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いざ行かん! カワサキワールド 文明開化はカワサキと共に! ~カワサキワールド潜入記その1~

バイクのニュース / 2020年8月19日 11時0分

川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」では創業から現在に至るまでの歴史やこれまで製造した製品の現物を見ることが出来ます。早速、潜入してみましょう。

■「ここにしかない」スペシャルな展示があるカワサキワールド

 近頃何かと話題のカワサキですが、兵庫県神戸市のランドマーク、神戸ポートタワーに隣接するメリケンパークに創設された神戸海洋博物館内に、「カワサキワールド」という川崎重工グループの企業ミュージアムがあることをご存知ですか?

 2006年に併設されたカワサキワールドですが、これまでは地元地域の子供たちの課外授業やたくさんの家族連れでいつも大盛況でした。しかし現在、新型コロナウィルスの影響で団体の来館者が激減しました。
 
 ですが、当然ながら施設は万端の準備をしてお客様の来場をお待ちしています。子供たちの来場が少ない今、大人を忘れて子供に帰り、施設をゆっくり見てみてはいかがでしょう。
 
 なんと言ってもここには「ここにしかない」スペシャルな展示がたくさんあります。さあ、いざ行かん! カワサキワールド。お目当て以上の感動に出会えることを筆者(藤村のぞみ)が保証します。

■入り口では検温ロボットがお出迎え

 早速入り口では工場で活躍しているロボットをアレンジした「検温ロボット」が、体温のチェックをしてくれます。なんとも愛らしいお顔をしていて、この時点ですでに胸キュンです。

カワサキワールドの入り口で迎えてくれる「検温ロボット」。愛らしいお顔をしていて思わず胸キュンです

 神戸海洋博物館に展示されている大きな帆船に心を奪われながらも、その横を通り抜ければ併設されている「カワサキワールド」のエントランスです。早速どどん! と大きな飛行機のパネルが皆様をお出迎えします。ここでゆっくり写真を撮っていたら今日あなたは帰れないかもしれません。それくらい、この先にはお楽しみがたくさんあるのです。
 
 創業者、川崎 正蔵と初代社長、松方 幸次郎両氏の紹介コーナーから始まり、川崎重工業誕生の歴史を著したヒストリーコーナーへと続きます。創業者川崎 正蔵氏が東京築地に造船所を開設したのは1878年。時は大政奉還が終わり本格的な文明開化へ突入する頃です。造船業から多角的経営へ。丁寧な説明をじっくり読んでいると、まるで朝ドラの中に入り込んだような気持ちになりました。
 
 造船から始まった事業は鉄道、飛行機、そして二輪事業へと。ここまでは皆さんもご存知かもしれませんが、終戦直後は事業再開の目処が立たず台所用品や農機具も作っていたり、と意外な歴史も丁寧に説明されています。

カワサキワールドでは川崎重工の歴史を年代ごとに知ることができます

 幻の国産飛行機エンジン、KAE-240型や圧巻の英仏海峡トンネル掘削機、ガスタービン、そしてブルーインパルスの模型など、数え切れないお宝資料に息を呑みます。

 さてさて、この先には何があるのでしょうか?(続く)

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