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あの時乗ったな…教習車で使われたバイクとは?市販車とは何が違う?

バイクのニュース / 2020年7月3日 17時0分

普通二輪免許を取得する際に、教習車として乗っていたバイクを覚えているでしょうか? 平成に二輪車免許を取得した人の場合、ホンダ「CB400 SUPER FOUR」が教習車であることが多いようです。実はあのバイク、教習車仕様となっており市販車と異なる点がいくつもあるのです。

■教習車と市販車の違いは?

 多くの自動車学校では、ホンダ「CB400 SUPER FOUR」を教習車として採用しており、バイク乗りにとっては思い出のあるバイクとなっているようです。

 そんな教習車として定番のホンダ「CB400 SUPER FOUR」ですが、自動車学校で採用されている教習車は市販車とは異なり、初心者でも扱いやすく転倒時にケガをしにくいといった設計がされています。また、エンジンガードなどを採用し、バイクが壊れにくいように設計されているのも特徴です。

 まず、一目でわかる違いといえば、ヘッドライト周りに取り付けられたカラフルな「表示ランプ」です。教習所の教官や試験場の試験官がはなれた場所からでもバイクの操作状況を色で把握できるように「1速~4速」「F・Rブレーキ」「エンスト表示」「40km/h」といった表示ランプが取り付けられています。なお、表示ランプを取り付けるスペースを確保するために、一回り小さな外径のライトも採用されています。

 また、ヘッドライトも市販車の場合、レンズ面が透明で電球が確認できるマルチリフレクターを採用していますが、教習車の場合は全面的にバランス良く光を反射できるように「レンズカット」を採用しています。

 転倒時車体を破損から守るガードも特徴的です。フロント部分のエンジンガードは、転倒時のエンジン周りを保護し、リヤバンパーは転倒時に接地がしやすいマフラーを保護するといった役割があります。そして何より、転倒時にライダーが足を挟まないように、安全面に配慮されたつくりとなっています。

 さらに、リヤバンパーにはグラブバーが設けられているため、転倒したバイクを起こす際に力を入れやすいといったことも考えられています。また、ウィンカー部分は転倒時に破損しやすく、頻繁に交換することが想定されているため、コストを抑えた安価なパーツが採用されています。

教習所で運用されているホンダ「CB400 SUPER FOUR」の教習車仕様

 外装だけ見てもこれほどまでに大きく異なりますが、もちろん足回りにも違いがあります。

 教習所のコース内では40km/h程度しかスピードを出さないため、市販車のような強烈な制動力は必要ありません。そのため、ブレーキキャリパーが両押しの4ポットから片押しの2ポットに変更されています。また、リヤショックも低コストなものが採用されており、コース内を走行するのに支障のない性能となっています。

 ホンダによると「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)は、教習車として扱いやすい出力特性としながら、平成28年度排出ガス規制の法規対応による環境性能の向上を行っています。

 また、従来モデルと同様に、運転状況が一目で把握できる見やすい表示ランプ、扱いやすいアップハンドルや足つき性の良い750mmのシート高、適切なステップ位置、破損や損傷を軽減させるエンジンガードやリヤバンパーなど、教習車としての仕様装備はもとより、走行性、操作性など、扱いやすさの向上を追求しています」となっています。

 販売されているカラーバリエーションは「グリントウェーブブルーメタリック」「パールフラッシュイエロー」「キャンディーブレイジングレッド(ツートーン)」の3色の設定があり、国内の年間販売計画台数は400台を目標にしていました。教習車仕様の販売価格は90万2880円~となっていますが、一般販売する予定はないようです。

※ ※ ※

 どうしても教習車仕様のホンダ「CB400 SUPER FOUR」を手に入れたいという人は、中古で探す以外に方法はありません。教習所が入れ替えのため手放した教習車が、まれに中古市場に出回ることがあるようです。

 しかも、教習所のコース内のみを走行しているため未登録車の場合が多く、陸運局にて登録に必要な書類と法定費用を納めるだけで、新車登録と同じ扱いにすることができます。外装は転倒によるダメージが多いものの、メンテナンスはしっかりとされている車体が多いようです。

 価格帯は20~30万円の間で取引されているようですが、滅多に市場に出回らないため見つけたらラッキーかもしれません。

ホンダ「NC750L」の教習車

 また、今回紹介したホンダ「CB400 SUPER FOUR」以外にも、ホンダ「NC750L」やヤマハ「XJR1300L」などにも教習車仕様のバイクが販売されています。決してカッコイイとは言えない装備ばかりですが、このバイクたちを見るたびに教習所に通って練習した懐かしい日々を思い出す人も多いのではないでしょうか。

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