もしかして生理不順かも？タイプ別おすすめ漢方薬&改善法

こんにちは、医薬品登録販売者の志賀美希です。突然ですが、みなさんは自分の生理周期を把握していますか？　働く女性が増えるとともに生理不順に悩む女性も増えているそうです。将来のためにも自分のからだのリズムを確認しましょう！今回は漢方のタイプ別におすすめの漢方薬や改善法をご紹介します。

あなたの生理周期は正常範囲？

生理周期は25日～28日が一般的な正常範囲とされており、これ以外の生理周期が24日以内、または39日以上のことを生理不順といいます。生理不順（月経不順）には種類があり、（1）月経周期が24日以内の頻発月経（2）月経周期が39日以上の稀発月経（3）月経周期が不規則の月経不順（4）月経が3カ月以上こない無月経、があります。自分の生理周期が正常なのか不順なのか普段から意識して過ごしましょう。

タイプ別漢方薬＆改善法

・ストレスタイプ

このタイプはストレスを感じることが多く、ストレスから気の巡りが滞る状態になります。気の巡りが滞ると血の巡りも滞り生理周期が長くなります。生理不順以外にもイライラや胸の張りを感じることがあります。改善法として春菊やシソなど香りの良い野菜を食べたり、こまめなストレス発散やリラックスする時間を設けたりすると良いでしょう。

おすすめ漢方薬・・・加味逍遙散（かみしょうようさん）、半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）

・お疲れタイプ

このタイプは胃腸が弱く元気が不足しているため、疲れやすく風邪をひきやすいです。体内に血をとどめておく力が弱いので、生理周期が短く経血量が多くなりやすいです。ストレスや働きすぎなどにより過剰に気を消耗することで起こります。改善法としてしっかり休息を取って、胃腸に優しい食事を心がけましょう。穀物類やイモ類、きのこ類、豆類は気を補う働きを助けるのでおすすめです。

おすすめ漢方薬・・・補中益気湯（ほちゅうえっきとう）、六君子湯（りっくんしとう）

・栄養・エネルギー不足タイプ

このタイプは体のエネルギーである気や栄養素である血を作る力が弱く不足しがちです。そのため体内の血の量が少なく、月経周期が長くなり経血量が少なくなります。血が少ないことで貧血や顔色が良くないといったことも。目や頭の使いすぎは気や血を消耗するので、パソコンやスマホの見過ぎには注意しましょう。改善法として黒ゴマや黒豆、ニンジン、トマトなどの黒色・赤色の食材を積極的に摂りましょう。軽い運動もおすすめです。

おすすめ漢方薬・・・当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）、四物湯（しもつとう）

 

生理不順といっても症状や原因はさまざまです。今回ご紹介した漢方薬は一例なので、自分のタイプがわからない、自分に合う漢方薬を知りたい人は、お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。薬剤師と相談しながら漢方を購入できるYOJIはこちらからチェックを！

書いたのは

志賀 美希（しが みき）さん

医薬品登録販売者。日本化粧品検定1級。大学卒業後、ドラッグストアにて勤務。女性が心身ともに健康で過ごせるよう、OTC医薬品や化粧品のアドバイスを行ってきた。現在はオンライン薬局YOJOで体質に合わせた漢方薬の提案をしている。