3輪バイクの魅力を教えてくれたモデル! BRP「can-am Spyder F3-S」
バイクのニュース / 2020年10月11日 11時0分
3輪バイクは面白いけど、重くて、デカくて邪魔じゃない?そんな偏見を持っていた私が、BRP(ボンバルディア・レクリエーションプロダクツ) can-am Spyder(カンナムスパイダー)F3-Sに試乗しました。
■操作性の良さと加速感が魅力の1台
3輪バイクのイメージは、安定感があり、運転するのは楽しいけど、全体的に車体は重いし、小回りは利きにくい。車幅もあるので、公道を走っていると邪魔になる存在というイメージでした。
そのイメージの根源は、学生の頃に乗った友人のホンダ「ジャイロX」。他の原付バイクと比べても、パワーと安定感は抜群で、交通量の少ない道ではかなり便利で楽しい乗り物だったけど、一般的な道路ではどうしてもその車幅と速度域で、通行の邪魔になっている感が否めません。
そんな私が初めてcan-am Spyder F3-Sを目の前にした感想は、「でかっ!!」と「未来!」のふたつです。
この全長×全幅×全高が2642×1497×1099mmの巨体を、ぶっつけ本番状態で公道を試乗しなくてはいけないプレッシャーと、ロボット系ヒーローアニメに登場しそうな外観がくすぐる中二病心が混在し、「こんなに大きいバイク、乗れるかな?」と「カッコいい!乗ってみたい」というふたつの気持ちが心のなかで行ったり来たり。他の一般的なバイクでは、なかなか感じることのない不思議な感覚に陥りました。
リアに向かってスマートになる車体は、跨った時の運転姿勢も扱いにくさは感じません
特に気に入ったのはサイドのシルエットで、フロントのボリューム感からは想像もできないほどリアに向かってスマートにくびれた車体は、ライダーの体にしっかりとフィットして、またがってみると見た目ほどの扱いにくさは感じません。
それどころか、太ももでしっかりとホールドできるシート幅と足つきの良さの相乗効果で、思い通りに操ることができました。
とはいっても、操作方法は一般的なバイクとは異なっていて、例えばハンドブレーキが無いとか、クラッチは存在せず、ハンドル左側にパドルシフトのようなボタンが付いているセミオートマチック式のシフト操作など、慣れるのに少し苦戦しましたが、絶対転ばないという安心感もあるため、初乗りでも落ち着いて操作をすることが可能です。
また、心配していた3輪バイク特有の車幅の広さによる、他車の通行を邪魔している感も、1330ccという大排気量による加速の良さで、全く問題はありません。
どんな場面も、他のクルマと変わらないスピードで走行することができるので、公道でのクルマの流れを遮ることはありませんでした。
乗り物好きには堪らない、操っている感をcan-am Spyder F3-Sからはしっかりと感じます
と、ここまではcan-am Spyder F3-Sの魅力ともいえる、見た目と操作性の良さとのギャップについて書いてきましたが、普段クルマやバイクに乗っている私にとっての最大の疑問点、「そもそも、3輪バイクを選ぶ意味ってなに?」についても、このcan-am Spyderは、明確な答えを示してくれました。
それは、3輪バイク特有の操っている感です。私が乗り物を好きな理由は、各乗り物それぞれの「操っている感」。
バイクはアクセルやブレーキ、シフトなどの基本的な操作と荷重移動ですべてをコントロールすることができる感覚が好きだし、クルマもMT車のクラッチミートが上手くいった時の感覚や、加減速時のシフト操作がスムーズに決まった時の感覚など、全ての挙動を自分で操っているという点に楽しさを感じます。
コーナリングは、レーシングカートのようなハンドリングに近い感覚です
そして今回試乗したcan-am Spyder F3-Sでは、今まで乗ってきたクルマやバイクでは感じたことのない、新たな「操っている感」を感じることができました。
例えば、乾燥重量386kgという巨体をコーナーで思い通りに曲げるために、荷重移動をしながらハンドルを全身で切っていく感覚などは、他では味わう事のできない爽快感です。イメージ的に近いのは、レーシングカートでのコーナリングですが、そこに車高の高さと車体の安定感が加わる事で、全く別の新しい「操っている感」を感じる事ができたのです。
「楽しい!!!!!」
乗り物の楽しさに、操っている感を求める私にとっては、この全身全霊で車体を操作する感覚は、「最上級の操っている感」といっても過言ではないほどで、3輪バイクを選ぶ理由に不足はありません。
公道での通行の邪魔にならない十分すぎる加速に、車体の安定感。そこに操る楽しさが加われば、もはや私にとって最強の乗り物です。
BRPの三輪バイク「can-am Spyder F3-S」
can-am Spyder F3-Sは、私に3輪バイクの本当の魅力を教えてくれたモデルとなりました。そんなcan-am Spyder F3-Sの価格(消費税込)は、269万円(税抜)からです。
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