ラリーストとレーサー、どっちの方が「イッてる」!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.47~
バイクのニュース / 2020年5月20日 17時0分
レーシングドライバーとラリードライバー、どちらも命がけでレースに挑むアスリートですが、ドライバーから見ると、生身の体でサーキットを走るライダーの挑戦には信じられないものがあるようです。
■結局、ドライバーよりライダーの頭のネジの方が……?
先日、懇意にしているラリーストと“頭のネジが狂っている度”の議論になった。「レーサーの方がクレイジーでしょ」「いやいや、ラリーストの方が狂ってる」と……。
僕(筆者:木下隆之)はラリーストこそイカれていると信じて疑わないでいる。海外のラリーを見れはそれは明らかだ。とくに、氷上ラリーのモンテカルロなど、命知らずでなければ、公道をあんな速度で攻められるわけがない。沿道が人だかりの中、カウンタージャンプするのだから、あれが人間であることが不自然である。
友人「いや、水煙で視界が閉ざされているサーキットを、300km/hで接近戦するなんて、アホちゃう?」
友人のラリーストは譲らないのだ。
木下「いやいや僕ら(レーサー)は、自分の判断でアクセルを踏み込んでいる。自己責任でギリギリの走りをしているんだ。その点ラリーストは、助手席のコドラの読み上げたペースノートの指示に従ってブラインドコーナーに飛び込む。あれは信じられないね」
僕にも反論があるのだ。
やはりどう考えても、ラリーストは狂っていると思う。「この先右に曲がっているはずだから、アクセル全開でドウゾ……」なんて言われても、「間違っていたらコロスからな」って言い返してスロットル緩める。他人など信じられないのである。己の腕ですら信じられないのだから。
2020年シーズンも『BMW Team Studie』のレーシングドライバーを務める筆者(木下隆之、右から3人目)
それでもラリーストは反論をやめようとしない。
友人「あの速度でクラッシュしたら命が危ない。その点でラリーは、林道は木立に包まれているから、飛び込んだとしてもそれがクッションになるんだよ」
そう言われても納得できるわけないのに、シャアシャアとそう言うのだ。
友人「ロールケージで守られているからね……」
そうも付け加えた。ところが、そんな議論が口論になりかけた時、友人のラリーストがこう小さく呟いた。
友人「でもね……」
木下「なんだよ」
友人「やっぱりライダーの方がアホだと思う」
木下「……」
友人「だって奴ら、生身の体だよ!? ハイサイドで路面に叩きつけられる。それでも挑むんだからね!」
木下「ライダーって、鎖骨折りながらレースを続けるんだってさ」
友人「……!!! バカじゃない?」
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