ごしてきた。そんな中、百合子が認知症を発症。それは母が少しずつ息子を忘れていく日々の始まりだった。

出演:菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ 他 監督:川村元気 配給:東宝

公開中

 

掲載:美人百花2022年9月号

撮影/中村和孝 スタイリング/猪塚慶太 ヘアメイク/AZUMA(M-rep by MONDO-artist) 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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