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究極の自転車!? 空力性能を追求した「エアロ・ロード」 最新ハイエンドモデルの世界

バイクのニュース / 2020年6月20日 13時0分

動力を持たない自転車で、いかに速く走るのかを追求したひとつの究極が“エアロ・ロード”というロードバイクです。いったいどのような特徴があるのでしょうか。

■平べったいフレームに隠された最新技術

 自転車趣味の素晴らしさを説く際によく用いられるロジックのひとつに「100万円そこそこ払えば誰でも最新鋭のレーシングモデルが所有できる」というのがあります。これは実際その通りです。

『SPECIALIZED(スペシャライズド)』や『TREK(トレック)』といったプロツアーチームに機材供給を行っているメーカーを取り扱うショップに行けば、特別なライセンスなどは一切必要なく、「ツール・ド・フランス」を走っているようなロードバイク(ロードレーサー)とほぼ同じものを買うことができます。

 いわばホンダ ドリーム店で最新の「RC213V」をオーダーできるようなもの。ワクワクしない訳がありません。

 近年のロードバイクはフレームの素材がカーボンモノコックとなったことで設計自由度が飛躍的に向上しました。さらにロードレースの高速化に伴い、風洞実験によるエアロダイナミクスを考慮した設計が行われるようになったことで、部品の専用化も進んでいます。最新のレーシングモデルは、金属パイプをつなぎ合わせて作られていた旧来の自転車とはビジュアルからしてまったく異なる、高度かつ複雑な機械へと進化を遂げているのです。

 2020年現在、もっとも進んでいるモデルのひとつ、トレック「Madone SLR 9 Disc eTap」をひとつのサンプルとしてご紹介しましょう。もちろん市販車で、価格は128万1000円(税抜き)です。

トレック「Madone SLR 9 Disc eTap」(画像提供/トレック・ジャパン)

 現代のロードバイクは走るステージに応じていくつかのカテゴリーに分類されています。このモデルは平坦基調の高速ステージを想定した“エアロ・ロード”と呼ばれるカテゴリーに該当します。

 ひと目見て平べったいフレームが印象的だと思います。これは空気抵抗を少なくするため、フレームを薄くして前面投影面積を減らしているためです。ただし、ただ薄くすると剛性を確保できないので、前後方向の幅を広くすることで補っています。理屈では前面投影面積が小さければ小さいほど空気抵抗を少なくきますが、レースの車両規定により、一定以上は薄くできないよう制限されています。

 一方、こういったエアロ形状のフレームは一般的な形状に比べ、重くなるというデメリットがあります。この「Madone SLR 9 Disc eTap」は「KVF」という、翼断面の後端を切り飛ばした(いわゆるカムテール)形状を採用することで、軽量化を図っています。また、乗り心地が硬くなりやすいのもエアロフレームの弱点のひとつ。ロードバイクはライダーの疲労を低減するための振動吸収性も重要なファクターなので、このモデルは調整式の振動吸収機構も備えることで最適化を行っています。

ケーブル類は全て内蔵化され、外部には一切露出していない。フォークとフレームの隙間やステムとハンドルの接合部などは全て面一になるよう処理。カーボン製のハンドルバーは空気抵抗を低減するため扁平形状となっている(画像提供/トレック・ジャパン)

 変速機やブレーキなどを作動させるケーブル類がどこにも露出していないのも空気抵抗を減らすため。変速システムは、なんと無線式というハイテクが採用されており、ハンドルバーやステム、シートポスト(サドルを支持する脚の部分)といったパーツはフレームとの継ぎ目に段差ができないよう専用のものが奢られています。

 ホイールは「ディーリムホイール」と呼ばれるものを装備。これはリムを厚くし、空気の流れを乱すスポークが短くなるよう設計されたものです。重量があるため、リムの薄いホイールに比べて加速性能や登坂性能が劣るものの、高速巡行性能に優れます。

 ここまでストイックに人力で速く走ることを追及したひとつの「究極」がこの価格で購入できるというのは、やはり夢のあることではないでしょうか。

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