陰部がかゆい…膣カンジタの原因と治し方とは？

膣カンジタは女性なら誰でもなりうる病気です。今回は、TCB世田谷院院長の古賀愛子先生に膣カンジタの原因や治療法について伺いました。

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膣カンジタの原因を教えてください

膣カンジダはカンジダというカビの一種により引き起こされます。カンジダは男女問わず健康な人の皮膚や消化管にもいる常在菌で、膣内にも住みつくことがあります。カンジダが必ずしも悪さをするわけではありませんが、膣内で増殖した場合には炎症を引き起こし、さまざまな症状を招きます。カンジダが増殖しやすいのは、カンジダの増殖を抑える体の抵抗力が落ちてしまった時です。たとえば、風邪をひいた時や疲労がたまっている時、抗生剤を内服してカンジダを抑える常在菌が減った時、エイズの原因ウイルスであるHIV感染や糖尿病などが原因となります。また、下着によるムレや、妊娠や月経によるホルモンバランスの変化なども膣カンジダの原因として知られています。膣カンジダは女性の5人に1人が経験するとも言われ、女性なら誰もが罹る可能性のある病気です。

膣カンジタの症状を教えてください

膣カンジダでは、膣やその周辺に発疹や赤み、痒みや熱感・ヒリヒリとした灼熱感が出るほか、酒粕やカッテージチーズのような白いおりものが出るのが特徴です。排尿時や性交渉時の痛みを伴うこともあります。膣カンジダに似た症状が出る病気としては、トリコモナス膣炎や性器ヘルペス、細菌性腟炎などがあります。トリコモナス膣炎では、強い痒みや灼熱感のほか、黄緑や黄色のおりものが増え、おりものが悪臭を放つことがあります。性器ヘルペスでは、痛痒さに加え、ポツポツとした水ぶくれができます。細菌性膣炎では、痒みのほか、灰色がかったサラサラのおりものが増えたり、おりものから魚が腐ったような匂いがしたりします。

膣カンジタの治し方を教えてください。慢性的になる場合、どうすれば良いでしょうか

陰部やおりものの異常を感じたら、婦人科を受診するようにしましょう。膣カンジダと似た症状の病気はたくさんあり、病気によって治療方法は異なるからです。婦人科で膣カンジダと診断された場合、お薬を使った治療を行います。お薬の種類は、膣に錠剤を入れる膣錠のほか、塗り薬や飲み薬があり、これらを患者さんの状態に応じて医師が処方します。膣カンジダは、一度治った後にも再度繰り返すことがあります。膣カンジダを繰り返しやすいという人は、普段の生活を見直してみると良いかも知れません。清潔にしなければと石鹸で陰部を強く洗いすぎてしまうと、常在菌のバランスが崩れたり、膣のバリア機能が落ちてしまったりして膣カンジダの原因となってしまいます。陰部を洗う際には、ぬるま湯で優しく洗うようにしましょう。デリケートゾーン専用の洗浄料を用いるのも良いですね。洗浄後はタオルで優しく水気を拭き取り、陰部が濡れたままにならないようにしましょう。また、普段からきつい下着やストッキングを履いている人は、陰部がムレやすく、カンジダが増殖しやすいため、一度衣類のサイズや素材を見直してみると良いでしょう。おりものシートや生理用ナプキンをこまめに交換することも、ムレや衛生面での対策につながります。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

TCB世田谷院院長 古賀愛子先生

皮膚の病気の研究や心身医学を専門として研鑽を積み、現在はTCB世田谷院の院長として数多くの施術を担当している。心と身体両面の治療を行ってきた経験から、患者様のお悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングと高い技術力が人気の古賀院長。デザイン性が重要な二重施術、豊胸、小顔、鼻整形で指名やリピーターの患者様も多い。

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