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ホンダ2サイクル250初のフルカウルロードモデル「NS250R/F」とは!

バイクのニュース / 2020年7月14日 19時0分

ホンダ「MVX250F」の後継機種は、フルカウルロードスポーツ「NS250R」、ネイキットモデル「NS250F」の2機種同時開発され1984年に発売されました。

■WGPレプリカカラーも登場したNS250R

 ホンダは、1983年度ロードレース世界GP500のチャンピオンレーサー「NS500」で得た高度な技術の数々を投入して開発されたフルフェアリングロードスポーツ「NS250R」、ネイキットモデル「NS250F」の2タイプが1984年に発売されます。

「NS250R/F」には、総排気量249cc水冷2サイクル・90度V型2気筒エンジンを搭載し、耐焼付性と耐摩耗性に優れた軽量シリンダーや電気式自動調整トルク増幅排気機構などの技術を採用しています。また、この2タイプの大きな相違点は、NS250Fはスチール製フレームを採用、NS250Rはアルミ製フレームにフルフェアリング装備としています。

 搭載されたエンジンは、軽量・スリム・コンパクト設計で、V型の狭み角度90度に設定、一次振動を低減。シリンダーの内壁を、ニッケル素地にシリコン・カーバイド粒子を分散した皮膜でコーティング処理したNSシリンダーを採用。アルミ製のピストンと同素材の軽量で耐焼付性、耐摩耗性に優れたアルミ製一体成型シリンダーを実現しています。

 また電気的にエンジン回転数を検知し、自動的に排気容積を変化させ、効果的な排気脈動が得られる自動調整トルク増幅排気機構(ATAC)を採用し、高回転・高出力(最高出力45PS/9500rpm、最大トルク3.6kg-m/8500rpm)を可能としています。

ロードスポーツ「NS250F」

 車体設計は、軽量・高剛性を追求した角型断面パイプのダブルクレードルフレーム(Fタイプはスチール製、Rタイプはアルミ製)を採用。サスペンションは、前輪に荷重調整が可能なエアアシスト・サスペンション、後輪には多段階の荷重調整が可能なプロリンク・サスペンションを装備しています。前輪には制動時の車体姿勢変化を緩和させるコンパクトなブレーキトルク応答型アンチダイブ機構(TRAC)の採用で路面追従性を発揮します。

 ホイールは16インチフォロントホイールには、セミメタルパッドとデュアルピストン・キャリパーを装備、17インチリアホイールにもフロント同様のブレーキシステムを採用しています。オールアルミ製のホイールは、Fタイプはブーメラン型、RタイプはNSコムスターホイールを採用。

 NS250F/Rシリーズは16000台販売され、価格はNS250F 42万9000円/NS250R 53万9000円です。

NS250R 1985チャンピオン・カラー仕様

 また、1986年に発売されたNS250Rの特別仕様車は、1985年度ロードレース世界選手権500ccと250ccの両クラス制覇したF・スペンサー選手を記念して、車体色にロスマンズ・インターナショナル社カラーを採用しています。

 4000台限定で販売されたNS250R特別仕様車の価格は、54万9000円でした。

■NS250R(F)諸元
全長×全幅×全高:2005mm×720mm×1125mm(F:1040mm)
最低地上高:135mm(F:145mm)
シート高:780mm
車両重量:161kg
乾燥重量:144kg
エンジン形式:MC11E 水冷2サイクル90度V型2気筒
総排気量:249cc
最高出力:45PS/9500rpm
最大トルク:3.6kg-m/8500rpm
燃料タンク容量:19リットル
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式6段リターン
フレーム形式:ダブルクレードル

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