カル・クラッチローが2021年MotoGP参戦に向け、アプリリアと交渉中。結論が出るのは8月か?
バイクのニュース / 2020年7月9日 17時0分
2021年の去就が取り沙汰されているLCR Honda CASTROLカル・クラッチローの周辺が騒がしい。35歳のベテランは、HRCから受けたWSBK参戦オファーも断り、現愛アプリリアと交渉中のようだ。
■LCRホンダ離脱は確定的! HRCからWSBK参戦オファーも2021年の去就が取り沙汰されているカル・クラッチローの周辺が騒がしい
ポル・エスパルガロのレプソル・ホンダ・チーム入りに伴う玉突き人事で、絶対王者マルクの実弟アレックス・マルケスが、現在所属するLCRホンダに加入すると見られているためだが、クラッチロー自身、現地メディアに対し、「ホンダで過ごした時間は素晴らしいものであり、私たちは一緒に多くを達成した。しかし、すべての良いことはいつか終わらなければならない。ルーチョ(・チェッキネロ:チームオーナー)と彼のチームで19回表彰台を獲得したが、彼は今、他の選択肢を持っているようだ。タカ(中上貴晶)との契約が成立しない場合、留まることができるかもしれないが、その可能性は低いだろう」と2020年シーズンいっぱいでのチーム離脱を半ば認める発言をしている。
チェッキネロはクラッチローと中上の継続起用を希望している様子だが、ライダー選びに関してはホンダの意向が強く働くため、今年35歳を迎えるベテランが放出されるとされ、すでにアルバロ・バウティスタとHRCからWSBKに参戦するというオファーももたらされたようだが、これに断りを入れたと言われている。
移籍先のひとつとして噂されていたKTMが、ファクトリー・チーム、サテライトのテック3を含め、2021年に起用する4名のライダーを正式発表(レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング:ブラッド・ビンダー,ミゲール・オリベイラ レッドブル・KTM・テック3:ダニーロ・ペトルッチ,イケル・レクオナ)したため、現在のところ、可能性が残されているチームは、2014年に在籍したドゥカティ・ファクトリーとプラマック・レーシング、レアーレ・アビンティア・レーシングのドゥカティ陣営3チームとアプリリアとなった。
■アプリリアと交渉中。結論が出るのは8月か?
そんな状況の中で有力視されてきているのがアプリリアだ。すでに2021年シーズンに向けて交渉も持っていると伝えられているが、ただ可能性があるからだけではなく、V4エンジンのバンク角を狭角の72度から92度に変更して大幅な出力向上を果たすなど、大きく競争力を向上させているとされるRS-GPのポテンシャルに惹き付けられている部分もあるようだ。余談だが、現在アビンティアに所属するヨハン・ザルコも加入を目指して接触している模様だ。
アレイシ・エスパルガロとアプリリアRS-GPを開発するのか?
「それはお金の問題ではなく、アレイシ(・エスパルガロ)と一緒にRS-GPを開発することが楽しいかもしれないからだ。MotoGPに乗り込んだ全部のメーカーで表彰台を獲得する(注:すでにホンダ、ヤマハ、ドゥカティで表彰台を獲得)機会と捉え、マシン開発のプロジェクトに身を捧げる決意をしている。きっとできると思う」と意気込みを語る。
興行的にイギリス人ライダーをプレミアクラスに留めておきたい、また、イギリスの有料スポーツチャンネル『BTスポーツ』との関係もあり、MotoGPを統括するドルナスポーツのCEO、カルメロ・エスペラータが後押ししてくれるのも心強い。ファクトリー・チームとしては規模の小さいアプリリアに対して、ドルナが資金援助をするのでは? という憶測もある。「カルにはこれからも私たちと一緒にいて欲しいと思っています。他の機会にもやってきましたが、彼が場所を見つけるのを手伝いますよ」とエスペラータはインタビューに答え、クラッチローも「カルメロ・エスペラータと良好な関係を築けたことは幸運」と述べている。
■鍵を握るのはイアンノーネのドーピング問題
「引退の言葉を口にしたこともあったが、幸い周囲からはそのように見られなかった。2021年にレースをしない理由は何も無い」ともコメントし、引退を匂わせていた一時期に比べ、モチベーションも高いようだが、かねてよりアプリリアには、アンドレア・イアンノーネのドーピング問題という懸案がある。世界アンチ・ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)は、スポーツ仲裁裁判所(TAS:Tribunal Arbitral du Sport)に控訴し、イタリア人ライダーの4年間に及ぶ失格を求めているが、この問題について判決が出るのは8月以降になると予想されている。
ノアーレを拠点とするメーカーは、もし不問に付された場合はイアンノーネを継続起用することを前提に考え、代役参戦するブラッドリー・スミスの正ライダー昇格も成績次第であり得るとしており、クラッチローのパフォーマンスも合わせての複合的な判断となる。いずれにしろMotoGP屈指のファイターの去就は、8月後半になるまではわからないようだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース / 2024年11月21日 13時10分
-
「お疲れ様」中上貴晶選手がラストレースを終えて自分にかけた言葉【MotoGP第20戦ソリダリティGP】
バイクのニュース / 2024年11月19日 12時10分
-
【MotoGP2024第20戦ソリダリティGP 】ホルヘ・マルティンが初のシーズンチャンピオンに
バイクのニュース / 2024年11月18日 18時10分
-
マルティン「感動」 初のMotoGP王者に バニャイアとの激戦制す
AFPBB News / 2024年11月18日 10時58分
-
決勝13位で終えた中上貴晶選手 ウエットでもリアのグリップに苦しむ【MotoGP第18戦タイGP】
バイクのニュース / 2024年10月29日 19時10分
ランキング
-
1田中将大退団にX激震「マジですか」 突然の発表に大騒ぎ「涙が止まりません」
Full-Count / 2024年11月24日 19時7分
-
2オリ中嶋前監督、ファン感に電撃登場 爆笑さらう「悪い部分は私とT-岡田が持って出ていきます」
Full-Count / 2024年11月24日 15時43分
-
3マー君 楽天退団報告で「田中将大」「マー君退団」がトレンド入り「ショック」「まじか」移籍予想合戦も
スポニチアネックス / 2024年11月24日 19時9分
-
4楽天・石井SD 田中の退団経緯を説明「減額制限超える減俸を提示して同意が…それに当たる」提示額は…
スポニチアネックス / 2024年11月24日 19時2分
-
5慶大清原Jr.がキッパリ野球引退決断 ドラフト直前には2球団から問い合わせも指名漏れ…
スポニチアネックス / 2024年11月24日 10時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください