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飛び級して大型バイクに乗りたい!ステップアップなしで大型二輪免許は取れるの?

バイクのニュース / 2020年11月22日 9時0分

ライダーのなかには「いつかは大型バイクに乗って豪快に走ってみたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?免許を取るのが難しく、取得費用がかかりそうなイメージの大型二輪免許ですが、実は一発試験を合格できれば無免許の人でも免許取得が可能なのです。

■大型二輪免許を取得するには?

 バイクには筆記試験のみで取得できる原付から、排気量が400ccを超えるバイクを運転できる大型二輪まで7種類の免許があります。大型二輪免許とAT限定大型二輪免許は18歳から取得することができ、それ以外は16歳から取得が可能となります。

 免許取得に必要な条件は年齢以外にも身体条件として、「視力が両目で0.7以上かつ一眼でそれぞれ0.3以上、一眼で0.3に満たない場合は他眼の視野角が左右150度以上で0.7以上あること」「三原色である赤、青、黄を識別できること」「日常会話が聞き取れ、10m離れた場所で90デシベルの音が聴き取れること」が挙げられます。

 まずはこれらの条件を満たしていることで、初めてバイク免許の試験を受けられる権利が与えられます。バイクの免許取得は自動車教習所に入校するのが一般的で、学科教習と技能教習を受け卒業検定に合格したのち、試験会場で適正・本免許学科試験に合格することで免許が交付されます。

 自動教習所に入校することでバイク免許をほぼ確実に取得できるのですが、大型二輪免許を取得するとなると時間と費用に余裕がなければいけません。普通二輪免許(MT)所持者であれば学科は免除されるものの、規定時限数として技能12時限が必要となり取得できるまでに6~10日ほど日数を要します。

 普通免許保持者であれば規定時限数として技能31時限・学科1時限(第二段階)が必要となり、取得までには16~30日ほどかかります。また、免許なしの人や原付免許のみ所持している人は、規定時限数として技能36時限・学科26時限を必要とし、免許取得までは18~40日ほど日数がかかります。

 また、取得までの費用は普通二輪免許(MT)所持で約10万円、普通免許所持で約16万円、免許なし・原付免許保持で約23万円の教習費用が必要となります。

■一発試験ってなに?

 このように大型二輪免許の一般的な取得方法では多くの時間と費用を要してしまうため、なかなか一歩を踏み出せないライダーも少なくはありません。そんな場合におすすめなのが「一発試験」と呼ばれる取得方法です。一発試験は試験会場でいきなり試験を受けることで、自動車教習所で学科や実技の勉強をせずに個人で練習や勉強を行ったのちに試験に挑む方法です。教習所に通う時間や費用を節約できるだけでなく、運と実力があれば文字通り1発で大型二輪免許を取得することも可能です。

運転免許試験場で受けることができる通称「一発試験」

 しかし、一昔前までの一発試験は「落とすための試験」と呼ばれていた時もあり、1回目の挑戦で合格するのは奇跡に近いようなものでした。近年はネット普及のおかげもあり、一発試験に受かるポイントやコツなど多くの情報を入手できるため、2~5回目で合格できたというライダーも意外に多いようです。

 警視庁が公開しているデータによると、令和元年中の大型二輪免許受験者は合計9万3,593人おり、そのうち8万2,294人が合格で合格率にすると87.9%となっています。その中でも指定自動車教習所の卒業者は7万2,555人に対し、一発試験の合格者は1628人、それ以外の特定失効者などの学科試験及び実技試験免除での合格は8,111人。

 つまり、教習所卒業者の7万2,555人全員が免許を取得できたとすれば、9万3,593人-7万2,555人-8,111人=1万2927人が一発試験に挑戦した計算になります。令和元年中の合格者は1628人なので合格率は約13%となります。とても低い合格率のように感じますが、実は条件によっては10回目でやっと合格できたけど自動車教習所に通うよりも得だったといったケースも。

一発試験でかかる費用は申請手数料2,600円、車両使用料1,450円、取得時講習1万2,450円(応急救護が必要な場合は+4,200円必要)、交付手数料2,050円の合計1万8,550円が必要になります。申請手数料と車両使用料は受験のたびにかかる費用で、取得時講習と交付手数料は合格後にかかる費用となります。

 10回受験したと仮定しても、10×(2,600円+1,450円)+2,050円+1万2,450円=5万5,000円で済む計算になります。普通二輪免許(MT)を所持している場合でも教習所では約10万円かかるので、一発免許がどれだけお得なのか想像できるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 一発試験に合格するためにはいくつかのポイントを押さえておくことが鍵となります。スラローム、クランク、S字、直線狭路は実際のバイクで練習していなければコツを掴むのは難しいかもしれません。そのため、試験前日までに「届出自動車教習所」や「特定届出自動車教習所」などで、練習用の大型バイクで実際に練習してみるのが良いでしょう。また、実際のコース順を頭に入れておく必要もあり、試験前にコース上を徒歩で確認するなど事前の準備も大切となります。大型二輪免許の取得を考えている人は「一発試験に落ちるのは当たり前」といった気持ちで、まずは一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

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