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「カスタム・シーンにとって今日は何の日?」日本のハーレー・カスタムシーンの礎を築いたイベント第1回「クールブレイカ-」開催

バイクのニュース / 2020年5月24日 11時0分

「カスタム・シーンにとって今日は何の日?」日本のハーレー・カスタムシーンの礎を築いたイベント第1回「クールブレイカ-」開催

■日本のハーレー・カスタムに刺激を与えた「クールブレイカー」

 今から22年前の1998年5月24日……日本のハーレー・カスタムシーンを語る上で欠かせないイベント、“第一回クールブレイカー”が神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されました。

 それまでハーレーにまつわるカスタム・イベントといえば「東京モーターサイクルショー」や、山梨県の天神山スキー場(現ふじてんリゾート)で開催されていた「ハーベストタイム」などのイベントがあったのですが、現在も続く前者は、あくまでもモーターサイクル全般が対象です。

 また、ハーベストタイムも第1回こそ河口湖ボーリング場の跡地のインドア会場で行われたカスタムショーでしたが、第2回目からは、どちらかというとアウトドアのキャンプミーティング的なイベントに変化しました。
 
 日本のカスタム・ハーレーショップの老舗的存在である「モーターサイクルズDEN」というショップの佐藤由紀夫氏が企画したハーベストタイムは、1992年に佐藤氏が不慮の事故によって他界された翌年の1993年に第一回が開催。
 
そこから97年まで5回限定で行われましたが、ハーベストタイムをモーターサイクルズDENの関係者と共に運営したスタッフの一人である東京のハーレー・カスタムショップ、「ホットドック・カスタムサイクルズ」の河北啓二氏が、ある意味で「ハーベストタイム」の意思を継ぎ、98年からスタートしたのが「クールブレイカー」です。

■ハーレー・オンリーのインドア・カスタムショー

 第1回目の「ハーベストタイム」と同じくインドア形式のカスタムショーとして開催された「クールブレイカー」は、冒頭でお伝えしたとおり、大規模コンベンションセンターであるパシフィコ横浜で開催されたのですが、「魅せる」という側面の強いカスタム・ハーレーの世界でビルダーたちが手塩にかけたカスタム・マシンを披露する場を提供したという功績は今、考えても業界にとって計り知れないものです。

1998年、5月24日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催された第1回クールブレイカーは106台のカスタムハーレーがエントリー。観客は約2500人だったとのことです

 ちなみに第1回目は全国各地からカスタム・ショップがエントリーし、106台のカスタムマシンが展示され、約2500人の観客を動員したのですが、このイベントが現在、世界から注目を集める日本のカスタム・シーンの礎の一つであることは間違いありません。

 そのクールブレイカーは第1回から順調に集客を延ばし、第6回の時は「世界選手権」と銘うったイギリス「AMDワールドチャンピオンシップ」と提携。その時の優勝者である名古屋の「ケンズファクトリー」に賞金を授与し、2007年に米国最大のハーレーイベントである「スタージス」で開催された「AMD」出展のキッカケとなったのですが、その他、多くの日本のビルダーが海を渡り、同ショーにエントリーしたことが日本のカスタムのレベルの飛躍的な向上に繋がっているような気がします。

 この「クールブレイカー」は東京、台東区のお台場で開催されたアウトドアでの「ライドインショー」や最終回となった2016年、選抜された12名のビルダーが代表作を2台ずつ出展したアートエキシビジョン的なイベント「クールブレイカー・プレミアム」まで17回開催されたのですが、繰り返しを承知で言わせて頂ければ、このイベントなくして日本のハーレー・カスタムシーンの“今”はないと思います。

 今から22年前の5月24日の日曜日に横浜で開催された「第1回クールブレイカー」……カスタム・ハーレー好きにとって忘れられないイベントです。

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