ママライダーがヤマハ「MT-25」に乗ると? 仕事と家事を済ませてサクッと走りに行きたくなる!!
バイクのニュース / 2020年8月12日 13時0分
ヤマハ「MT-25 ABS」は、軽量でコンパクトなボディに排気量249ccエンジンを搭載した軽二輪クラスのネイキッドスポーツです。働くママライダーが市街地チョイ乗りから長距離まで、実際に走ってみました!
■「MT」シリーズの末弟「MT-25」は、気軽にスポーツを楽しめるネイキッド
シャープなスタイリングと軽快な走りが人気のヤマハ「MT」シリーズは、排気量250ccから1000ccクラスまで5機種をラインナップしています。「MT-25」はシリーズ最小排気量となる249ccの軽二輪クラス。運転には普通自動二輪車免許が必要ですが、車検の必要がないオイシイ排気量です。
車体構成はフルカウルのスポーツモデル「YZF-R25」と共通とし、排気量249ccの水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンを軽量なダイヤモンドフレームに搭載し、KYB製倒立式フロントフォークやスイングアーム、モノクロスサスペンションなど、ほぼ共通となっています。
また、ストリートファイターのようなクールなルックス、操作しやすいアップライトなハンドルポジション、市街地からワインディングまで気軽に楽しめるところが魅力です。そこで、取り回しや乗り味、使い勝手などチェックしてみました。
■スマートで筋肉質、精悍なハンサムマスクが魅力的です
ファーストルックは、シュッとしたフォルムと精悍なハンサムマスクに好感触。左右のポジションランプとセンターのヘッドライトが、まるで顔のように凛々しい表情をしています。ボリュームのあるタンクカバーとエアスクープが筋肉質な印象です。
リアまわりにはクラブバーや荷掛けフックがなく、シンプルでスタイリッシュ! スポーティなルックスですが威圧感はなく、思わず走りに出掛けたくなる気軽さに期待が高まります。
メーターはフル液晶のマルチファンクションディスプレイを採用していて、スピード、タコ、燃料、オド、トリップのほか、平均&瞬間燃費、水温、シフトタイミングインジケーターランプなどなど、さまざまな情報が分かりやすく表示されます。
タンデムシートは取り外し可能で、書類を入れられるスペースがあります。また、シートの裏側には車載工具をセット。左右にヘルメットホルダーがあり、ライダーとパッセンジャーのヘルメットを掛けることができます。欲しい利便性が備わっており、意外と実用性もあるのです。
■軽量で安定感もバツグン! 足つきのよさで安心感を得られます
またがってみると、身長158cmの筆者(守田二草)が一般的なワークブーツを着用して両足のかかとが若干浮くくらいです。シート高はスペック上で780mmと、スポーツモデルにしては低めです。
ヤマハ「MT-25 ABS」(2020年型)カラー:ディープパープリッシュブルーメタリック
ライディングポジションは「YZF-R25」比で手前に約19mm、約39mm高く設定されており、前傾になりすぎず、両ヒジにゆとりができる操作しやすい状態になります。
車両重量は169kgで、車格は全長2090mm、全幅755mm、全高1070mmと軽量かつコンパクトです。シートの幅がスリムなので、足が地面に着きやすくて安定感があります。
ボリュームのあるタンクカバーは大きくエグリの入った形状で、太モモの内側からヒザまでピタッと自然にフィットする感じ。ニーグリップがしやすいので、操作感もよさそうです。
■街中の機動力バツグン! ワインディングではリーンする楽しさを味わえます
セルボタンはキルスイッチと一体になっていて、ハンドル右側の赤いレバーを下方向へスライドさせると簡単にエンジン始動します。排気音は鼓動感がありながらも静かでジェントルなところも好印象です。
アップライトなライディングポジションとなるハンドルバー。ハンドルスイッチは必要最低限のシンプルなもの。ハザードランプ付き
スロットルを開けるとスムーズかつフラットに加速し、とても扱いやすいです。249ccという排気量は市街地走行にはちょうど良く、エンジン音の盛り上がりと加速時のパワー感がシンクロします。
自由度の高いライディングポジションは乗り方に合わせてフォームを取りやすく感じます。アクセルのレスポンスもよく、軽快な動作が可能です。
高速道路でも無理なく法定速度までスムーズに到達。不快な振動を感じることはありません。エンジンにはまだ余裕がある感じで、車体も直進安定性があります。ポジションに自由度があるので、高速巡航でも疲れにくい姿勢を保つことができます。
ここで力説したいのが、コーナリングの楽しさです。フロントフォークは37mm径インナーチューブの倒立式を採用。ブレーキやコーナーで前輪に荷重がかかっても影響されにくく、車体のヨレを防いで安定した操舵性をもたらしてくれます。中低速での操作感や安定感もバッチリ! コーナリング時に速度やバランス調整のために軽くブレーキングをしても、落ち着いたハンドリングを維持してくれます。
また、コーナーの立ち上がりの加速もスムーズで、トルクフルでスイスイ、ヒラヒラと走ります。大排気量モデルのモリモリ、グイグイ走れるエキサイティングな感じとは異なりますが、ライトウエイトスポーツならではの軽快な楽しさがあります。
なにより、スポーツモデルにありがちな気負いを感じることなく乗れちゃうところが魅力です。例えば、仕事が比較的ラクに終わった日に、ひと通り家事を終えたら「これからちょっと走りに行っちゃおうかなっ」と、小一時間の夜走りにでも行けちゃいそうな感じです。
ヤマハ「MT-25 ABS」(2020年型)に乗る筆者(守田二草)
排気量250cc以下の軽二輪クラスは車検の必要がなく、保険や税金も比較的お安め。高速道路にも乗れるので、遠出だってできちゃうところもポイントです。普段の街乗りで楽しめるのはもちろん、バイクでのロードトリップが日常の手の届くところにあるような気分にさせてくれるのです。
「MT-25 ABS」が相棒だったら、バイクのある暮らしが日常的に楽しめそうです。価格(消費税10%込)は62万1500円です。
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