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電動型を実現した新種のモトクロッサー!? 『SUR-RON(サーロン)』の公道用電動バイクで楽しみ方も広がる?

バイクのニュース / 2020年9月18日 11時0分

市販の電動バイクと言えばヤマハ「E-Vino」のようなスクーターのイメージですが、『SUR-RON(サーロン)』社は電動モトクロッサーに特化し、公道用仕様車もラインナップしています。

■競技車ベースの一般市販車という位置づけか……

 株式会社KOHAKU JAPAN(コハクジャパン)が2020年5月より日本で販売を開始した『SUR-RON(サーロン)』社製の電動モトクロッサーは、エンジン搭載車により近い楽しさ、ファンライド(FUN RIDE)に特化した開発がなされています。

 電動型では「トルク不足」や「バッテリーのパワーの持続時間が短い」、「重量バランスの成熟不足」など多くの課題がありましたが、SUR-RONの開発チームはそれらを克服し、主に欧州、北米、カナダなど、多くの競技ライダーやエンスージャストから支持を得ています。

 競技用仕様車「Light Bee X(ライト・ビー・エックス)」に試乗し、その魅力を存分に体験したモデルの小林廉(REN)さん(スポーツサイクル、大型エンデューロバイク所有)に、公道用仕様車「Light Bee L1E」の可能性について語っていただきました。

■「Light Bee X」を半日以上乗り回して思ったこと

 今回、僕(筆者:REN)が試乗したのは保安部品なしの競技用仕様車という位置付けですが、前照灯やウインカー、ブレーキスイッチ付きのブレーキレバー、ブレーキランプ、反射板等、公道を走行するために必要な保安部品が装備されたモデルも用意されています。

電動モトクロッサー「Light Bee X」をベースに公道用仕様車とした電動バイク「Light Bee L1E」 ※公道での運転には小型二輪免許以上の運転免許が必要

 保安部品を装備する分だけ重量は増しますが、それでもバッテリー込みで車両重量62kgです。排気量125cc以下のモーターサイクルと同じ「原付二種」の登録で、ピンク色のナンバーになります。

 カタログ値では航続距離が最大約100kmということなので、日常生活の行動範囲で走る分には不満はないでしょう(交通の流れをリードする様な走り方をする場合は短くなるでしょうが)。

 交換式を採用するバッテリーパックは、シートの前方、バイクで言うところの燃料タンク部分にあたるパネルを開き、コネクター数本を抜いて車体に対して真上に引き上げて取り外します。

バッテリーパックは交換式を採用 ※写真は「Light Bee X」

 車体から取り外した重さ11kgのバッテリーパックは持ち運び、充電が出来ます。職場と自宅の両方で給電(充電)するなど上手に運用すれば、ガス欠ならぬ“電欠”の不安は解消され、故障や経年による不具合が生じない限りいつまでも往復出来ることでしょう。

 オイル交換も無く、消耗部品はタイヤとブレーキパッドくらい(といっても軽量な車体でモーターサイクルに比べれば負荷は低い)なので、維持費も懐に優しいことは言うまでもありません。これは本格的なオフロードバイクを所有し、楽しんでいる方のセカンドバイク、ファンバイクとしても良さそうです。

 保管スペースについても、車体が細く、タテでもヨコでも、極端な話、逆さにしても漏れてくるものが無い電動バイクならではの特長もあり、工夫次第でなんとかなってしまいそうです。

 MTB(マウンテンバイク)並の車格で電気による推進力、車重は62kgとなれば、立ちゴケの不安も少なくグッと身近な感覚で力まず乗る事が出来るでしょう。この点においては、女性やお子さんにも良さそうです。それに高温のエキゾーストパイプで火傷する、なんて心配もありませんからね!

 もちろん道路を走るうえでは小型二輪免許以上の運転免許が必要ですが、競技用仕様車であれば、保護具を装着して専用のフィールドで走りを楽しむことができます。運搬においてはガソリンエンジンを搭載していないのもメリットですね。

「Light Bee L1E」の基本性能は「Light Bee X」(競技用仕様車)同様。RENさんが半日以上乗り回してもバッテリー残量は50%を下回ることはなかった

“増車の誘惑”を払拭する苦しい言い訳が見当たらない(?)新しい乗り物、SUR-RONの電動モトクロッサー、それに保安部品を装備した公道用仕様車の登場は、クローズドコースから日常領域まで、オフロードバイクの概念をアップデートしてくれそうです。

※ ※ ※

■主要諸元
『Light Bee L1E』 ※[ ]は『Light Bee X』

全長×全幅×全高 1870[1860]×1275[1085]×810[775]mm
車体重量 62kg[58kg]
ホイールサイズ(前後) 19インチ
メインフレーム #6061アルミ合金+6000tプレス鍛造
パワーユニット ブラシレス永久磁石モーター(空冷)
バッテリー パナソニック製リチウムバッテリー57.6V/31.9Ah
バッテリー重量 11kg
後続可能距離 約100km(20km/h以下の場合)
急速充電 約3時間で80%以上
走行可能傾斜 38度
価格(消費税10%込み) 53万200円 [49万5000円] ※円高還元価格

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