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首都高が首都直下型の大地震を想定した災害復旧訓練を実施 新戦力は「空港で働く車」!?

バイクのニュース / 2020年9月12日 13時0分

首都高速道路株式会社は、2020年9月8日(火)に防災訓練の一環として「道路啓開」訓練を実施しました。いったいどのような訓練なのでしょうか。

■高速道路の災害復旧に新戦力!? 空港で働く車を現場へ導入

 首都高速道路株式会社は、2020年9月8日(火)に防災訓練の一環として「道路啓開」訓練を実施しました。いったいどのような訓練なのでしょうか。

「道路啓開」とは、災害時に緊急車両等の通行のため、放置車両の撤去、簡易な段差修正等により、救援ルートを開けることをいいます。

 緊急対応訓練にあたり、被害想定を「首都直下型地震により、首都高速道路管内最大震度6強が発生」、「首都高速道路上の複数箇所にて高架橋の橋桁を支える部材が脱落し、橋梁の継ぎ目に路面段差(60cm)及び開き(50cm)が発生」「路面段差手前に普通車及び大型車、一部乗り捨てられた無人車輌が滞留し、通行できない状態」としています。

 想定された被害に対応するため、訓練では滞留車輌の移動のため車両1台が通行できるスペースの確保、および橋の繋ぎ目の路面段差や開きを解消し、一般車両を誘導するために必要な作業を行ないました。

【資料】橋梁損傷事例(首都高速道路株式会社)

 訓練のシナリオでは、まずドローンによる上空からの被害発生個所の発見にはじまり、首都高社員2名1組で被害状況確認、軽量段差修正材・渡し板を用いた段差・開きの解消、大型レッカー車による大型車のけん引、ゴージャッキを用いた普通車の移動といった車両啓開ステップが踏まれました。

 橋梁の繋ぎ目に発生した段差や開きの修正、応急復旧には、従来は約800kg/枚の敷鉄板や土を詰めた土のう(約25kg/15L袋)、渡し板には建設建材である鋼材などを用いていましたが、とうてい人の力で迅速に動かせるものではなく、運搬・設置のために吊り上げ機材などを必要とし、緊急を要する連続作業の課題となっていました。

 今回の訓練では、約5kg/15L袋の軽量土のうやゴムマット(約25kg/枚)、重量約30kgのFRP製軽量渡し板(F-Deck)などの採用、さらに大型車を含めた車輌の通行にも耐えられるEPS(発泡ポリスチレン)スロープの開発も行ない、従来の課題・負担を大幅に軽減しています。

首都高による地震防災訓練(緊急対応訓練)の模様(2020年9月8日)

 また新たな機材として、軽量土のうの使用数を削減するために開発された「EPSフラットブロック」や、主に空港内で貨物コンテナを積載した車両をけん引するための「トーイングトラクター」を、滞留車輌の移動用として導入しました。

 首都高速道路はこれらの新たな資機材の導入により、早期の道路啓開の実現を目指し「配備に向けて習熟を図り、迅速な道路啓開手法について、より良い方策を引き続き検討」としています。

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