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トライアンフに新型アドベンチャー「タイガー850スポーツ」登場 キャラクター追加でシリーズを拡充

バイクのニュース / 2020年11月17日 21時0分

トライアンフは新型アドベンチャー「Tiger 850 Sport(タイガー850スポーツ)」を発表しました。日本での発売は2021年2月から、価格は139万円(消費税10%込み)です。

■トライアンフのアドベンチャーに新らしいキャラクターが登場

 トライアンフは新型アドベンチャー「Tiger 850 Sport(タイガー850スポーツ)」を発表。日本での発売は2021年2月から始まり、その価格は139万円(消費税10%込み)になることが決まりました。

 オンロードもオフロードもこなせるモデルがアドベンチャーと呼ばれるカテゴリーで、トライアンフはその主力モデルとして「タイガー900GT」「タイガー900GTプロ」、そして「タイガー900ラリー」「タイガー900ラリーPRO」という4機種をすでにラインナップしています。

「それなのに、なんで微妙に排気量の小さいモデルを追加するの?」と思うかもしれませんが、じつは「タイガー900」シリーズも「タイガー850スポーツ」も排気量は同じです(887cc)。ただし、そのキャラクターは異なり、価格にも差があるため(タイガー900シリーズは158万円から186万円)、車名を与える時点で明確に差別化が図られたのです。

■では、一体どんなバイクなのか?

 搭載されるエンジンは水冷の並列3気筒、タイガー900のそれに対して、低回転で扱いやすい特性が与えられています。具体的には最大トルクの発生回転が750rpm引き下げられ、スロットルを少し開けた領域から力強さを発揮。極低速域でもギクシャクしない、フレンドリーな出力特性になっているのです。

 最高出力はタイガー900より10PS下がっているものの、85PS/8500rpmと必要充分なもの。216kgの装備重量は、例えばスズキ「Vストローム650」(2気筒650cc・69PS・215kg)より1kg重いに過ぎず、軽快な加速感を想像させます。

 ここまで読んで「なんだ、やっぱりエンジンのスペックを落とした廉価版じゃないか」と思った人は早計です。

 なぜなら、ブレーキにはブレンボ製モノブロックキャリパー(ドゥカティのスーパーバイク「パニガーレV4」などと同じ)が採用されているほか、前後サスペンションにはマルゾッキ製を装着。一流ブランドのパーツが惜しげもなく投入されているからです。

トライアンフ新型「Tiger 850 Sport(タイガー850スポーツ)」

 電子デバイスも充実しています。ABSは当然ながら、オンとオフの切換が可能なトラクションコントロール、ロードとレインの2パターンが選べるライディングモードを標準装備。このほかにも5インチのTFTカラーディスプレイやスリップアシストクラッチ、フルLEDライト、電源ソケットなどが盛り込まれ、そこにはエントリーモデル、あるいはベーシックモデルのイメージは微塵も感じられません。

 さらにはハンドルやウインドスクリーン、シートにはライダーの体格に合わせて位置を変えられるアジャスト機構が備わり、エルゴノミクスにも配慮。それでなお何かが足りなければ、60アイテムを超える純正アクセサリーが希望を叶えてくれるはずです。

 トルクフルなエンジンを活かして日々の足として使うもよし、幾種類もあるパニアケース(オプション)を装着してロングツーリングに出掛けるもよし。「タイガー850スポーツ」は、どんな用途にも応えてくれるオールラウンダーとして活躍してくれそうです。

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