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高速道路のバイク料金ちょっと高くない?クルマと同料金の理由とは!?

バイクのニュース / 2020年10月24日 13時0分

高速道路の料金は車両の大きさごとに決められているはずなのに、バイクと軽自動車は同一料金です。どう見てもバイクの方が小さく負担が少ないはずなのに、なぜこのような料金設定になっているのでしょうか?

■軽自動車とバイクはなぜ同料金なの?

 高速道路の料金設定については、クルマの大きさで決められています。普通車を「1」とした場合、中型車は「1.2」、大型車は「1.65」、特大車は「2.75」となっており、たとえば普通車が1000円の料金を支払う区間では、大型車は1650円といった具合になります。

 しかし、多くのライダーが疑問視しているのは軽自動車とバイクの料金設定です。軽自動車は普通車よりも安い「0.8」と設定されているのは納得できますが、実は二輪車も同じ「0.8」の設定になっているのです。サイズも小さければ室内もなく、2人までしか乗れないバイクがなぜ軽自動車と同じ料金にされているのでしょうか。

 NEXCO中日本によると「二輪自動車と軽自動車(二輪自動車を除く)では、車両の大きさ・重量・乗車可能人員にある程度の違いはありますが、どちらも走行に1車線を必要とし、法定の最高速度は100kmであるなど、(1)「原因者負担の考え方」(2)「占有者負担の考え方」(3)「受益者負担の考え方」の考え方を総合的に勘案すると、両者が高速道路を利用することによる負担の割合は、他の車両との比較上では同程度と考えられることから、同一の車種区分としております」とアナウンスされています。

 つまり、バイクも軽自動車も1台で1車線を使用しているのだから、走行条件は同じといったことなのでしょうか。しかし、そのような考えであればコンパクトタイプの2人乗りの乗用車と軽自動車も変わらないようにも思えます。

■バイクの料金値下げがそこまできている?

 ライダーからの不満の声も挙がりつつある高速料金ですが、全国の二輪車団体やバイクメーカー、ライダー達からの要望により料金設定が見直されはじめています。自民党の逢沢一郎座長による「自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム」が立ち上げられ、各業界団体と話し合いを重ねた結果、バイクの料金は軽自動車の「5/8」の料金が打倒だという具体的な数字が報告されました。

バイクは高速料金の見直しが進んでいる

 つまり普通車の半額ということになり、普通車が1000円の料金の区間では、軽自動車は800円、バイクは500円といった計算になります。これであれば、バイクの大きさからして納得できるのではないでしょうか。しかし、これを実現するためには全国の高速道路の料金所のETCシステムを改修する必要があり、この改修費用には約200億円かかると言われています。これだけの予算を投じるとなると、高速道路を管理する側もすんなり要望を受け入れるのに難色を示すのも無理はありません。

 そこで、プロジェクトチームが目につけたのは「ツーリングプラン」です。ETC搭載車であれば最大半額近い料金で高速道路が乗り放題になる期間限定の割引サービスです。事前登録をしておくことでETCマイレージ割引が適応になるため、実質のコストはゼロに近いとのことです。

NEXCOのツーリングプランを使えば通行料金が大幅に減額されます

 もちろんバイクの料金が下がれば高速道路側の収入減にも影響するため、道路を維持や新たな道路の建設が難しくなることも想定されます。しかし、料金が下がれば利用するライダーも多くなるはずです。まさにツーリングプランはこれに向けての最初の段階と言えるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 今のところ軽自動車とバイクは同一料金となっており、バイクが値下げされるのはもう少し先の話になりそうです。少しでもお得に利用するためにはツーリングプランを使用するほかはないのかもしれません。

 しかし、このツーリングプランも出発する時間帯によっては、夜間割引や休日割引の方が安くなるといったケースもあったようです。ツーリングに出かける際は事前に綿密な計画を立てることが、お得な旅につながるのかもしれません。

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