バイクとギターと愛する人と……これが俺の生きる道 マシン・ガン・ケリー「Bloody Valentine」
バイクのニュース / 2020年10月13日 17時0分
ラッパーで俳優としてもマルチに活躍するマシン・ガン・ケリーのアコースティック・バージョンのシングル「Bloody Valentine」は、ハーレーダビッドソンに跨りギターを弾くMGKが沈みゆく夕陽に照らされ、愛しい女性への熱い気持ちを歌うラブソングです。
■夕陽に照らされるハーレーダビッドソンも美しく照らされているMV
4枚目の新アルバム「Tickets to the downfall」が9月にリリースされたばかりの、ラッパーで俳優としてもマルチに活躍するマシン・ガン・ケリー(以下 MGK)。以前から自分のルーツはロックだと公言していたとおり、今作は王道のポップ・パンクのアルバムとなりました。
ギターをかき鳴らしながら歌うその姿は、ラッパーとしての存在感よりも、MGKの器用さを際立たせた印象です。アルバム発売に先立って5月にリリースされたシングル「Bloody Valentine」は、Blink-182のドラマー、トラヴィス・パーカーをプロデューサーに迎え、90年代を思い出させるようなエモーショナルなポップ・パンクに仕上がっています。この曲には2つのミュージックビデオが作られており、1つは5月に発表された通常のパンク・バージョン、もう1つは続く6月に発表されたアコースティック・バージョンです。
そして今回紹介するのは、このアコースティック・バージョンのMVです。登場するのは、MGK、ギター、バイクだけという潔さ。沈みゆく太陽があたりの風景をオレンジ色に染める美しい夕暮れ時に、MGKはハーレー・ダヴィッドソンの心地よいエンジン音を響かせて、見晴らしのいい高台に登場します。愛車に腰掛けおもむろにギターを奏でながら歌われるのは、「偽りの愛は欲しくない。今夜こそ、俺の最愛の恋人になってくれ」と、愛しい女性への熱い気持ちを歌うラブソング。シンプルなアコースティック・アレンジになることで、メロディーの美しさと歌詞のロマンティックさが際立って、歌が胸にすっと染み入ってきます。
ところで、このMVよりさかのぼること1か月前に発表された通常バージョンは、8月にアメリカで行われた音楽の祭典「MTV Video Music Award」で最優秀オルタナティヴ・ビデオ賞を受賞しました。カリフォルニアにあるMGKの豪華な自宅で撮影されたというMVには、手足を縛ったり、顔を踏みつけたりと彼氏をキュートにいたぶる彼女役として人気女優のミーガン・フォックスが登場します。MV撮影時、ミーガンには俳優の夫がいましたが、そのMVが発表される頃にはMGKとの交際がうわさになっており、そんなタイミングでのホットな共演が大きな話題となりました。
7月にはついにお互い熱愛中であることを認めた二人、その流れを知ったうえで、アコースティック・バージョンのMVをよく見ると、最初のMGKが登場するシーンの直前に、画面の右上のほうに見えるか見えないかくらいの薄さで「For M.F」という文字が。つまり、この曲はミーガン・フォックスへのラブソングだったということなのですね。
地元のLAでハーレーに乗っている姿がたびたびキャッチされているMGK
MGKは普段から地元LAでハーレーに乗っている姿がたびたびキャッチされており、昔の彼女ともタンデムを楽しんだり、仲間とツーリングにでかけたりするほどバイクが好き。自分の真剣な気持ちを歌うラブソングに愛車を登場させたことで、素の自分や生き様を知ってもらいたいというMGKの強い気持ちが感じられます。うっすら伸びている無精ひげもそのままに、飾らないいつもの自分の姿で、愛する人へ偽りない言葉で愛を伝えたい……そんな男のロマンを感じるMVです。
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