まるで漫画のストーリー!? スティリアGPで初優勝を飾ったM・オリベイラが義姉と結婚!
バイクのニュース / 2020年9月3日 13時0分
ポルトガル人として、MotoGPクラス初優勝を飾ったRed Bull KTM Tech3のミゲール・オリベイラ、私生活でも近々結婚する模様だ。
■MotoGPで初優勝を果たしたオリベイラ、私生活でも近々結婚!
記念すべき最高峰クラス900戦目を迎えた先日のスティリアGPで、熾烈なトップ争いを繰り広げるジャック・ミラー(Pramac Racing Ducati)とポル・エスパルガロ(Red Bull KTM Factory Racing)を最終ラップの最終コーナーで逆転し、劇的なMotoGPクラス初優勝を遂げたミゲール・オリベイラ(Red Bull KTM Tech3)が、近々結婚する模様だ。
ポルトガルに初めての最高峰クラス優勝をもたらしたオリベイラの気になるお相手は、アンドレア・ピメンタさん。父パオロさんが2003年に離婚した後のパートナーであるクリスティーナさんのお嬢さんで、義理の姉ということになる。
13歳の時に初めて出会い、お互いに惹かれ合っていたが、義理とはいえ姉弟という関係のため、11年間にわたって、周囲には秘密にして交際を続けていたのだという。
オリベイラはレーシングライダーとしての活動の合間を縫って、2014年より大学で歯科医学の勉強をしているが、これは歯科医をしているアンドレアさんの影響を受けてのものだろう。ちなみに父親のパオロさんは病院を経営しているが、結果的にふたりが巡り会うきっかけを作ったことになった父は「ミゲールが人生を共にする女性を見つけられて良かった」と大いに祝福する。
まるで漫画か何かのストーリーのようだが、オリベイラは「僕たちは一緒に成長して、最初は親しい友達のような関係だった。しかし、ある時、この友情がより大きな強い愛へと変化していたことに気付いたんだ」とその馴れ初めについて思いを馳せている。
すでに1年前にはふたりの間で結婚の意思は固まっており、過去にはインスタグラムに「膝をついて彼女にプロポーズしたら“イエス”と言ってくれました。僕の人生の素晴らしいターニングポイントを皆さんにお知らせします!」とコメントを付け、花束を持ったオリベイラの頬にアンドレアさんがキスする微笑ましい画像を投稿していた。
当初、今年の7月25日に結婚式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンのMotoGP開催カレンダーが大幅に変更され、ちょうどその週にスペイン・ヘレスでアンダルシアGPが行われたため、挙式を延期する必要に迫られたとのことだ。
2015年はRed Bull KTM AjoからMoto3に参戦
現在25歳のオリベイラは、9歳でミニバイクレースを始め、母国ポルトガルのミニバイクチャンピオン、FIM CEVレプソルインターナショナル選手権で同い年のマーベリック・ビニャーレスに2ポイント差のランキング2位に輝く等の好成績を残し、2011年にチーム・アンダルシア・バンカ・シビカからMotoGP・125ccクラスへとデビュー。
Moto3クラス初年度となる2012年はチーム・エストレージャ・ガルシア・0,0、2013年・2014年はマヒンドラ・レーシングから同クラスに参戦した。2015年にはRed Bull KTM Ajoに加入し、ランキング2位を獲得。2016年にレオパード・レーシングからMoto2クラスへと昇格した。
2017年はRed Bull KTM AjoからMoto2に参戦
2017年・2018年の2年間はかつて在籍したRed Bull KTM AjoでMoto2クラスを戦い、それぞれランキングは3位と2位。2019年にはサテライトのRed Bull KTM Tech3からMotoGPクラスにデビュー。ランキング17位の成績だった。同クラス2年目を迎えた今年は、5戦を終えた時点でランキング9位につけており、また、6月には、来シーズンはKTMのファクトリー・チームから参戦することが発表された。
Moto2時代まではゼッケン“44”を好んでつけていたが、MotoGPクラスではKTMの先輩、エスパルガロが使用していたため、現在は“88”がパーソナルナンバーとなっている。
RC16の競争力が大幅に向上し、ファクリー・チームへの昇格が決まり、初優勝、そして結婚と、ここのところ幸運続きのオリベイラだが、Moto3時代には、まずまずの成績を残しながらもモータースポーツがあまり盛んでないポルトガル出身のため、資金力に勝るブラッド・ビンダー(現Red Bull KTM Factory Racing)、アレックス・マルケス(現Repsol Honda Team)にシートを奪われる憂き目に遭った経験もある。オリベイラとアンドレアさんの漫画のようなサクセスストーリーは、まだまだこれからなのかもしれない。
■原稿内で触れているミゲール・オリベイラのインスタグラム投稿
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