FANTASTICS八木勇征さんインタビュー「支えてくれる人がいるからお芝居ができて歌えている」【いま彼】
美人百花デジタル / 2023年12月26日 20時40分
![FANTASTICS八木勇征さんインタビュー「支えてくれる人がいるからお芝居ができて歌えている」【いま彼】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/bijinhyakka/bijinhyakka_1088787_0-small.jpg)
ドラマ「美しい彼」が一大ブームを巻き起こし、日本のみならずアジア圏でも大人気。FANTASTICSとしてもこの夏にはアリーナライブを成功させ、いま誰よりも脚光を浴びる存在・八木勇征さんが美人百花初登場。そのストイックともいえる仕事感、どこまでも真摯で誠実な人柄は、まさに〝美しき男〟でした。
支えてくれる「チーム」への感謝を改めて感じています
出典: 美人百花.com
ーーダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSのボーカリストを務める一方で、俳優としても大きな飛躍をみせている八木さん。主演ドラマ『美しい彼』は映画化もされ、アジア圏でも爆発的な人気に。
「あの作品が僕の世界を広げてくれましたし、ファンのみなさんも含めて支えてくれる方々がいるから、こうしてお芝居ができて、歌を歌えているというのを改めて深く感じることができました。国境を越えていろいろな言語が飛び交うSNSのコメント欄を見て、こんなに多くの方が作品を愛してくださっているんだ……とありがたかったですが、それは演者の力だけでなく裏で支えてくれる人がいるからこそ。そのことを再確認できたのは、今後の活動において大きな糧になったと思います」
ーー秋には連続ドラマ『ハイエナ』に出演し、まさにブレイクの真っただ中の八木さん。個人の活動としては、最初から演技の仕事に興味があったのだとか。役者としての経験値も増えた今、その魅力や楽しみとは?
「やっぱり、物語の人物を生きられるということ。あのキャラクターたちは映像の中でしか生きている時間がなくて、監督、脚本家、スタイリスト、すべてのプロフェッショナルの人たちが一緒になってその時間をつくっていて、そこに入り込めるっていうのが刺激的だし、すごくいい経験です。なので、撮影中はお芝居しているというよりはその時間を生きるという気持ちでやっています。そんなに役をつくり込むタイプではないですが、最初に人物のイメージを自分の中に入れて、まずはやってみる。あとは監督や共演者の方とやりとりしながら変わってくる感情や、動きに合わせてキャラクターをどんどんつくっていく、という感覚。僕も共演者の方に変化を与えるようなお芝居ができたらいいですね」
ーーそんな役者としての経験がライブやMV撮影にも生かされ、ボーカリストとしてもいい変化が。
「ライブで見せる表情や声色、MVでのしぐさなど、演技の経験がアーティスト活動にもプラスになっている実感があって、自分の中で武器になっています。なによりも、歌詞の読み方がものすごく変わりましたね。バラードを歌わせていただくときも、そこにどんなバックボーンがあって、この人はどういう感情なんだろうとか、想像の中で組み立てることが可能になって、表現の幅が広がったのを感じています」
ーー8月には3年越しとなった単独アリーナライブのファイナル公演を迎えたが、コロナ禍でのライブ活動のストップなど、乗り越えてきたことも多かったはず。活動を続ける上で支えになっているものはなんだろう?
