日本へのリスペクトが込められた「THUNDER 250」その開発秘話とは
バイクのニュース / 2020年9月13日 11時0分
THUNDER MOTORCYCLE JAPANは現在の市場では希少な250ccの空冷Vツインを搭載した「THUNDER 250」を発売しました。どのような経緯で開発されたのでしょうか。
■20代からも受け入れられるカスタムバイク的なスタイル
THUNDER MOTORCYCLE JAPANは現在の市場では希少な250ccの空冷Vツインを搭載した「THUNDER (サンダー)250」を発売しました。
高品質なスプリンガーフォークや、リアサスペンションの無いリジッドフレーム風のシルエットを生み出すソフテイルフレーム、小ぶりなガソリンタンクやソロシートなど、カスタムバイク的な要素を強く感じるTHUNDER 250ですが、このモデルはどのようにして開発されたのでしょうか。
ここでは取扱店であり、THUNDER MOTORCYCLEの開発者とも親しい関係にある車坂下プロダクションの野呂裕二さんに開発の経緯について伺ってみました。
―――THUNDER MOTORCYCLEのTHUNDER 250はどのような経緯で開発されたのですか?
THUNDER MOTORCYCLEを立ち上げたのは私の友人で、日本のカスタムバイクが大好きな中国の方です。そのため、THUNDER 250には日本のカスタムバイクに対するリスペクトがあらゆる箇所に込められています。
1、2年前から開発がスタートしましたが、日本へ導入するにあたり、こちらからもかなり細かくアドバイスしてきました。先駆けて2019年より中国で販売していますが、現地でも高価ながら堅調なセールスを記録しています。
―――野呂さんはこれまでにハーレーや国産車をベースにクオリティの高いカスタムバイクを製作されてきましたが、カスタムバイク製作のプロからみて、THUNDER 250完成度はどの程度のレベルでしょうか?
ハッキリ言って、デザイン面、走行性能ともにかなり高いと思います。まれに、スプリンガーフォークに対して動きが悪いなどネガティブなイメージを持つ方もいますが、THUNDER 250に装着されたものはかなり動きもよく、安心して乗れます。
また、THUNDER 250は路面の悪い中国でテストを繰り返していたため、中国よりも路面のいい日本であればストレスなく走ることが可能です。
エンジンに関しても低回転から高回転までストレスなく吹き上がりますし、とても扱いやすい特性になっています。
―――保証やアフターパーツなどの対応はどのようになっているのでしょうか。
消耗品などはもちろん、用意してあります。また、THUNDER 250はアフターマーケット・パーツへの順応性が高いため、たとえばフットペグなどはハーレー用のものを取り付けることも可能です。
当然ですが、国内メーカーのような細かいオーナーズマニュアルも用意しているほか、3ヶ月点検、もしくは1000km点検を行っていただければ1年間の保証も付きます。
―――試乗車も用意されているそうですが、どういった年齢層の方が試乗に来られますか?
若い方、特に20代が非常に多く、感触も良いですね。最近、私のお店でもハーレーに乗る20代の方が増えていますが、はじめからカスタムされたかのようなTHUNDER 250は現在の若年層にとって新鮮で、格好良く感じるようです。
―――中国仕様と日本仕様では何か違いがありますか?
日本仕様では、よりカスタムバイク的なルックスにするためにハンドル、タイヤサイズの変更を行っています。また、近日中にカスタムパーツを展開する予定です。
―――今後の展開について教えて下さい。
THUNDER 250はまだまだスタートしたばっかりのモデルなので、細かなモデルチェンジを重ね、さらに品質を上げていく予定です。また、2021年モデルからは安全性を高めるABSの採用、新型モデルの開発も進んでいます。
現在、代理店も少数ですがTHUNDER MOTORCYCLE JAPANでは日本国内の販売に伴い、全国規模で代理店を募集しています。より充実したサポートを行うためにも代理店が増えていけば嬉しいですね。
※ ※ ※
大型モデルなみの車格に扱いやすい特性の空冷Vツインを搭載したTHUNDER 250。現在となっては珍しいスタイルの一台が国内市場にどのような影響を与えるのか、期待が掛かります。
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