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ビルシュタインがバイク用ショックユニットを開発中。2020年後半にも市販化か?

バイクのニュース / 2020年4月21日 11時0分

四輪車用ショックユニットで有名なドイツのビルシュタインがバイク用の研究開発を進めているという情報が舞い込んできました。2020年後半にもBMW Motorrad「S1000RR」用の製品がラインナップされる模様です。

■二輪車用ショックユニットをビルシュタインが開発中!?

 新型コロナウイルスの影響でツーリングに行くのもままならず、自宅でバイクの整備に精を出したり、カスタムの計画を立てて、時間を過ごされている方も多いのではないだろうか。

 カスタムといえばまず排気系の交換が思い付くが、ショックユニットを換えるのも定番メニューのひとつとなっている。純正ショックでも性能的には必要十分だが、他のライダーと違うイエローやパープルのスプリング色やセッティング幅の広さに惹かれるライダーは決して少なくない。

 MotoGPをはじめとする多くのレーシングマシンに採用されているオーリンズやSHOWA(ショーワ)、クァンタム、ハイパープロといったブランドがおなじみかと思うが、ビルシュタインがバイク分野への参入を目指しているという情報が、このたびドイツから入ってきた。

日産「GT-R」(2007年モデル)

 ビルシュタインはご存知の通り、日産GT-Rを代表とする国産の高性能車に採用される等、ハイパフォーマンスなショックユニットのメーカーとして、多くの四輪メーカーやユーザーから高い評価を得ている。
 
 ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州に本拠地を置く、1954年創業のビルシュタインは、実は5年前からバイク用サスペンションの研究を始めており、2020年後半にも市販化する予定で開発を進めているのだという。

 フェラーリやポルシェといったスポーツカーからごく普通のセダンまでを製品の供給対象にする四輪と同様、二輪でも様々なタイプのマシンを使っての研究開発が行われてきたが、まずは手始めに同じくドイツが地元のBMW、具体的にはS1000RR用の製品がラインナップされる模様だ。

BMW Motorrad「S1000RR」用ビルシュタイン製品はラインナップされるのか

 アフターマーケット市場だけでなく、ZFザックスやSHOWA等の持つOEM市場も視野に入れているとのことだが、ごく近い将来、BMWのバイクにビルシュタイン製のショックユニットが純正装備される可能性は決して低くはないだろう。

 現在、開発中のフロントフォークは、ガス加圧モノチューブ設計を採用。調整は2本あるフォークのうち、左側フォークのトップキャップ上部に設けられた上下2段になったダイヤルを回して操作する方式で、グローブをしたままその場で調整できるよう操作しやすい形状に設計されているそうだ。

 コイルオーバー設計のリアショックもスプリング上部(通常プリロードアジャスターがある場所)に設置された上下2段のダイヤルを操作して調整する。また、リザーバータンクを省くことによってライバルたちより1kg弱程度軽量に作られているという。

四輪メーカーには、多数のビルシュタイン製サスペンションが採用されています

 ビルシュタインは、二輪市場での認知向上のため、BSB(英国スーパーバイク選手権)へのエントリーを目指して準備も進めているようだが、当面はデータ不足で芳しいリザルトは望めないかもしれない。その点についてはオーリンズ、SHOWAに一日の長があるのは確かだ。OEM市場への参入もそう簡単ではないだろう。しかし、多くのライダーにとって選択肢が増えるのは望ましいことだ。日本への導入予定等の詳細はまだわからないが、今後の展開が楽しみなニュースだ。

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