『小野木里奈の○○○○○日和』コンパクトで乗りやすいホンダのグロムに試乗しました！

今回の『小野木里奈の○○○○○日和』は、ホンダのグロム125に試乗しました。コンパクトな車体でも安定感ある走りを実現させたグロムの魅力とは？

■グロムの安心感はいったいどこからくるのでしょう

　今回は、ホンダのグロム125に試乗してみました！ 125ccのマニュアル車は、以前乗ったカワサキのZ125以来です。最初に鍵を受け取ったときに驚いたのが、まさに飛び出しナイフ（笑）。

　ホームページによると、リトラクタブルキーというんですね。ボタンを押すと飛び出してくるんです。でもこうやってコンパクトにしまえれば、持ち運び方を選ばずかさばらないので、ライダーにはありがたいですね。

　写真だと大きさが伝わりにくいですが、可愛いミニバイクで、大きいマニュアル車をそのままドラえもんのスモールライトで小さくした感じがします♪　特徴的な極太タイヤでホイールサイズは12インチと小さく、人がグロムに乗ったのを見て、はじめてこのバイクが小さいんだ！と気づくくらいです。これだけ小さいバイクなら置き場所にも困らないですね。重さも104kgと女性でも扱いやすい重さですよ。

グロムのカラ―リングはまさにホンダのイメージです

　私が試乗したカラーは、白と赤にフロントフォークのゴールドがアクセントになっているデザインの車体で、私の中でホンダの代表的なイメージは、まさにこのカラーが思い浮かびます。このデザインでこのサイズ感は、走っていてとても目立ちますし、走っているといつもより視線を感じたような気もします。(笑) 　もう一色の黒をベースにしたタイプもあるのですが、そちらもかっこいいですよね。自分のバイクファッションに合わせたいので、このように対照的なカラーリングがあると選ぶ側も楽しいな、と感じました。

LEDライトを装備したグロムは、夜でもちゃんと周りが気付いてくれます（2019年型）

　ライトは前後ともLEDを装備しているのでとても明るいです。夜乗った時に、小さいバイクだからこそちゃんと周りに認識してもらわないと危ないので、ライトが明るい対向車、後方の車にもちゃんと気が付いてもらえます。初心者ライダーに限らず、教習所でも先生方が仰っていましたが、バイクは道路で存在を認識されないと事故に繋がりやすいです。また、液晶デジタルメーターは一瞬にして情報を把握できます。小さいバイクだからといって装備には侮れません！　小さくても大事な機能はちゃんと備わっている、そんな印象を感じます。

　実を言うと発進時は最初大分苦労しました。(笑) アクセルの開け方が足りず、すぐエンストしてしまうんです。それまでパワーがあるバイクを乗ることが多かったので、同様の感覚でアクセルを回してしまうんですよね。125㏄はパワーがこれまで乗ってきたバイクよりも排気量が小さくもっとアクセルを回さなきゃいけなかったんです。あとは気持ちクラッチが遠かったので、つなぐことなど含めて、このバイクの特徴を捉えるのに最初は何回も試して体で覚えようと必死でした～！

　例えば、編集部の駐車場が地下なので、急な坂道発進など慣れる前は「まだアクセル足りない?」と一人で呟くくらい。(笑) でも初日に30分くらい乗り回していたら自然にバイクの特徴も体で覚え掴めるようになったので、おそらく初心者の方でも問題は無いと思いますし、初めてのバイクを乗るときは誰しもが通る道なのかな、と思います。あとは小さいバイクだからこその最大の利点は足がベタ足で着くことです。ちゃんと両足で支えられるからこそ、エンストしてもその振動でバイクのバランスが崩れても転倒するのを防ぐことができます。

グロムで楽しく走行を満喫しましたよ

　グロムの加速感は、ホンダらしい滑らかで安定した走りと相まって、とても気持ちがいいです。何日間か乗っていると初日に感覚を掴むまでの苦戦が、グロムに慣れるととても安定した操縦性能で、こんなにタイヤが小さいのにカーブもすんなりバイクを傾けて走ることができます。こんな小さい見た目からは想像もできないほどの楽しい走りを味わせてくれます。

　グロム125の見た目は小さいですが、ライダーに安心感とバイクの楽しさを体感させてくれる、機能性の高いバイクです。ちゃんと安全を考えられた足つきの良さや視認性の高い液晶ディスプレイ、LEDライトなど、ミニバイクだからといって大きいバイクに見劣りしない魅力がたくさん詰まっています。キーの特徴や置き場所に困らないサイズ感ながら、コンパクトだけどちゃんとライディングを楽しめるバイクだと思います。

　初心者の方にも是非ミニバイクの楽しさと魅力を味わってほしいと思います。

■【画像】小野木里奈Instagram