BMW Motorrad「S1000R」全面刷新した新型モデルが登場
バイクのニュース / 2020年11月20日 12時30分
BMW Motorradは2020年11月19日に同社のスーパースポーツ「S1000RR」譲りのパワートレインを搭載するネイキッドモデル「S1000R」の新型モデルをオンラインで発表しました。どのような進化を遂げたのでしょうか。
■軽量化されたエンジン
BMW Motorradは2020年11月19日に同社のスーパースポーツ「S1000RR」譲りのパワートレインを搭載するネイキッドモデル「S1000R」の新型モデルをオンラインで発表しました。
2014年より販売を開始したS1000Rは、「ダイナミックロードスター」として優れた走行性能を発揮するスポーツモデルです。
今回の発表に際し、プロジェクトマネージャーのRalf Mölleken(ラルフ・メルレケン)氏は最新モデルについて次のように説明します。
「エモーショナルなロードスター・ルックとスーパー・スポーツ・ライディング・ダイナミクスの融合、それが新型BMW S1000Rの特徴です。スーパースポーツ・モデルであるS1000RRからエンジンとシャシーの主要な部分で直接派生したこのダイナミックなロードスターは、同じ革新的なテクノロジーを提供しています。
S1000RRとの親和性は、あらゆる角度から見ることができますが、必要不可欠なものだけを削減した新型S1000Rは、これまでにないダイナミックなレスポンスを実現しています。加速に最適化された121kW(165ps)のピーク出力、199kgという他の追随を許さない軽量化、ABS Pro、ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)、フルスケールLED照明などの標準装備により、新型S1000Rは、ダイナミック・ロードスター・セグメントのベンチマークを再び確立しました。
S1000RRをベースに新開発し5kg軽量化された直列4気筒のエンジンは、S1000RR用をベースに、1万1000rpmで121kW(165ps)を発生。9250rpmで114Nmの最大トルクを発揮します。また、騒音や燃費レベルを低減するために、4速、5速、6速のギア比を変更。よりスムーズな自己強化型アンチホッピングクラッチに加え、MSR(エンジントルクコントロール)を初めてオプション設定しています。このエンジントルクコントロールは、急なスロットル操作やシフトダウンによる後輪のスリップを電子制御により防止するものです」。
■エンジンのみならずシャシーも最適化
「シャーシもまた、バイク全体と同様に大幅な軽量化が施されています。フレームとスイングアームはS1000RRをベースにしており、先代モデルよりも大幅に軽量化されています。同時に、いわゆるフレックスフレームに搭載されたエンジンは、従来よりもはるかに大きなサポート機能を担っています。新しいフレームは、その非常にたいとな設計により、さらなるメリットをもたらします。
BMW Motorrad「S1000R」新型モデル
これにより、膝が接触する部分のモーターサイクルの幅が大幅に縮小され、動きの自由度が増し、よりリラックスしたライディングポジションを実現しています。調整可能なハンドルバークランプにより、ライダーは人間工学に基づいた調整を行うことができます。また、前に向かって0mmから +10mm、さらにオプションで10mmのハンドルバーライザーマウントも用意されているため、進行方向に0mmから+10mm回転させることが可能です。
アンダースイングアームはS1000RRから引き継がれ、フルフロータープロキネマティクスを採用したスプリングストラットは、スイング軸とエンジンから大幅に離れた位置に配置されています。これにより、廃熱によるエンジンの発熱を防ぎ、より安定した温度挙動と、より安定したダンピングレスポンスを実現しています。モータースポーツにルーツを持つスイングアームとの組み合わせにより、タイヤのグリップ力を高め、タイヤの摩耗を低減しています」。
■電子制御やメーターも進化
「新型S1000Rには、ダイナミック・トラクション・コントロールDTC、バンク角最適化機能付きABS Pro、3つのライディングモード(レイン/ロード/ダイナミック)が標準装備されています。また、完全に設定可能な“ダイナミック・プロ”モードは、“ライディング・モード・プロ”オプションの一部として、特に幅広い設定オプションが用意されています。
また、ライディング・モード・プロでは、エンジントルクコントロール(MSR)と連動したエンジンブレーキ機能や、パワーウィーリー機能も搭載しています。また、オプションの一部としてダイナミック・ブレーキ・コントロール(DBC)が緊急ブレーキ操作時にライダーをサポートします。
新型S1000RではインストルメントクラスターもS1000RRから引き継がれています。充実した機能や情報量に加えて、見やすさを重視。そのため、画面を大きくすることで視認性を向上させ、照明条件の厳しい環境下でも最適な情報を表示できるように設計されています。また、ライダーは、さまざまな目的に合わせてカスタマイズされた画面表示を選択することが可能です。
例えば、ピュアライドスクリーンには通常の走行に必要な情報がすべて表示され、さらにコアスクリーンにはバンク角、減速度、トラクションコントロールなどの情報が表示される機能も利用できます」。
■最新のLED技術を投影した灯火類
「新型S1000Rの照明ユニットには、最先端のLED技術が採用されています。その中には、ロービームとハイビームに最適化された新しい印象的なLEDメインヘッドランプが含まれています。新デザインのターンインジケーターとリアライトにもLED技術が採用されています。リアターンインジケーターは、S1000RRから採用されたもので、テール/ブレーキライト機能を内蔵しています。
BMW Motorrad「S1000R」新型モデル。最新のLED技術を投影した灯火類が採用されています
フロントのターンインジケーターは、フォークエリアに “隠れる “ようにデザインされています。夜間走行時の安全性を高めるために、ヘッドライト・プロのオプションであるアダプティブ・ターニング・ライトが装備されていますがこの機能により、ライダーはコーナリング時の路面照度を向上させ、夜間走行の安全性をさらに高めることができます」。
※ ※ ※
全面刷新し、その走行性能をさらに高めたS1000Rの最新モデルでは、ベーシックカラーのレーシングレッドに加えて、オプションのスタイル・スポーツとMパッケージも用意されるようです。
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