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意外と知らない、自転車・電動アシスト自転車の洗浄方法とは?

バイクのニュース / 2020年6月10日 9時0分

通勤や通学で自転車に乗っていると、汚れやサビがいつの間にか様々な場所に溜まり、気になってしまいます。実は自転車もバイクと同様に、きちんとしたメンテナンスをすることで性能が戻り、より長く乗り続けることができます。

■自転車の正しい洗浄方法とは?洗浄後の注油も忘れずに!

 自転車のパーツの中で、「チェーン」や「ブレーキレバー」、「ギヤ」は、注油することで潤滑し、本来の自転車の性能を発揮します。

 しかし、それらのパーツは、走行する際に巻き上げられたホコリや砂が、注油したオイルに付着しやすいため、注意が必要です。汚れが蓄積されれば錆びが浮き始め、潤滑しずらくなり足回りのパーツの動きが鈍くなることもあります。

 そこで重要なのが、日々のこまめな洗浄(メンテナンス)です。日頃からメンテナンスを心がけることで、注油しやすいだけでなく注油後の汚れも防止でき、軽快に自転車を走らせることができます。

 自転車の洗浄は、水道ホースを使用した「手洗い」が一つの方法となります。ここで注意したいのは、強い水圧で洗浄してしまうとフレームの隙間から水が侵入し、内側に水分が残りって錆びや故障の原因につながってしまうことも考えられるからです。水量を抑えてやさしく手洗いするのが洗浄のポイントです。

 手洗いの手順は、まず自転車全体の汚れを落とすために軽く水洗いをし、次に自転車専用の洗剤または中性洗剤を使ってブラシやスポンジで汚れを落とします。最後に、乾いた布で水分を拭き取ったら完了です。

 厄介なチェーンとギヤ部分には、泡の力で汚れを浮かせて除去する揮発性の高いチェーンクリーナーを吹きかけ、時間をおいて汚れを浮き立たせてからブラシでこすると効果的です。洗剤を水で洗い流した後は、水分をふき取ります。

ブラシやスポンジで優しく愛車のメンテナンスを行いましょう

 注意点としては、金属部分がむき出しになり酸化で錆びが発生しやすい状態のため、長時間の放置には気をつけましょう。

 以上のように、自転車全体を水洗いする方法は効果的かつ作業も簡単ですが、アパートなど賃貸に住んでいれば、水道ホースがない場合もあります。

 しかし、水洗いでないとしっかり洗浄できないというわけではありません。専用の洗浄グッズを使用すれば、限られたスペースでも効果的な洗浄が可能です。

 最近はホームセンターなどでも1000円以下から自転車専用のお掃除シートが販売されており、拭くだけで汚れを落とすことができます。お掃除シートには、洗浄剤や撥水剤が含まれており、水が無くても簡単に洗浄が可能です。

 シートを使った洗浄手順は、まず水洗い同様に自転車全体をシートで綺麗に拭きあげましょう。その後、チェーンやギヤの部分には、当て布をし、チェーンクリーナーやフォーミングクリーナーを吹きかけて油を落としていきます。チェーン全体にまんべんなく泡を吹きかけていき、しばらくして泡が消えたら、乾いた布で拭き取って完了です。

ヤマハ発動機の電動アシスト自転車は雨にも濡れても大丈夫!

 なお、電動アシスト自転車は水に弱いため、以上のようなお掃除シートでの洗浄が基本となります。雨の日でも走行は可能となっていますが、これはあくまで通常の雨に耐えられる「生活防水」となっているためです。
生活防水とは、モーターやバッテリーが雨に濡れても故障や感電しにくい設計であり、シャワー程の水圧で真上や真横からの水には絶えられない程度を指します。なので、ホースによる洗浄で雨よりも高圧な水がかかったり、下側から放水してしまうとフレーム内部に水が侵入してしまう可能性があります。

 そのため、電動アシスト自転車を洗浄する際は、水洗いをしないメンテナンス同様、お掃除シートで汚れを拭き取るのが基本となります。濡らさないこと以外は、通常の自転車と変わりなくお手入れできます。

 ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」を紹介する同社のホームページには、「雨の日でもお乗りいただけます。PASは日常防水性能を備えていますので、雨等がバッテリーボックスの端子部分にかかっても問題ありません」と記載されています。

 洗浄方法は以上ですが、洗車が完了したらチェーンやギヤの注油を忘れずに行いましょう。水洗いや水を使わないメンテナンスでも、最後の注油が重要です。

 注油の際は、当て布をしてオイルが垂れないようにし、可動するコマを1つずつ丁寧に注油していきましょう。忘れがちなのが、ハンドルのブレーキ可動部や変速機可動部の細かい部分です。また、ボルト部分の錆びやすい場所にも念入りに注油するのがおすすめです。

 なお、錆びの防止や潤滑のため、ありとあらゆる場所に注油したくもなりますが、単にさまざまなパーツへ注油すればいいというわけではありません。ブレーキシューやリムへの注油は、ブレーキの効きが悪くなる恐れがあるため、避けましょう。

 また、ヘッドパーツやボトムラケット、ペダル、ハブは注油の必要がない部分です。これらのパーツには密閉性の高いグリスというオイルが封入してありますが、注油により溶けて流れ出てしまう可能性があります。もし、注油の必要のないパーツたちの動きが悪いと感じた際には、専門知識がある方や自転車店に相談しましょう。

※ ※ ※

 自転車の間違った洗浄方法は、性能の悪化やパーツの破損の要因にも繋がります。特にチェーン部分の洗浄には注意点も多く、ある程度の知識や道具も必要です。

 本格的に洗浄するのであれば、専用の「チェーン洗浄機」や「メンテナンススタンド」を使用するのもおすすめです。作業効率がぐんと上がるだけでなく確実に汚れを落とすこともできるため、ロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツタイプの自転車に乗っている人であれば走行性能アップも期待ができます。

 長く自転車を乗り続けるためにも、ぜひ定期的な洗浄を心がけてみてはいかがでしょうか。

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