ミシュラン、欧州10拠点でマスク生産開始、時期は未定ながら日本へも順次対応
バイクのニュース / 2020年4月16日 14時0分
ミシュランは、新型コロナウイルス感染拡大抑制のために欧州10拠点でマスク生産を開始しました。日本への供給は、現時点では未定ですが、順次対応できるように予定しているようです。
■ミシュラン、医療機関、従業員用マスク生産開始
タイヤやガイドブックなど幅広い分野で活動するミシュランは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、欧州の10拠点でマスクおよび医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始。生産するマスクは、使い捨て用と再利用可能の2種類です。
事業展開する各国の医療機関や従業員に提供する予定で、まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産し、順次増産します。再利用可能マスクについては5月までに週100万枚、6月には週500万枚のペースでの生産を目指しています。
再利用可能マスクは、洗浄可能で交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、週生産500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当します。また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向け滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始しており、4月中旬以降に1万枚の外部委託生産予定です。
ミシュランはマスクの生産を開始
ミシュランのフローラン・メネゴーCEOは、「ミシュランは、金属とプラスチックの3Dプリント製造ツールとノウハウを活用して、特定のタイプのマスクを製造するだけでなく、この病気の治療を促進するために必要不可欠な機器や設計部品の不足を補うためにも活用しています。ミシュランは、グループの事業に欠かせない手指消毒剤の製造にも協力しています。生産は5つの工場で行われ、関連するWHOの規準に準拠しています。
約40万枚のバリアレベル1サージカルマスクが、当グループの自社工場で、あるいはパートナーや下請け業者と協力して、毎週製造されることになっています。すでにヨーロッパでは、クレルモンフェラン(フランス)、オルズティン(ポーランド)、ザラウ(ルーマニア)を含む10の工場が選ばれています。このタイプのマスクを1600万枚製造するための原材料の供給をすでに確保しています」と述べています。
今回のマスク生産に関し、日本への供給についてもあるのか日本ミシュランにお聞きしました。
――ミシュランのマスクの供給について日本は対象に入っているのでしょうか。
当面は欧州の医療機関や従業員への提供を優先します。
――今後日本に供給されることはありますか?
今後は状況をみながら日本国内にも順次対応していく予定です。
※ ※ ※
ミシュランはこの他にも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトにも着手しています。
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