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真夏のライディング、装いはTPOで良いのでは? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.58~

バイクのニュース / 2020年8月19日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さんから見ると、酷暑の中でも黒いウェアを身に着けているバイク乗りが多いことが不思議だと言います。どういうことなのでしょうか?

■せめて白を選べれば良いのだが……

 日本列島、地獄の酷暑に襲われている。こんな夏にツーリングするなんて、伊達か酔狂か、はたまた頭のネジがはずれているとしか思えない。もしくは、放熱効果が人並み外れて高いのか、鈍感すぎて熱中症に気づいていないのか(そんなワケないが)……。

 いくら風を切って走るといっても、体に当たるのは熱風だけだ。東京都内の気温は40度に届こうとしている。涼など望むべきもない。外気は体温よりも高いわけだから逆効果だ。

 しかもご丁寧に、分厚い柔道着のようなライディングジャケットに身を包んでいる。転倒した際に身を守るため、厚手のパンツも履いている。眺めているこっちが熱にやられるほど“正統派”ライダーは暑苦しい。

 その点、我がモンキー君はゆるい性格だから、よしんば僕(筆者:木下隆之)が“正装”でライディングしようものなら気後れしてしまうことだろう。

 都合の良いことに、僕の徘徊エリアは相模湾に面した漁師町である。湘南の海岸線と言えば聞こえがいい。国道134号線はサザンかチューブの歌に出てくる。だから、短パンTシャツが正装なのだ。暑いから生地は薄手、それが理にかなっている。TPO(時と場所、場合に応じて)なのだ。

 正統派ライダーは、暑いのに厚い衣装を脱ごうとせずに「暑い暑い」と汗を流していのだから世話がない。しかも、おしなべて黒い。

 黒の熱吸収率が高いことは、小学生の理科の実験でやったような気がする。白と、黒く塗った紙コップに水を溜めて温度計の上昇を観察する。すると……なんて説明しなくても、少なくともバイクの免許を取得したほど高度な知識がある人ならわかりそうなものだが、それでもなぜか黒の比率が高い。意味不明なのである。

普段は自身の愛車(モンキー君)で湘南エリアを徘徊するレーシングドライバーの筆者(木下隆之)

 酷暑のツーリングの帰り道、街道沿いのバイクショップに立ち寄ったらやっぱり、黒のライディングウェアばかり並んでいた。

木下「白は無いのですか?」

 店員に聞いたらこんな答えが返ってきた。

店員「ありますよ。でも売り切れています」

木下「やっぱり夏場は白が人気なのですね」

店員「いゃ、夏場でも白はあまり売れないのです。なので仕入れないだけです」

 ますます正統派ライダーの思考回路が分からなくなった。

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