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陸上自衛隊偵察隊の若き二人の隊員にバイクや自衛隊の魅力について聞いた!

バイクのニュース / 2020年10月3日 13時0分

陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた令和2年度第1回オートバイ競技会に参加した若き自衛隊員の二人に偵察隊の役割やバイクの魅力、隊員になる方法についてお聞きしました。

■陸上自衛隊装備品と市販モデルの差は?

 陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた令和2年度第1回オートバイ競技会が開催され、大会に出場した陸上自衛隊第1師団第1偵察隊の隊員二人にお話をお伺いしました。バイク好きの二人の隊員がなぜ自衛隊を選んだのかを含めお聞きしています。

――バイクは、好きですか? そのなかでもオフロード、オンロードどちらが好きですか?

隊員(写真左側の鉄帽を被っている隊員、以下隊員(鉄帽)):どちらも好きです。

隊員(写真右側のヘルメットを被っている隊員、以下隊員(メット)):両方乗っていた時期もあります。

――もともと自衛隊に入る前は、バイクに乗っていましたか?

隊員(鉄帽):入隊前までバイクには乗っていませんでした。きっかけは、記念行事で偵察隊のオートバイをYouTubeで見てからカッコいいなと思い憧れて志願しました。免許は自衛隊に入隊してから自衛隊内で普通自動二輪を取得し、大型自動二輪は外で取得しました。

隊員(メット):NSの250に乗っていました。NSRもたしかにいいんですが、NSの発展途上感がすごく好きで、RGVΓではなく最初の方のRG-Γもカウルのカタチとかも好きですね。

父親がバイク好きで、Z1やZ1R、67年製のスーパーカブ70や83年製TLM50に乗っていました。

――免許取得後プライベートで車両は購入しましたか?

隊員(鉄帽):買いました。オンロード、オフロード両方買いました。オンロードはGPZ900Rを持っていましたが、売ってしまいました。オフロードは色々カスタムしたCRF250Lに今乗っています。

隊員(メット):今はZ1000Markllに乗りたいので、大型自動二輪を外に取りに行こうと思っています。Z1000Markllに乗りたい理由は、タンクやテールの形状が、言葉では表せない良さがあるからです。

――プライベートでは、どのくらい乗られていますか?

隊員(鉄帽):土日など週末に乗っています。

左の隊員は、公道走行用のバイザー付きのヘルメット着用、右の隊員は、戦闘用のヘルメット「88式鉄帽」に「89式小銃」を携行

 自衛隊員が着用する服装には、隊員専用の装備があります。情報収集や偵察、連絡任務が主な役割の偵察用オートバイに乗車する隊員の服装は「戦闘服」です。ブーツは「戦闘靴(せんとうか)」、マガジンポーチは「弾のう」です。さらに、バイザー付きのヘルメットは、「オートバイ用ヘルメット(アライ製のハイパーTにゴーグルホルダやインカムクリップを装備)」、戦闘用のヘルメットは「88式鉄帽」です。台風や地震など災害派遣時には公道走行用のバイザー付きのヘルメットを使用し、88式鉄帽は戦闘時および駐屯地内や演習場(私道)内に限定されています。携行するライフルは「89式小銃」、背のうはリュックサックにあたります。

 偵察隊のオートバイ隊員になるためには、自衛隊に入隊し、新隊員教育を約3ヶ月、そのあと機甲科の後期」教育を約3ヶ月受け、その次に偵察隊に配属、偵察隊の中でもオートバイの資格を修得するための教育で約2週間程度訓練し、そこで検定を受けて晴れてオートバイ隊員になれます。

 普通自動二輪は自衛隊を取得していない場合は、静岡にある駒門駐屯地の教習所において取得します。取得には約1ヶ月半かかりますが、教習内容は、他の一般教習所と同じで、最終的に免許センターに行き免許の交付を受けます。

競技大会では、操縦技術を競いオートバイ部隊の今後の活動に役立てます

――オートバイ隊員の役割はなんですか?

隊員(鉄帽):自分たちは情報を収集する部隊なのでオートバイならではの機敏性を使って敵の情報を収集しに行きます。

――オートバイ隊員は単独行動ですか?

隊員(鉄帽):基本は2人ですが単独もあります。一人は、状況に応じてです。

隊員(メット):2人行動で班になって動くのが基本です。

――バイクにはどれくらいの装具を積載しますか?

隊員(鉄帽):だいたい30kgから40kgでしょうか。装備は、小銃や無線機も含めての重さです。背負っている背のうは、15kgから20kgくらいです。

隊員(メット):積載量は、訓練によります。

――ある程度の基本整備は、自分たちで行いますか?

隊員(鉄帽):月に1回整備があるのでそこで行います。また、教育の時にも整備内容をしっかりと学ぶのである程度のことには対処できます。

普段行う訓練の成果を競技大会で披露する

――訓練で辛かったことや達成感などはありますか

隊員(鉄帽):重い荷物を背負いながら練馬駐屯地から富士の演習場まで行き、夜間行進といって暗闇の中、ライトを点けず操縦することが辛かったです。バイクの技術が上がり、ステップアップした時に達成感があります。

隊員(メット):急な土砂降りの時とかは、冬場など寒くて、天候に左右されるので、目標地点まで雨が激しくない時はカッパを着ずに行くので辛いですね。達成感を得られる時は、訓練の時に転倒せずに終えた時です。

――バイクの魅力は何ですか?

隊員(鉄帽):かっこいいからです。自衛隊の車両も一般車も好きです。

隊員(メット):古いバイクが好きなので、大型バイクにも早く乗りたいですね。

※ ※ ※

 令和2年度第1回オートバイ競技会の競技に参加した42名の隊員たちは、ジャンプやステップドリフトなど14セクション設定されたコースで悪戦苦闘しています。

 設定されたコースは、繊細な運転技術を必要とし、前日まで降っていた雨により路面や障害物が通常よりも滑りやすく、ベテランの隊員でも試走時に手間取っていましたが、競技を通し今後の技術向上や災害地などでの活動に活かされます。

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