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最近腰が痛い…気になるバイクと腰痛の関係。解決策は運転姿勢にあった!

バイクのニュース / 2020年9月29日 9時0分

待ちに待った休日のツーリング、でも走行中になんだか腰が痛くてつらい...といった経験はないでしょうか?長距離運転になるほどライダーを悩ませるこの「腰痛」。実は走行中の姿勢を変えることで解決できる場合も多いようです。

■そのバイクの乗り方、あってる?

 いつものようにツーリングに繰り出そうとバイクにまたがった瞬間、腰に痛みを感じたことがある人もいるのではないでしょうか。一度バイクに乗ったら同じ姿勢を保ち続けなければなりませんが、想像以上に腰へ負担がかかっているようです。

 休憩をとらない長距離ツーリングでは、常に同じ姿勢をキープすることで血流が悪くなったり、長時間衝撃を受けるため腰に負担がかかり続けます。これを防ぐには、計画的に休憩をはさみ、バイクから降りて腰を伸ばすなどのストレッチをすることが解決策となります。

 また、そもそもバイクの車種が合っていないといったケースもあるようです。バイク初心者は、バイクのデザインで選ぶ場合も多く、免許をとる段階ですでにどのバイクを購入するかを決めているケースも少なくはありません。しかし、バイクの車種によって、負担が、かかやすい場所があるということは覚えておくと良いでしょう。

 例えば、スーパースポーツ系のバイクだと前傾姿勢となり、腹筋や背筋が必要となるため、人によっては疲労感や腰の痛さを感じやすくなる場合があります。オフロードバイクであれば、シート高が高いため視野性は優れていますが、走行風を直接受けたり、背筋や腕が伸びた状態で運転するため上半身に負担がかかりやすいとも言えます。アメリカンバイクやビッグスクーターなどは、低いシート高や握りやすいハンドル位置となっていることが多いため、ゆったりとした乗車姿勢で走行できる一方、腕に負担がかかりやすい場合が多いようです。

 さらに、間違ったライディングフォームで運転していることも腰痛の原因となることが多いようです。自分が一番乗りやすい姿勢が正しいフォームと思われている人もいるようですが、実は自分の楽な姿勢が正しいライディングフォームとは限りません。

■正しいライディングフォームで、負担のない長時間ツーリングを

 ホンダによると「正しいポジションで走ることが、快適なライディングの第一歩」とされています。さらに、運転姿勢の基本として体の部位ごとにポイントがあるようです。

正しい運転姿勢を事前に把握しましょう

 まず、肩は力を入れずに、リラックスした状態を保ちます。視野は、広く遠くを心掛け、前方の情報をより多く収集します。腰は、ハンドルの操作がしやすく、ひざが窮屈になったり伸びきった状態にならない位置に腰をかけます。

 腕はハンドル操作が楽になるように、力を抜き突っ張らないで、両脇をやや締めます。手はやわらかく添える感じで、アクセル操作がスムーズに行える自然な角度で握ります。両ひざで軽くタンクを締める(ニーグリップ)ようにします。

 最後に、足は素早くペダル操作ができるように土踏まずをステップに乗せ、つま先をブレーキペダル、チェンジペダルの上に置きます。以上、この7項目が正しい運転姿勢に欠かせないポイントとされています。

 側面から見た状態では、脊髄の下部に位置している「仙骨」を起こしてヘソを前に突き出し、軽く胸を張った姿勢が望ましいようです。このとき、猫背やエビぞり、背中をピンと伸ばす姿勢にならないように意識しましょう。

 特に猫背のように背中をまるめた姿勢では、腰にかかる荷重は3倍も多く、腰痛を引き起こす要因となります。正面から見た状態では、腕をつっぱったり足先が外に向いている状態ではなく、両腕が円形に近いのが理想的です。

 らくな姿勢で運転するというよりも、操作がしやすい正しいポジションをとることで、結果として長時間乗っても腰が痛くなりにくい姿勢に繋がると言えるのではないでしょうか。

 また、バイクのタイプによっても抑えておきたいポイントがあります。原付バイクの場合は、上体をまっすぐに起こした状態で両ひざが開かないようにし、つま先はステップにのせたまま真っすぐに向けます。アメリカンタイプは、うでが突っ張らないポジションに腰の位置を置くのがポイントです。オフロードは、ハンドルの切れ角が大きいため、ハンドル操作をさまたげない所で腰の位置を決めます。

※ ※ ※

 正しい運転姿勢でも腰痛が改善しない場合には「キドニーベルト」の使用も効果的です。キドニーベルトは内臓の揺れを抑える効果があり、オフロードバイクのライダーには必需品となります。

 腰を覆うように硬いプロテクターが付いており、腰回りが固定されることで、長時間走っても腰が痛くなりにくいといったメリットもあります。ツーリング用も販売されているので、腰痛持ちのライダーは試す価値があるでしょう。

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