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ほぼシークレットの内覧会? ロードスポーツを追求した超ド級のストリートバイク!! ドゥカティ「スーパーレッジェーラV4」とは

バイクのニュース / 2020年10月14日 15時0分

世界最高峰ロードレースで戦い続けるドゥカティは、その技術を市販車でも実現したいという思いから「スーパーレッジェーラ(=超軽量)」の名を持つスーパースポーツモデルを世に送り出しています。世界限定500台、価格1000万円超の2020年型「スーパーレッジェーラV4」を紐解きます。

■驚異の軽さを誇る、世界最高峰のバイク

“世界最高峰のバイク”という言葉から、どんなモデルをイメージするかは人それぞれです。とはいえ、保安部品を装備するストリートバイクの中で、価格や生産台数を抜きにして考えるなら、現在のナンバーワンは間違いなく、ドゥカティが2020年6月から生産を開始した「Superleggerra V4(スーパーレッジェーラ・ブイ・フォー)」でしょう。

 何と言っても“超軽量”を意味する「スーパーレッジェーラ」は、乾燥重量が現行リッタースーパースポーツ最軽量の159kgで、最高出力は現行リッタースーパースポーツトップの224psなのですから。また、スーパーレッジェーラV4は、現行車では唯一のカーボンフレーム車でもあります。

 スーパーレッジェーラV4の“装備”重量は公表されていませんが、開発ベースの「パニガーレV4R」の数値を基準にするなら、単純計算では乾燥重量+21kg=180kgです。そしてこの数値を元に算出すると、パワーウェイトレシオは0.80kg/psになります。以下に記すパニガーレV4S/Rとライバル勢の数値を見れば、スーパーレッジェーラV4がどれだけ突出した存在かがイメージできるでしょう。

●ドゥカティ「パニガーレV4S」:0.93kg/ps(195kg/214ps)
●ドゥカティ「パニガーレV4R」:0.87kg/ps(193kg/221ps)
●BMW Motorrad「M1000RR」:0.90kg/ps(191.8kg/212ps)
●ホンダ「CBR1000RR-R」:0.92kg/ps(201kg/218ps)

■日本での価格は1195万円!

 もちろん、日本での価格が1195万円で、生産数が世界限定500台のスーパーレッジェーラV4は、普通のライダーが気軽に購入できるバイクではありません。ただし、ドゥカティが総力を結集して生み出した世界最高峰のモデルに、興味を抱くライダーは大勢いるのではないでしょうか。

ドゥカティジャパンの広報・マーケティングダイレクターを務める五条秀巳さんに話を伺った

 そこで『バイクのニュース』では、ドゥカティジャパンに取材協力を依頼し、同社の広報・マーケティングダイレクターを務める五条秀巳さんに、スーパーレッジェーラV4の詳細を教えてもらうことにしました。

 メカニズムの詳細は今後お伝えするとして、今回は2020年7月9日に東京で開催された内覧会“SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter”の模様をご紹介しましょう。

■少人数限定で行われた内覧会

“SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter”は、ドゥカティのグループ会社であるアウディの新しい都市型ショールーム「Audi City紀尾井町」で開催されました。なおAudi Cityは、各国にひとつしか存在しないプレミアムなショールームです。

メディア関係者やインターネットへの情報公開に先駆け、参加者を限定した特別な内覧会が行なわれた

 天井に江戸切子をイメージした幾何学模様を配置し、床材や照明などにも趣向を凝らした紀尾井町店は、ある意味では自動車ディーラーらしからぬ、エクスクルーシブでエレガントな雰囲気を構築しています。

 そんな舞台で行われた“SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter”は、限りなくシークレットに近いイベントで、参加人数もかなり少数に抑えられました。約30分の説明会の参加者は5人以内で、同じ内容を11回繰り返すという形で行われたのです。ドゥカティジャパンが、どうしてそういった手法を選択したかと言うと、それは当然、新型コロナウイルス感染予防のためです。

 五条さん(以下、敬称略)「本来ならメディアの皆様もお招きして、大々的な発表会を行いたかったのですが、コロナ禍の現状を考えると、そういうわけには行きませんからね。ただしスーパーレッジェーラV4に関しては、事前に予約していただいたお客様と、購入を検討しているお客様のために、当初から特別な内覧会を行う予定でした。

 じつはインターネットでの情報公開も、まずはロイヤルティの高いお客様、1199スーパーレッジェーラや1299スーパーレッジェーラ、デスモセディチRR、スーパーバイクのトップモデルなどを所有する方々を優先していたのです。こういった発表の仕方は、4輪のスーパーカーでは珍しくないようですが、ドゥカティジャパンとしては初の試みになります」

■ドゥカティ本社が日本市場に寄せる期待

 実際のSUPERLEGGERA V4 Dreams Matterは、次のような流れで行われました。まず指定時間に従ってAudi City紀尾井町に到着した参加者は、数台のアウディに加えて、パニガーレV4SとパニガーレV2が展示されたショールームで待機し、定刻になったら地下の会場へ移動します。その会場は照明が落とされ、ベールがかけられたマシンだけにスポットライトが当たっているのですが、参加者が入場するとアンベールが行なわれ、スーパーレッジェーラV4が姿を現します。

ドゥカティジャパン代表のマッツ・リンドストレームさん

 続いて行なわれるのは、ドゥカティジャパンの代表を務めるマッツ・リンドストレームさんの挨拶と、五条さんによるプレゼンテーションで、以後はマシンの観察&跨りタイムです。なお会場の一角には、カーボン製スイングアームやホイール、バイプレインウイング、アルミ削り出しのトップブリッジ、入念な中空加工が行われたカムシャフトなど、スーパーレッジェーラV4の部品が展示されており、それらに触れた参加者は、驚異の軽さと品質の高さに感嘆の声を上げていたようです。

 五条「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matterは、参加者の皆様から高評価をいただいて、購入を検討中だったお客様の中には、このイベントの後に予約を入れてくれた方が何人かいらっしゃいます。

 また、スーパーレッジェーラV4には、ワールドスーパーバイクとMotoGPのファクトリーレーサーに試乗できる“ライディングエクスペリエンス”という特典があって、これが目当ての方もいらっしゃいますね。

 いずれにしても、コロナ禍で世界が悩まされる中、SUPERLEGGERA V4 Dreams Matterが日本で開催できた理由は、2台しか存在しないプロトタイプの1台を、ドゥカティ本社が東南アジア市場のために貸してくれたからで、この事実を通して私は、ドゥカティ本社が日本を筆頭とする東南アジアを大切に考えていることを、改めて実感しました」

※ ※ ※

 次回は「スーパーレッジェーラV4」最大の特徴である軽量な車体をはじめ、スーパーレッジェーラの“3代目ならでは”というメカニズムについてお伝えします。

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