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バイク乗り専用の御守が大人気!? 広い駐輪場を完備する『大歳神社』に行ってみた

バイクのニュース / 2020年4月11日 11時0分

日本を代表するバイクメーカーのうち、「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」を生んだ浜松には、バイクならではの神社『大歳神社(おおとしじんじゃ)』があります。行ってみました。

■改元を機に始めた、バイク乗りへのおもてなし

 静岡県浜松市にある『大歳神社(おおとしじんじゃ)』では、ホンダの名車「CB750F」(1979年新登場)に乗る権禰宜(ごんねぎ)の石津紀祥さんが、交通安全祈願をしてくれます。

 神社の駐車場にはひっきりなしにバイクが集まってきます。その光景はなかなか珍しく印象的です。クルマの駐車場よりも中央に位置し、30台停めることのできる広い二輪専用駐車場を完備しているとは、ただ事ではありません。

 ここは2019年5月から本格的に二輪サポートをスタートさせた『大歳神社』(静岡県浜松市東区天王町1484-1)です。権禰宜の石津さんは、自身もホンダ「CB750F」を愛車とするバイク乗りなのです。二輪サポートを始めたことについて、石津さんは次のように話します。

「浜松はバイクの街ですが、その割にバイクで走っている方が少ない(バイクで集まるスポットも少ない)ので、何か皆さんに来ていただけることは出来ないかと考えて始めました」

 ここで大人気なのが『道楽御守』です。これはバイク専用のお守りで、ハンドルにつける輪状になっており色も豊富に揃っています。

『道楽御守』の「道楽」とは、道を解して自ら楽しむこと、という意味で、「道楽者」というのはひとつの道を理解し、その状態を楽しんでいる者として、神社では褒め言葉として使われているそうです。

『道楽御守』はツーリングの安全を祈願してくれるお守りなのです。

色とりどりの『道楽御守』はすぐに売り切れてしまうほどの人気。ハンドルに着けやすい形状になっている

 授与所を見渡すと、バイク雑誌や東本昌平氏の漫画が置かれ、無料コーヒーサービスなどもあり、ライダーの憩いと癒しの場にもなっています。

 平安時代から存在する大歳神社の鳥居をくぐると、歴史ある神社の厳かな空気もあり、より安全運転を意識させてくれます。

 拝殿の横にある稲荷神社にもお参りすると、弓の音が聞こえてきます。場内には弓道場があり、徳川家康公ゆかりの駿河、遠江、三河は軍備に力を入れていたため、一般市民も弓を持つことが許されていたそうです。

『大歳神社』は気候の穏やかな浜松で、青空に映える参道がバイク乗りを出迎えてくれます。

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