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バイクが突然ガス欠!正しい対処法とは

バイクのニュース / 2020年9月23日 11時0分

バイク乗りなら誰しも一度はガス欠してしまいそうになったことがあるかもしれません。自分がガス欠するなんてあるわけがない、とわかっていても起こしてしまうものですが、実際にガス欠してしまったらどうするのが正しいのでしょうか?

■ガス欠、わかっていても起こしてしまうのはなぜ?

 夏の盛りを越えて涼しくなってくると、いよいよバイク乗りにとって待ちに待ったツーリングのベストシーズンがやってきます。特に2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、春から夏にかけてはツーリングどころか外出も自粛せざるを得なかったことも少なくないでしょう。もちろん、感染症対策はじゅうぶんに行う必要がありますが、「密」を避けながら楽しめるツーリングは今後より注目されていくことでしょう。

 遠出をすればするほど、気をつけなければならないのがガス欠です。バイクがガソリンを燃料として動いていることは誰しもがわかっていることですが、なぜガス欠が起こってしまうのでしょうか?まずはその原因について考えてみましょう。

 現在ではほとんどのバイクに、クルマと同様の電子燃料残量計が搭載されていることから、おおよその残量はひとめで確認することが可能です。しかし、ひと昔前のバイクでは、残量はトリップメーターを用いて計算するか、車重やアクセルフィールの変化から推測することが普通でした。ある程度慣れてくると、ガソリン残量は肌感覚で推測できるようになりますが、慣れていないとガス欠を起こしてしまうこともあります。近年でも小型のバイクや原付などには燃料残量計が搭載されていないこともあるので、その場合は注意が必要です。

 また、仲間とのツーリングの際にもガス欠の危険が潜んでいます。ソロツーリングであれば、自身のタイミングでガソリンスタンドに立ち寄ることができますが、ツーリングの仲間が多くなればなるほど、隊列を崩すことに対して心理的不安があるものです。特に、初めて参加するマスツーリングなどでは、ガソリンが足りないとわかっていても仲間に遠慮して、無理をしてしまいがちです。

ツーリング前には、ガソリンスタンドで満タンにしておきましょう

 ツーリング前は満タン給油をしておくのがマナーですが、バイクによってタンク容量や燃費も異なるため、参加者ごとに給油のタイミングも異なるのは当然です。ガス欠を起こしてしまうと仲間にも迷惑を掛けてしまうので、ガソリンが足りなくなった場合は遠慮なくガソリンスタンドに立ち寄ると同時に、ほかのツーリング仲間に対しても寛容な心を持ちましょう。

 また、近年ではガソリンスタンドの減少が原因となるガス欠も考えられます。山間部のツーリングコースでは、限られた数のガソリンスタンドしかないことが多く、また営業時間も短い場合も多いことから、事前にガソリンスタンド情報を把握しておくことがよいでしょう。もし把握できていない場合は、早め早めの給油を意識しなければなりません。

 バイクに慣れてきたときこそ「ガス欠なんて起こすわけがない」と思ってしまうものですが、ガス欠の危険はあらゆるところに潜んでいます。しかし、いずれも事前に準備をしておけば必ず防げるものです。バイクに乗る際は、しっかりと準備することが大切です。

■それでも、ガス欠が起こってしまったら?

 十分に注意してもガス欠は起こりうるものです。では、実際にガス欠を起こしてしまったらどのように対処すべきなのでしょうか?

もし実際にガス欠になってしまったら慌てずに安全な場所に退避しましょう

 ガス欠が起こったのが交通量の多い都市部なのかあるいは人通りの少ない山道なのか、仲間とのツーリングなのかソロツーリングなのか、など状況によって取り得る行動は変わりますが、大原則として「落ち着いて安全な場所に退避する」ことです。

 特に、走行中のガス欠では、焦って急ブレーキを掛けてしまったりしてバランスを崩し点灯してしまうと、後続車を巻き込んだ大事故を引き起こす恐れがあります。緊急停止を知らせるハザードランプ(もしくは路肩方向へのウインカー)を点灯させて、通常時と同様に安全確認をしながら落ち着いて停車しましょう。

 信号待ちなど停車中にガス欠を起こしてしまった場合も、落ち着いて後続車に異常事態であることを知らせ、路肩へとバイクを寄せましょう。

 ガス欠かと思っても、実際にはうっかりキルスイッチを押してしまったり、スタンドを倒して安全装置が作動してしまったりという場合もあります。そういった場合は、冷静に再始動させればすぐに走行を開始できるため、まずは状況を確かめるためにも安全な場所へ停止させることを最優先しましょう。

 その上で、リザーブタンクも含めて本当にガソリン切れだった場合、まず最寄りのガソリンスタンドの位置を確認しましょう。もし徒歩圏内にガソリンスタンドがあれば、そこまでバイクを押していくという手段があります。

 しかし、徒歩圏内にガソリンスタンドがない場合、仲間とのツーリングであれば最寄りのガソリンスタンドまで移動し、携行缶を使用してガソリンを持ってくることができるかもしれません。その際注意しなければならないのは、ガス欠したバイクを違法駐車したままにしないことです。また、現在では携行缶を利用したガソリンの持ち運びには、ガソリンスタンドに対して身分証明と使用目的の確認が必要です。最寄りのガソリンスタンドで携行缶の貸し出しを行っていない場合もありますので、事前に電話連絡をしたほうがよいでしょう。

 徒歩圏内にガソリンスタンドもなく、仲間もいないような場合は、任意保険などのロードサービスを使うことが懸命です。契約内容によっては有料となってしまうこともありますが、安全に目的地に到達するためにはやむを得ない出費と割り切るしかありません。

 携帯電話の充電が切れてしまうなど、それすらもできなくなってしまうと、もはや近くを通ったクルマに助けを求めるしかできません。しかし、確実性に欠ける上に、多大な迷惑をかけてしまうことにもなりますし、深夜の山道などであれば人も通らない可能性も高いでしょう。そうなると、天候や体調によっては命の危険すら考えられます。

※ ※ ※

 繰り返しになりますが、「起こるわけがない」と思っていても起こしてしまうのがガス欠です。身近なところでは、「雨が降っているから、ガソリンが減っているけど早く家に帰りたい」というシチュエーションでも起こり得ます。

 楽しいツーリングを最悪の思い出にしないためにも、あらゆる可能性を想定して、事前に準備をしておかなければなりません。

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