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バイクの風防って必要?その効果と重要性とは!

バイクのニュース / 2020年11月19日 9時0分

バイクの装備品のひとつである「風防」に重要性を感じている人はどれくらいいるのでしょうか?デザインを損ないかねない風防は、選び方によっては“ダサいカスタム”になってしまうこともあり、賛否が分かれる装備となります。しかし風防には非常に便利な効果も備わっているのです。

■風防のメリットとは?

 風防はスクリーンやウインドシールドとも呼ばれる装備で、純正から装着されている車種もあれば、必要に応じて後から取り付ける場合もあります。小さく透明な1枚の板は何のために装着されているのか意識していないライダーもいるようですが、風防があるとないとでは雲泥の差といえます。

 風防にはさまざまな種類が販売されていますが、共通して言えるのは大きさに比例して効果も大きくなるといった点です。その効果には「風圧の分散」「飛び石防止」「虫よけ」「雨よけ」などが挙げられます。バイクは走行が長時間になるほど、風圧による空気抵抗によって体力の消耗が蓄積していきます。特に顔や首にかかる負担は思ったよりも多く、高速道路での走行はさらに疲労が増します。そこで風防があることによって風圧を分散し、ライダーにかかる空気抵抗を軽減する効果を発揮します。

 面積が大きいほど風圧をより分散することが可能で、形状によっては空気の流れ自体をコントロールし、雨天時でも前方からの打ち付けるような雨を避けることができます。また、虫が顔に当たるのを防いでくれる効果もあり、虫が発生しやすい夏場や夜間走行にも役立ちます。もちろんフェイスガードのあるヘルメットも同様の効果を発揮しますが、フェイスガードのように雨や虫で汚れ視界が悪くなるといったリスクも軽減されます。

■覚えておきたい風防選びのポイント

 風防は純正のまま使用している場合もあれば、カスタムしているライダーも多く見受けられます。初めて風防を取り付けるライダーのなかには、デザイン重視のバイクのフォルムを損ねないタイプを選びがちですが、効果がなければ取り付ける意味がありません。

風圧に対しての耐久性や柔軟性、強度も必要です

 風防選びのポイントは、まず素材です。風圧に耐えるだけでなく、万が一の飛び石が当たった際に割れて飛散しないような強度が必要です。また、真夏の猛暑で熱によって変形しないような素材を選ぶことも重要です。ポリカーボネート製の柔軟性と強度がある樹脂素材のタイプがおすすめです。

 次に、色選びが挙げられます。通常は透明色が基本となっていますが、スモークタイプやミラータイプ、色のついたタイプなど豊富なバリエーションが販売されています。しかし、夜間走行することがある場合は視界が悪くなってしまわないように透明色を選ぶ必要があります。反対に走行は日中だけといった場合はスモークタイプにすることでサングラスのような役割を果たしてくれます。また、可視透過率が25%以上なければ保安基準に適合しないため、購入時に車検対応品であることを確認する必要があります。

 さらに、自分のバイクに取付可能であるかどうかも重要です。もともと風防が取り付けられていないバイクは、ハンドルに取り付けるのが一般的です。国産のバイクの多くはハンドルの直径が22.2mmに統一されています。しかしハーレーなどの海外製のバイクの一部は25.4mmを採用している車種もあり、自分のバイクの実寸を測定してから購入する必要があります。ほとんどの風防はハンドルの直径さえ適合していれば支障なく取り付けることができるようです。

 また、車検に通らない風防には「ひび割れや破損がある」「視界の邪魔になる箇所にステッカーを貼っている」「適切な場所に取り付けられていない」などが挙げられ、日常のメンテナンス時に風防のチェックもしておく必要があるでしょう。

※ ※ ※

 寒さが身に応えるこれからの時期に風防は大活躍します。ハンドルをにぎる手が冷えてくると体も冷えてしまうためライダーにとって冬は厳しい季節ですが、風防があることで手の冷たさをより一層ブロックすることができます。ぜひ風防の効果を体感して、快適な冬のツーリングを楽しみましょう。

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