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イタリアで誕生したホンダ製スポーツバイク「NSR125F」とは?

バイクのニュース / 2020年4月23日 19時0分

80年代レーサーレプリカブームの中で、イタリアから輸入された鮮やかなカラーリングのNSRが1989年に発売されました。イタリア製NSRは、多くのイタリアブランドが結集し、作り上げたファッショナブルなモデルです。

■イタリア製スポーツバイク「NSR125F」の輸入発売を行ったホンダ

 ホンダは、新設計のエンジンやアルミダイキャストフレームなどの最新技術を採用し、ファッショナブルなデザインを一層強調した「NSR125F」をイタリアから輸入し、1989年に限定発売しました。

 ホンダに先んじて1987年ヤマハは、小型二輪車両RZ125をTZR250(1KT)と共通のエンジン内パーツやスチール製デルタボックスフレームを採用したTZR125(1987)にモデルチェンジを果たしていました。88年には、イタリア・ベルガルダヤマハ製のカウルを装着したモデルを発売しています。

「NSR125F」は、ホンダイタリア・インダストリアーレ社製のNS125RからDNAを受け継ぎ、イタリアやスペインなど欧州市場に向けて新開発され、斬新なスタイルや最新の装備を採用しています。

 エンジンは、スリムでコンパクトな水冷2サイクル単気筒を搭載、吸入方式は、吸気効率を高めるクランクケース・リードバルブ方式とし、キャブレターはデロルト社製を装備しています。ジェラルドーニ社製NS(ニッケル・シリコンカーバイド内壁処理)シリンダーには、エンジン回転数に応じてコンピューターで排気時期を制御するホンダ独自の可変排気孔バルブシステムにソルファー社製マフラーを装備、低速から高速まで幅広い回転域で吸・排気効率を一段と向上させ、スムーズで力強い出力特性(22PS/9000rpm、1.8kgm/8500rpm)を発揮させています。

ホンダ「NSR125F(1989)」

 フレームは、左右の主構造部をダイキャスト製法によって成型し、ボルト結合で一体化したグリメカ社製アルミフレーム〈ALCASTを採用しています。

 足廻りは、マルゾッキ社製のフロントフォークに3本スポーク・デザインのグリメカ社製アルミキャスト・ホイール、さらに、前後共ディスクブレーキを装備しています。また、パガーニ社製のヘッドライト、ウインカー、テールライト、ハンドル、変速機、タイヤ(ピレリ製)、チェーン、ステップ類までイタリア製部品を採用しているのも注目ポイントです。

 スタイリングは、大型の樹脂成型によってタンクカバーとサイドカバーを切れ目のない一体とし、イタリア国旗をイメージした大胆なカラーリングとあいまって、ファッショナブルなスポーツバイクに仕上っています。

「NSR125F」の年間国内販売台数は、1000台、価格は44万5000円でした。

■ホンダ「NSR125F」諸元

全長×全幅×全高:2015mm×690mm×1035mm
車両重量:135kg
乾燥重量:123kg
エンジン型式:JC20E(水冷2サイクル単気筒)
総排気量:124cc
最高出力:22ps/9000rpm
最大トルク:1.8kgm/8500rpm
燃料タンク容量:10リットル
変速機形式:常時噛合式6段リターン
フレーム形式:ダイヤモンド

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