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ホンダのGL-500をベースに美しくカスタムされた「Highflyer(ハイフライヤー)」とは!?

バイクのニュース / 2020年4月10日 19時0分

オーストリアのNCTモーターサイクルズは、1978年型ホンダ「CX500」をカスタムし、Highflyer(ハイフライヤー)と命名した美しいカフェレーサーモデルを作り上げました。

■素材が良ければ時代を超越した美しさを表現できる

 時代を超越した工業デザインには、概念的なデザインやブランドの美学などを駆使した様々な手法があります。そして、4輪車では「すごい」と思わせるものを作るのは難しいかもしれませんが、2輪車となるとさらに難しくなります。2輪車は、車体表面の面積がほとんどなく、エンジンだけでは形状やスタイリングが決めづらいので、一般的には表現するスペースが限られます。

 本当に特別なのは、バイクメーカーがデザインの制約を利用し、操作し、車体周りに機能美溢れた造形を作り込むことです。ホンダは、ドリームD Type以来エンジンの機械的な美しさをすべてさらけ出し、車体のデザインに優雅さを持たせた実例でもあります。

 オーストリアのNCTモーターサイクルズは、1978年型ホンダ「CX500」を「Highflyer(ハイフライヤー)」と命名し、オリジナルの製品に敬意を表しています。

 足まわりは、フロントを倒立フォークに変更し、リアサスペンションにはオーリンズを採用しています。

 外観は、エンジンやホイールは黒く、タンクをシルバーで塗り、ホンダのイメージカラーでもある青と赤のストライプで仕上げるというシンプルな塗装で、スピード感をアピールしています。

細部にまでデザインの美しさを追求した「Highflyer(ハイフライヤー)」

 さらに、最新LEDヘッドライトやフレームに沿った形のシングルシート、2本出しとされたアップマフラーなどが、マシンのデザインをより一層引き締めています。

 ハイフライヤーのベースとなった車種は、1977年12月に発売された「ホンダウイング GL-500(輸出車:CX500)」です。

1978年型ホンダ「CX500」

 GL-500には、最高出力48PSを発揮する水冷4サイクルV型2気筒エンジンを搭載、駆動方法には整備性に優れているシャフトドライブ式を採用し、遠乗りとスポーティ走行の2つの性格をかね備えた機能美にあふれる中排気量スポーツタイプのツーリング車です。

 車体構造は、剛性の高いダイヤモンド型鋼管鋼板製フレームを使用し、車体構造全体とエンジンの重量が車両重心になるべく近くなることをねらって設計されています。

 ホイールは、この時代多くの車種に採用されたホンダ独自のコムスターホイールを採用し、2輪車では、はじめてチューブレスタイヤの装着が可能になりました。

 ホンダ「ウイング GL-500」の価格は、44万8000円でした。

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