私には関係ないって思っていない!? 若い人に【糖尿病】が増えている?医師がアンサー!
美人百花デジタル / 2022年10月23日 19時50分
![私には関係ないって思っていない!? 若い人に【糖尿病】が増えている?医師がアンサー!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/bijinhyakka/bijinhyakka_1049811_0-small.jpg)
糖尿病と聞くと、自分とはまったく関係のない病気と思いがちですが、そうではありません! 実は最近、若い人の糖尿病が増えているようです。今回は「三鷹駅前たなか糖尿病・内科クリニック」の田中祐希先生に、糖尿病の現状について伺いました。
若い人に糖尿病が増えている原因を教えてください
特にこのコロナ禍以降、当院では若年層の糖尿病患者さんが増加傾向にあるようです。まずひとつに在宅ワークが主流になり、運動量が減少していることです。以前は通勤に徒歩や自転車、電車、バスなどを活用されていた方々が、在宅ワークによって通勤回数が激減してしまいました。次に在宅ワーク中の食事がデリバリーで手軽にできるようになったことも大きく関係します。外食は塩分・脂質・糖質過多、野菜不足になりがちです。それを一歩も家から出ずに食べることができ、運動不足から体重増加につながり、発症リスクが高くなってしまいます。最後に、加糖飲料の普及です。コンビニをはじめ、小売店や飲食店ではお茶、コーヒー、ラテ、フルーツジュース、野菜ジュース、エナジードリンク、スポーツドリンクなど豊富に揃っています。お茶類やコーヒーに関して言えば、無糖であれば血糖値を上げずに飲めますが、微糖を含め多少なりとも甘味のついているもの(※一部血糖値に影響のない人工甘味料や天然甘味料などは省く)は急激に血糖値が上昇し、毎日のように常飲してしまうと発症リスクが大きく上昇するため注意が必要です。
女性が糖尿病になるとどんなことに支障が出てきますか?
女性に限らず支障をきたすものとしては、多尿と疲れやすさです。多尿により日中、または夜間に何度もトイレに行かなければいかず、陰部がかぶれやすくなったり、不眠に悩まされたりと日常生活に支障をきたします。また、疲れが取れにくく、普段通りのパフォーマンスを発揮することが難しくなってしまいます。最も恐ろしい支障としては合併症が挙げられます。高血糖状態が続くと血管が動脈硬化で障害され狭くなってしまいます。そうすると臓器へ十分な血流がいきわたらず、臓器障害へと発展します。代表的な合併症は腎臓障害、網膜症、神経障害の3つです。それぞれ最悪のケースとして人工透析、失明、足壊疽による切断が挙げられます。糖尿病の発症後は、いかにして良好な血糖コントロールを保ち、合併症を進めないかがとても大切なポイントとなります。
女性であることの特異性からお話しすると、妊娠への支障が一番大きいかと思われます。妊娠時に高血糖状態であると巨大児や胎児奇形を生じてしまうリスクが高まります。なので、より良好な血糖値のコントロールが必要とされます。治療では飲み薬が胎児に移行してしまうため使えないので、薬物治療が必要な際は必ずインスリン注射へ切り替えます。他には食事と運動の面から血糖コントロールを良好にしていくことが大切になります。
糖尿病の治療法や予防方法を教えてください
治療は(1)薬物療法(飲み薬やインスリンなどのホルモン自己注射)(2)食事療法(3)運動療法の3つが基本となります。
(2)食事療法と(3)運動療法は全ての患者さんが対象となります。(1)薬物療法は患者さんの血糖状態や生活スタイルに合わせて処方されるため、(2)と(3)の二本立ての方もいれば、(1)と(2)と(3)の三本立ての方もいらっしゃいます。
予防方法は生活習慣を見直すことが大切です。コロナ以降、生活環境が大きく変わり、運動不足や不規則な生活などによって発症リスクは高くなっています。スポーツジムに通われたり、ウォーキングを始めたりと運動習慣を身に付けることはとても大切です。しかし、時間がない方や通うのが難しい方も多くいらっしゃいます。わざわざ運動を始めるというよりは、今の生活に+αしていくことをおすすめします。例えば買い出しに行くスーパーをいつもと違う道のりで散歩がてら多めに歩く、歩くピッチをいつもより早くするだけでも運動強度が上がりますよ。また、YouTubeを活用されている患者さまも若い方では多くいらっしゃいます。ストレッチやヨガ、フィットボクシングやダンス、筋トレなどジャンルは多種多様に、ご自身が楽しめるスタイルで室内運動をやってみることも運動不足を解消する手立てとなります。そして最後に、糖尿病の予防方法で一番大切なことは加糖飲料を常飲しないことです。これは糖尿病の発症から身を守る一番の近道です。
教えてくれたのは
![](https://i1.wp.com/bijinhyakka.com/wp-content/uploads/2022/10/zuuuu.jpg?resize=217%2C217&ssl=1)
出典: 美人百花.com
「三鷹駅前たなか糖尿病・内科クリニック」田中祐希先生
「一人ひとりの幸せを応援しながら地域に愛されるクリニックを目指し、糖尿病専門医による糖尿病治療に力を入れています。当院の魅力であり最も力を入れているのは食事指導です。患者さんの生活背景にしっかり耳を傾け、その方一人ひとりに合ったオーダーメイドの栄養指導を行っています。季節や生活環境の変化、小さな不安や悩みにも応えられるよう、スタッフ一同でサポートしています。◎ホームページには毎月配布する院内紙を公開中。リアルな患者さまの体験記や旬野菜の糖質オフレシピ、医療のお役立ち情報満載です。ぜひ気になった方はこちらをご覧ください」
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