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「生理がこない…」考えられる原因や病気について医師が答えます!

美人百花デジタル / 2023年4月26日 20時0分

「生理がこない…」考えられる原因や病気について医師が答えます!

女性なら月に1度くる“生理”。生理がこないときに考えられる原因や病気について、TCB世田谷院院長の古賀愛子先生に伺いました。

生理がこないときに考えられる理由を教えてください。

「『生理』のことを医学用語では『月経』と言います。女性のカラダは約ひと月に1回の周期で、妊娠の準備が整います。脳からのホルモンの指令により、卵巣では卵子が育ち、子宮では受精卵のベッドとなる子宮内膜が厚く育ち、着床しやすい状態に整えられます。月経は、妊娠が成立しなかった場合に、この子宮内膜がはがれ落ちて月経血として膣を通り排出されます。この一連の流れのどこかの部位に障害が起きると月経が起こらなくなってしまうのです。突然月経がこなくなる代表的な原因は、ホルモン分泌の乱れです。月経にはさまざまなホルモンの働きが関わっています。主なホルモンとしては、脳の視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン、同じく脳の下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモン、そして卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンがあります。ホルモン分泌が乱れる理由はさまざまですが、過度なダイエットによる低体重や急激な体重減少、過度な運動、精神的なストレス、不規則な生活習慣、甲状腺の病気、卵巣の病気、脳腫瘍、胃薬や向精神薬などの薬剤の影響などがあります。また、妊娠した場合、子宮内膜が剥がれ落ちることなくさらに厚く育っていくため、月経は起こりません」

無月経症の原因を教えてください。

「一般的に月経周期は25日~38日が正常とされています。これよりも周期が短い、もしくは長いなどの月経周期の異常がある場合には注意が必要です。月経周期が24日以内の場合を頻発月経、月経周期が39日~89日の場合を稀発月経、そして、月経周期が90日以上の場合を無月経と言います。無月経には大きく分けて、原発性無月経と続発性無月経があります。原発性無月経は満18歳までに月経が一度もこない状態で、頻度としては0.5%程度です。染色体の異常や遺伝子の異常、子宮や膣の奇形など先天的な要因がある場合もあります。続発性無月経は、これまでにあった月経が3カ月以上停止している状態です。ただし、妊娠中や授乳中、閉経後の状態は除きます。続発性無月経の中には、視床下部や下垂体など脳内のホルモン分泌の異常がある「中枢性無月経」の他、「卵巣性無月経」や「子宮性無月経」があります。中枢性無月経は、低体重、過度な運動、精神的なストレス、脳腫瘍などにより、視床下部や下垂体からの月経を司るホルモンが正常に分泌されないことにより起こります。また、甲状腺の機能が低下する病気や、一部の胃薬や向精神薬により、高プロラクチン血症という状態になり、ホルモンバランスが乱れて無月経となる場合があります。その他に、出産時の大量出血により下垂体への血流が不足し、下垂体が壊死してしまうシーハン症候群では、下垂体からのホルモン分泌が低下し無月経となります。卵巣性無月経としては、手術による卵巣の摘出、癌治療のための放射線療法や化学療法の他、早発卵巣不全(40歳未満で卵巣機能が低下し月経が停止する)や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患が考えられます。子宮性無月経では、帝王切開や人工妊娠中絶、子宮感染、内視鏡手術などにより、子宮内膜に炎症が起こり、子宮内の組織同士がくっつくことで、月経が起こらなくなるアッシャーマン症候群などがあります」

無月経症の対策を教えてください。

「無月経の状態が長く続くと、将来の不妊症につながったり、骨粗鬆症や子宮がんの危険性が高まったりするため、放置せずに医療機関を受診し適切な治療を受けることが大切です。続発性無月経では、まずは原因を探し、それを改善することが最優先です。無理なダイエットによる低体重が原因であれば食事指導や心理療法を行いながら体重を回復させることが大切です。摂食障害による極度の低体重が疑われる場合には、入院治療が必要なことがあり、婦人科と連携しながら、心療内科や精神科での治療を行うことがあります。腫瘍や子宮・腟の異常に対しては手術療法を行うこともあります。その他、甲状腺の機能が低下する病気では甲状腺の機能を補う薬物療法を行ったり、他の疾患の治療薬に伴う無月経の場合には、可能であれば薬剤の変更を行ったりします。また、原因そのものを取り除きにくい病気が理由の場合には、ホルモン療法による対症療法を検討します。原発性無月経に関しては、定義上は18歳までに一度も月経がこないこととされてはいますが、日本人女性の大半が15歳までに初経を迎えることから、15歳を過ぎても初経がない場合には様子を見ずに早めに婦人科を受診する方が良いでしょう。未治療のまま二次性徴が遅れてしまう危険性があるからです。その他、普段から月経の記録や基礎体温の測定を習慣にしておくと、月経の異常を察知しやすく、婦人科受診の際にも役立ちます」

教えてくれたのは

TCB 東京中央美容外科 世田谷院院長 古賀愛子先生

皮膚の病気の研究や心身医学を専門として研鑽を積み、現在はTCB世田谷院の院長として数多くの施術を担当している。心と身体両面の治療を行ってきた経験から、患者様のお悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングと高い技術力が人気の古賀院長。デザイン性が重要な二重施術、豊胸、小顔、鼻整形で指名やリピーターの患者様も多い。

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