埼玉県の「3ない運動」が見直された事、知っていますか?
バイクのニュース / 2020年5月10日 13時0分
バイクタレントとして活動する岸田彩美さんの活動拠点である埼玉県では、バイクに関する「3ない運動」に対する見直しが図られました。どのような内容になったのでしょうか。
■高校生に朗報!
こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回は埼玉県の高校生に朗報をお届けします。
実は2019年4月1日より「高校生の自動二輪車等の交通安全に関する指導要項」が新たに制定されました。ズバリ! 37年ぶりに3ない運動が見直されたんです!
この情報は埼玉県ホームページに新指導要項が掲載されていますが、改めて整理してみます。(※埼玉県の県立高校【公立】に限った手続き方法です。私立高校の場合は各学校の判断、手続きになります。なお普通自動車免許取得を許可している県は、埼玉・神奈川・東京都のみ(原動機付自転車の免許のみ許可が多い)となっています。
①免許取得について。
・親の同意書と一緒に学校へ申請すること。
・本人の意思確認も含め学校が面談すること。
→各学校長の判断で許可が出れば免許を取得することが可能となります。
原動機付自転車免許および普通自動二輪車免許
が取得可能になりました。
※原動機付自転車だけでなく、普通自動二輪車免許も許可が出れば取得可能は大きな前進だと思います
②免許取得後、実際に原付または自動二輪の乗車(運転)を希望する場合
・誓約書や任意保険の書類と一緒に学校へ申請すること。
→各学校長の判断でOKとなれば、乗車(運転)可能となります。
③学校へ通学したい場合について
・各高校がバイク通学を認めるかどうかは各学校長が判断する
そして車両は原動機付自転車の一種類のみとなる
※現在は秩父地区とほんの一部の県立高校がバイク通学を許可しているのみ、という状態です※
■なぜ「3ない運動」は見直された?
「3ない運動」が推進されてきた背景として、高校生によるバイクでの暴走行為が多く、交通事故・交通死亡事故が多かったことが挙げられます。また、3ない運動は実際に効果を発揮していたという事実もあります(若者の交通事故死亡減少や危険行為の減少)。
今回3ない運動の見直しが行われ、新たな指導要項が制定された背景として「高校生を取り巻く社会環境の変化に整合した新たな指導要綱を制定すること」があると提言されています。
本来国は、16歳になったら普通自動二輪車を安全に運転するための理性・知性が備わっていると判断しているから、普通自動二輪車免許を取得する、公道を走ることができると定めていますよね。
今回3ない運動の見直しが行われることは「今の高校生ならきっと理解してくれる・考えてくれる」こと、また、理解するための環境が整ったという判断のもと見直しを行ったのかもしれません。
「バイクは良くない」「バイクは悪だ」。
私はそんなイメージを結びつけられてしまっているように思っていました。
では「バイクに乗ることはいけないこと」なのでしょうか。私はそんなことはないと思います。
【事故を防ぐために乗る事を禁止させられるのは違う】と私は考えています。
便利であることや楽しいことはもちろんわかりますよね。それと同時に安全に対する考え方や知識を養う貴重な機会であるとも思うのです。
バイクに乗る時だけでなく 日常生活を送る上でも、安全運転の知識と意識があるだけで事故を未然に防ぐことが出来ると私は考えています。
■形ではなく「安全」の本質を掘り下げる
事故を防ぐために、安全運転って何かな。そもそも「安全」という言葉で理解しているつもりになりがちです。もう一度改めて「安全」の本質を自分で考え理解することが安全運転へ繋がる第一歩であると思うし、【自己成長】をする機会ではないでしょうか。
私も「安全」について 形じゃなく本質的なところに掘り下げて考えていきたいと思っています。
そして未来を担う高校生の選択肢の可能性が広がる事を期待しています。今回の見直しは、将来バイクに関わる仕事を目指すなど様々な可能性を秘めている子達にとって、大きな前進だと思うのです。
私も初めてバイクに乗った時の気持ちは今でも鮮明に覚えています。色々と悩んだ時、自分との対話ができる時間、バイクがその大切さを教えてくれる素晴らしい乗り物であるということを高校生が感じてくれたら嬉しいなと思っています。
この指導要項が新たに制定されるにあたって、高校生の自動二輪車等の交通安全講習が年に数回開催されました。私も見学させていただいたので、次回は、その様子をお届けしますね。ぜひ、お楽しみに♪
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