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大股開きで乗る原チャリは孔雀のアピールと似ている!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.43~

バイクのニュース / 2020年4月22日 17時0分

原チャリに乗る暴走族が大股でいるのは、決して威嚇行動でも孔雀の様な求愛でもなく、理論的に理にかなっている行動なのです!

■大股開きの原付ライディングフォームが気になる

 フランスの友人が来日してたいそう興味深く感じたのが、日本の若者のライディングスタイルだという。著しく不自然に改造した小さなスクーターに跨り、ビービーと高周波のビートを残して駆け抜けていく若者の様子を、目を皿のようにして見ては、その特異な乗り方が面白いという。

「なんであの子たちは、大きく股を広げているのですか?」

 自動車教習所では学ぶニーグリップとは対照的なあの大股開きのライディングフォームが気になるというのだ。その理由は実は僕にもわからない。

 だが考察するのに、自らの力の誇示なのではないかと想像する。小さな襟巻きとかげが威嚇する際、自らの襟巻きを広げて体を大きくする。その威嚇行動と同様に、大股を広げることで精一杯に虚勢を張っているのではないかと想像するわけだ。そういえば、暴走族は実は気が弱く、だからこその威嚇行動なのだと考えれば合点がいく。

 孔雀が羽を広げるのとは意味合いは似ているのかもしれない。羽を広げる孔雀はオスで、繁殖期に自分をアピールする。アイラインをキリッと描き上げ、茶髪をなびかせるエロいおねえちゃんを乗せていることも多いから、あながち股を広げる求愛行動は効果がないとは言い切れない。

 ガテン系のニッカポッカと効能は同じなのかとも考えてみた。鳶職の正装であの膝下の膨らみは意味があるらしい。タイトではないから足が動かしやすく、高所ではバランスがとりやすいという。左右に渡した綱渡りの棒のような効果である。作業現場では足場の一部に、通路にはみ出した角材や金属棒がある。それをあの膨らみが、触覚代わりに機能するのだという。猫の髭も同様か。さらには、風の強さをも測れるというから、ただの布切れだと見限ってはならない。半端なハイテクより頼もしいのである。

 そう考えると、原チャリに乗る暴走族が大股でいるのは、狭い道路の幅を認識し、風を感じ、時にはバランスをとるためなのかもしれない。けして威嚇行動でも求愛でもなく、理論的に理にかなっているのかもしれないのだ。

 ただ問題がある。そんなに有効なのに、ちょっと頭が悪そうに見えなくもない。

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