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スクーターは移動の道具? それとも?軽二輪スクーター「ヤマハ・NMAX155」に乗ってみた!~リターンライダーKANEKO’S EYE~

バイクのニュース / 2020年6月19日 17時0分

クルマ業界に25年以上。ドライビング・インストラクターや自動車に関する研修トレーナーをしている経験を活かし「ブランド」「商品」「こだわり」「疑問」など、現在のバイク界をピュアな目線でレポートします。今回は、ヤマハの軽二輪スクーター「NMAX 155」についての印象をレポートします。

■取り回しの良さや扱いやすい操作性はフレンドリーな印象を強く感じる

 ここ最近は、ヘルメットのメンテナンスやステッカーチューンをする構想などを企んでることが多くなっていたところ「バイクのニュース」編集部から「125クラスをメインにスクーターを集めました。いかがですか!」との連絡が。そして、なんと数日間お借りできるとのこと! これはうれしい!そしてありがたい! 即答で返事をして当日を向えました。

 良く考えれば近年、頭の中にはスクーターの存在はほとんど無く、あるのは学生時代のDJ-1、CHAMP、Hi など過去の50cc世界。現代のスクーター、しかも排気量の上がったクラスではどんな乗り味なのか。いや、そう言えば大型二輪免許所得の時に1限だけあったスクーターの技術教習で、1本橋のコントロールが妙に難しかった。というあまり良くない印象のみ。一般道などでのフィーリングはどんなモノか、あらためて確かめてみたいことも出てきます。

 当日、自分を待っていてくれたのは「ヤマハ NMAX155」マットカラーで落ち着いた雰囲気が漂っているモデルです。155ということは高速道路もOKの軽二輪。チェックをすればETCもしっかり付いています。これはより楽しいパートナーとなりそうです。

 よくよく見るとメーター周り、ハンドル周りのプラカバーなどは、いい感じにシボが入れられマット感もあり、シートも上質に感じられる素材感です。クルマでもシボは入れられているのに「えっ?」って思ってしまうほど半艶で、プラスチック感が出てしまっているのもたまに見られますが、このNMAX155はなかなか努力されているように感じます。

 シートの高さに違和感は無く、若干ステップの幅は感じるものの足付きもまずまずでフレンドリーです。そして、これもフレンドリーさというところなのか、走り出しのアクセル操作に対して、反応の仕方が上手いの一言。レスポンスがダル過ぎず、敏感過ぎずに上手くスタートさせやすい。「これなら一本橋のスピードコントロールも楽だったんじゃ…?」と思えて来ます。コレって大切ですよネ。

レスポンスがダル過ぎず、敏感過ぎずスタートさせやすい。街中では扱いやすく楽しい!

 155cc単気筒のSOHC4バルブエンジンは15馬力。パワー感もあるし、街中での少しのダッシュにも十分に応えてくれます。そして、この時点での第一印象は、怒られてしまいそうですが「意外に楽しい!」ということが正直な感想。

 あらためて回想してみると自分自身、スクーターはあくまでも移動の道具として活躍するのがメインだと思っていたのかも知れない…。しかし、こうして実際に乗ってみると、バイクの楽しさを十分に味わうこともでき、ライディングうんぬんとかいう話も全然できるのだと感じます。そんな気づきを与えてくれたNMAX155、もう少しいっしょに時間を過ごしてみたいと思います!

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