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エンジンを持たない自転車(に乗る人)の「パワー(出力)」はどれくらい? サイクリストもパワーにこだわる?

バイクのニュース / 2020年5月14日 13時0分

パワーや馬力など、かつて最高出力がバイクの持つ魅力のひとつであったように、自転車の世界でもパワーが注目されています。サイクリストもこだわるパワーとは?

■サイクリストも「馬力」にこだわるって、ホント?

 ひと頃ほどの熱狂はないものの、現在も多くのバイク乗りをアツくさせるテーマといえば、やっぱりパワー(出力)ではないでしょうか。いまや排気量1000ccのスーパースポーツはオーバー200馬力時代(!)。とても公道でその真価を発揮することはできませんが、やっぱり速く走ることを目的に作られるマシンは、パワーが大きいほど魅力的に感じてしまうものです。

 じつは近年、サイクリスト、とくにロードバイク乗りの間でもこのパワーが関心事のひとつになってます。といっても自転車にエンジンはありません。熱心にトレーニングを行うサイクリストの間では、自らのパワー(出力)を計測できる「パワーメーター」という機材が普及しているのです。

 このパワーメーターは、もともと有酸素運動能力の限界値を測るためのアスリート向けの機材でした。とくに高い出力を長時間にわたって出し続けなければならないトライアスロンやタイムトライアルのような競技で先行して普及が進みました。

 当初はシステム全体で40万円近くもする高価なものでしたが、次第にその有用性が広く浸透すると、シマノやガーミンなどの大手メーカーも参入。いまでは数万円で購入することが可能です。

 パワーメーターの主流となっているのは、クランクやペダルにセンサーを内蔵するタイプです。ペダルを踏み込んだときのわずかな歪みを「ひずみゲージ」というセンサーでキャッチしてトルクを計測し、それをもとに単位時間あたりの仕事率、すなわち出力(W)を算出します。

 モーターサイクルのパフォーマンスをスペックから推察する際は「最高出力」がひとつの指標になりますが、ロードバイクを駆るサイクリストのパフォーマンスは「FTP(Functional Threshold Powe)」という数値が指標になります。

 これは1時間を全力で走ったときに発揮した出力の平均値のことです。ロードレースは持久力が求められるスポーツなので、瞬間的な出力より、長時間持続できる出力が重視されるのです。

世界最大の自転車メーカーであるジャイアントの「TCR ADVANCED 2 DISC SE」(26万5000円)は、パワーメーターを標準装備するロードバイク。ミドルユーザー向けのモデルに標準装備することで、パワーメーターを一気に身近なものに。問い合わせ=ジャイアント

 FTP値は自身のパフォーマンスを可視化するだけではなく、効率的なトレーニングや適切なペース配分を決めることにも活用されます。あらかじめ自分のFTP値をパワーメーターで計測し、仮にFTP値が200Wだった場合、これを超える値で1時間以上走り続けるのは難しいことになりますし、反対に200Wを上回らない出力を保って走れば、たとえ長距離や上り坂であっても無理なく走り切ることができるのです。

 こうした理由から、現在はレースで結果を求めるアスリードだけではなく、フィットネスやロングライドを楽しむ一般サイクリストの間でも、徐々にパワーメーターのニーズが高まっているのです。

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