「やっぱり家族かな。お母さんとおばあちゃんがすごく応援してくれているのはデビュー前から感じてますし、デビューしてからは実家に自分の出ている雑誌があったり、ライブにきてくれたり。グッズも送るよって言っても自分で買ってくれるんですよ。本当に支えてもらっているので、僕のがんばる意味はその2人に家族孝行したいなっていうのが大きいですね。もちろんファンのみなさんの存在も。声出しOKのライブになってから会場が本当にさらにキラキラしだしたんです。今回のライブが完全体になったのはこれまでみなさんがルールを守ってついてきてくれたからこそ。声出しOKは2019年の『FANTASTIC NINE』ぶりだったのですごく感動したし、パフォーマーはイヤモニなしでじかに耳で会場の声を聞いて、ファンのみなさんの熱量を感じながらパフォーマンスしました。僕自身もオープニングの瞬間に最高だなってグッときたし、みなさんとの心の距離もすごく縮まったんじゃないかと思います」
仕事が僕にとってのご褒美
出典: 美人百花.com
ーーそうしてメンバーやファンとの絆を深めてきたFANTASTICSが、デビュー5周年という記念日に発売するのがニューアルバム『FANTASTIC ROCKET』。八木さん自身がボーカリストとしての成長を感じることができたエピソードを教えてくれた。
「新たなチャレンジを試みた楽曲も収録されていますし、ネクストレベルにステップアップした僕たちを感じてもらえる作品ですが、僕個人で言うと『It’s all good』という曲に思い入れがあります。この曲はソウルミュージックなんですけど、僕はもともとソウルっぽい歌いまわしがあまり得意じゃなくて。R&Bのグルーブ感というのが、まだちょっと楽曲を自分のものにできていない感じというか……。『It’s all good』もただ歌うだけじゃなにも響かないなと感じていてすごく難しかったんですけど、ディレクションしてくださる方とやりとりしながらいいものに仕上げることができました。成長を実感できた曲ですね。〝歌を届ける相手を意識すること〟というのはデビューしてから常に心がけていて、この曲もやっぱりファンのみなさんが目の前にいらっしゃる気持ちで歌っています」
ーー言葉のひとつひとつから、とにかく生粋のストイックという印象を受けるが、プライベートの八木さんはどんな人?
「ぼーっとしてることが多いかな(笑)。ほとんど変わらないですよ。休日は……あまりないので、部屋で配信サービスを見ながらひたすら体力と気力をチャージ。友達と出かけるのも好きなんですが、遊んで翌日に疲れが残っちゃうのがイヤなので、せっかく休める日があったら全力で休みます。仕事=つらい・大変ってイメージをもつ方も多いと思うんですけど、僕にとってはそんなことなくて。好きなことを好きなだけやらせてもらえる環境って最高だと思うんです。なによりそれを楽しみにしてくれる相手がいるわけじゃないですか。そう思うと仕事が僕にとってのご褒美なんですよね。サンタさんにクリスマスプレゼントをなんでももらえるとしたら、1日100時間くださいって言います(笑)。もっとやりたい仕事をやれるので。今年のクリスマスですか? きっと仕事ですけど、もし休みだったら家族でおいしいごはんを食べてプレゼント交換とかしたいなぁ」
ーー真面目なんですね、と評しても当たり前のことをやっているだけです、と涼しい顔。そんな実直な八木さんが美人だと感じるのはどんな女性なんだろう。
「余裕がある女性が素敵だなって思います。常にカツカツだとこちらも気を遣ってしまいそうだし、甘えさせてもらいたいし、寄り所になってほしい。余裕っていっても難しいですけど……自分の好きなことをしっかりできていて、よく笑っている人なのかな。笑っていても、無理してたら絶対にわかるんで。つらいときに無理して笑顔にならない人がいいですね。つらかったらつらいって泣いてきてくれる方が、心に余裕があるのかも。お互いに余裕をもって、心を豊かにできる人が素敵だなと思います」
Profile
八木勇征(やぎゆうせい)
1997年5月6日生まれ。東京都出身。FANTASTICSのメンバー。2017年に行われたVOCAL BATTLE AUDITION 5に合格、2018年メジャーデビュー。俳優としても活動し、『美しい彼』、『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』などの話題ドラマに出演。
Information
「FANTASTIC ROCKET」
(C)rhythm zone
デビュー5周年の記念日、12月5日(火)にリリースされた待望の3rdアルバム。初の単独アリーナ開催や、亀田誠治をサウンドプロデューサーに迎えた三部作、そして地上波冠番組主題歌『Tell Me』を経て、FANTASTICSの成長と軌跡を感じられる1枚。リード曲である『STARBOYS』から温かみのあるR&B『It’s all good』まで、幅広いボーカルの魅力を楽しんで。
MV盤〈CD+DVD、Blu-ray〉¥5,500
掲載:美人百花2023年12月号「#いま彼を知りたい」
撮影/中村和孝 スタイリング/中瀬拓外 ヘアメイク/大貫希代美(Luana) 取材・文/西野暁代 再構成/美人百花.com編集部
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