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ホンダとトヨタ、災害時の電力確保を目指し、移動式発電・給電システムの実証実験を開始

バイクのニュース / 2020年9月3日 19時0分

ホンダとトヨタは、移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」を構築し、台風や地震などの自然災害時、平常時にもイベントなどで日常的な活用が可能な実証実験を開始しました。

■災害時や平常時でも活用できる移動式発電・給電システム

 本田技術研究所とトヨタ自動車は、大容量水素を搭載する燃料電池バスと、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを組み合わせた移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」を構築し、いつでも・どこでも電気を届ける実証実験を開始します。

 近年、台風や豪雨などの災害により送電網がダメージを受け、家庭や避難所に電気が届かないという問題に対して、トヨタとホンダは両社の技術を持ち寄り、移動式発電・給電システムを構築し、電気を届ける実証実験を行います。移動式のシステムのため、災害時には災害対応の一助として被災地で電力供給を行う一方、平常時にもイベントなどで日常的な活用が可能なフェーズフリーのシステムです。今回の実証実験を通じて、ニーズや使い勝手が検証されます。

「CHARGING STATION」にすべての機材を積み込んで必要な場所へ移動し、電気を供給

 移動式発電・給電システム「Moving e」はトヨタの燃料電池バス「CHARGING STATION(チャージングステーション)」と、ホンダの可搬型外部給電器「Power Exporter(パワーエクスポーター)9000」、可搬型バッテリー「LiB-AID(リベイド)E500」・「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」、モバイルパワーパックの充電・給電器「Honda Mobile Power Pack Charge & Supply Concept(チャージアンドサプライ コンセプト)」で構成され、「CHARGING STATION」にすべての機材を積み込んで必要な場所へ移動し、電気を供給します。

 具体的には燃料電池バスを電源とし、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを用いてバスから電気を取り出し、電気製品に電気を供給します。

「CHARGING STATION」は車内に仮眠が取れるスペースを作っており、災害発生時には、休憩の場所としても活用可能

 トヨタの燃料電池バス「CHARGING STATION」は、従来型の「トヨタFCバス」をベースに、高圧水素タンクの本数を倍増させて水素搭載量を大幅に増やすことにより、高出力かつ大容量の発電能力(最高出力18kW、発電量454kWh)を備えており、災害などによる停電時には「Power Exporter 9000」を介して、発電した電気を可搬型の大容量バッテリー「Honda Mobile Power Pack」や「LiB-AID E500」に貯めることで、避難所などの屋内や車内などで電気が使用できます。

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